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受動的リスナーから能動的リスナーへの転換が音楽との出会いを熱くする
こんにちは。バンドマンのSです。いつも演者としての覚悟というか、努力については、もう自分の中に染みついているぐらい当たり前なことですが、今回はリスナーの側からの提案をしたいと思います。
最近、世の中はものすごいスピードで変化し続けています。僕が愛用しているiphone8も今となっては古いと言わざるを得なくなっています。
最近では、17Liveとか、clubhouseとか、新たな情報発信、交流手段が生まれていますが、正直ついていけてない自分がいます。
また、コロナ禍によって、僕たちは新しい生活様式を取り入れ、企業のリモートワーク、学校のICTを主軸にした教育環境整備など、これまでとは異なる時代があっという間にやってきた気がします。
では、音楽はどうでしょうか。日本では、アイドルやアニメ勢の力がいまだ強く、音楽の作り方もDTMで作られた音楽がデジタルな時代では圧倒的に有利です。
今や、バンドで音を表現するよりも、机上で作られた音楽を発信する方がメインとなっている現実です。
僕は、そうした時代の流れの中にいながらも、相変わらずギターをもってボイスレコーダーに録音し、バンド練習で表現したい形を作り続けています。きっと、アナログに感じられると思います(いずれは、DTMでの作曲も取り入れていこうと考えてはいますが)。
しかし、世の中には、いい音楽があふれています。アナログだから、今の時代に合わないからと言って、切り捨てるにはあまりにももったいないものばかりです。
考えてみれば、今ある音楽は、先人達の努力と工夫があったからこそ、進化できたのです(これは、音楽だけに限りませんが)。
僕は、仕事の関係でスペインのマドリードに2年住んでいたことがあります。住んでいたときは、正直、国内での流行の音楽が何なのかさっぱり分かりませんでしたが、伝統的なフラメンコギターによる演奏は魅了されましたし、弾き語りをしている路上ミュージシャンの歌にも同じように感動しました。
TVの音楽チャンネルは、様々なジャンルの音楽が放映され、幅の広い音楽文化を感じました。
ある日、電車に乗っていたときのことです。ある駅で停車し、ドアが開いたのと同時に、楽器とアンプ、マイクを持って乗ってきた2人組がいました。発車の合図と共に、彼らは車内で演奏をし始めたのです(日本では、まずない光景ですよね)。
初めて聴く音楽でしたが、それでも僕には心地よかったのを覚えています(後で、お金をくれと手を出されたときには興ざめしてしまいましたが・・)。
久しぶりに帰国すると、日本で聴かれている音楽は、メディアが作り出した作為的なものをどうしても感じてしまいました。
「これ、今売り出し中で、めっちゃいいよ!!聴いてみて!!」
確かに、いい音楽ですが、「他にもいっぱいあると思うんだけどな。」というのが僕の思いでした。
ちなみに僕は、やっている音楽はラウドロックですが、ロックだけでなく、様々なジャンルの音楽を聴いています。
音楽ビジネスは、流行を作り出し、購買力を高める商売です。もちろん、そのビジネス自体を否定しているわけではありません。現に、僕がバンド活動を行う際にも、ビジネス的要素は絶対に必要です。
でも、それだけが、今日本にある音楽的資源であるならば、あまりにも偏狭すぎると思うのです。
人々に対して、「こういうアプローチもあるよ」「こんな曲はどう?」と発信し続けている作品は実はたくさんあります。
世間に知られていないだけで、素晴らしい音楽との出会いがきっとあります。
僕も含め、リスナーは、どうしても受動的になってしまいます。ネットやテレビ、ラジオから大量に流れてくる音楽がすべてだと思い込みがちです。
でも、能動的リスナーになって、積極的に自分にとって「いい音楽」を探してみるのもおもしろいかもしれません。
その音楽は、メディアから紹介された作品か、それともたまたまいたカフェのBGMか、ライブハウスで出会ったものか、路上ミュージシャンが奏でていたものか、過去の隠れた名曲か、実は聴き慣れていた曲か。
人によって異なります。でも、それが当たり前です。
リスナー側が、アンテナを高くし、様々な音楽を探そうとすることで、もしかしたら、音楽を作る側を助けることができるかもしれません。
有名、無名関係なく、様々な音楽との出会いも、一生の中でどれだけ出会えるのか。
リスナー側の意識も少し、能動的になれたら、考えようによっては、たくさんの出会いにドキドキする毎日になりませんか。
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