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2種類のスピ病み② スピ沼脱却の3原則
スピ病みから脱するために必要な3原則
自主性を失って「ふわふわした状態」、
自分責めで苦しむ「ギュッとした状態」から脱して、
自分の本来の輪郭を取り戻すにはどうしたらいいでしょう?
「自分」を「王国」に喩えて考えてみました。
1.自主性を取り戻す(王国の主権を取り戻す)
自主性というのは、自分の中に、ちゃんと自分がいることです。神とか宇宙とかスピ講師じゃなくて、 他の誰でもない、自分がいることです。
例えるなら、それまでは神とか宇宙とかスピ講師の植民地と化していた「自分」という王国の主権を取り戻すことです。
頭の中に、知らない人を入れない。知らない人が考えたメソッドやらワークやらを、自分の王国の法律にしない。そういうことです。
2.等身大の自分と出会い直す(王国を隅々まで探索する)
他の人より魂のレベルが高いとか低いとか、目覚めているとか眠っているとか、そういうことから離れて、等身大の自分に出会い直します。
それは、「背伸びしない姿」でもあるし、同時に、「背伸びしなくてもこんなに大きかったんだ」と気づくことでもあります。
ようやく主権を取り戻した自分という王国を、じっくり観察し、探索し、その豊かさを知る必要があります。
何かを引き寄せたり願望実現をしたりしなくても、
すでに備わっている自らの大きさ、広さ、奥深さに気づくと、“宇宙”や”神”から裁きを受け続ける小さな自分、とうイメージから解放されます。
そしてそれは、必ずしも自分を礼賛するということではありません。
「わたしって、こういうふうなんだ」
「わたしって、こういうことが好きで、こういうことが嫌いなんだ」というように、
自分という王国の生態系を学んでいくということです。
そこにジャッジはありません。
こういう土壌なんだ。ここに泉が湧いていて、こういう花が咲いているんだ。と、観察し、(RPGのゲームに例えると)マップを広げていくような感覚です。
3.全てを「学び」「解明する」ことを諦める(王国を満たしている不思議な力に身を委ねる)
わからないことをわからないままに受け入れることが必要です。
私が私でいるために、悟りを開いたり、目覚めたり、宇宙の神秘や潜在意識の秘密を解き明かす必要はありませんでした。
なぜ生まれたのかとか、前世のカルマはなんなのかとか、今世での使命を知る必要はありませんでした。
例えばですが、重力は確かに存在するけど、重力が「なぜ」存在するのかは分かりません。
この世界は、あまりにもわけがわからなくて、あまりにもツッコミどころが多い場所です。でも、それでいいのだと思えることが重要だと思います。
スピ沼を脱するとどうなる?
この3つの原則をどうやって暮らしの中で守っていけばいいの?
具体的な方法は?ということに関しては…..人によって千差万別です。
とは言っても、「私が好きなやり方」に関しては、また別の記事で詳しく書いてみようと思っています。
この記事では、一旦その具体的な方法を置いておいて、スピ病みを抜け出すとどうなるか?を書いてみようと思います。
スピ沼を脱すると、心と体のエネルギーが戻ってきます。
シンプルに、これまで「宇宙に好かれるため」「目覚めるため」に費やしていた時間やお金を、他のことに使えるようになります。
自分の思考や感情が怖くなくなります。
体調不良の時に、その理由を突き止めようとするのではなく、ただ休むことができます。
慢性的な「生きづらさ」が自分の思考や感情やカルマのせいではなく、社会のあり方のせいでは?疑問を呈することができて、自分責めが減ります。
人生で迎える様々な困難に対して、自分の内側だけを変えようとするようなスピメソッドに頼らずに、現実的なアプローチを試すことができます。
「目覚めたらできる」と思っていたことが実は今でもできることに気づくし、
「引き寄せたい」と思っていたものに、自ら手を伸ばしてもいいのだと気づけます。
お気づきのように、スピ沼を抜け出しても人生がバラ色になるわけではありません。「スピ沼から抜け出しさえすれば幸せになれる!!」と思ってしまうと、それは新たな苦しみの始まりになります。
スピ沼を抜け出すとどうなるか?
——「自分」に出会えます。
そぼくで、生々しくて、どくどくと脈打ち、あたたかい血が巡る、この不思議な、「自分」という存在に。
「それじゃ不十分だ!そんなことじゃなくて、私はビッグな幸せを掴みたいんだ!」という方ももちろんいると思います。そしてそれも超素敵なことだと思います。ですが、この記事を読んでくださっているということは、少なからずスピ病みのお心当たりがあるということだと思いますので、
スピ沼から抜け出し、「自分」と出会い直した後に、いくらでもビッグな夢を描き、実現させてください。そのほうが、心も体も楽だと思うのです。
私には、世界がどうなっていくか分かりません。
環境、経済、政治、紛争…..不安なことだらけです。
でも、耐え難いほど悲しいことや、苦しいことが “起こってしまう” この世界で、
常に「自分」を見失わず、その手を離さないでいられること。
自分とぴったり寄り添って、最期の日を、「自分」として迎えること。
最期のひと呼吸まで、「自分」として全うすること。
私は、そうやって生きたかったから、スピ沼から脱しました。
スピを極めれば「本当の自分」を見つけられると思っていたのに、
スピ沼から抜け出して、ようやく自分に出会えてホッとできたのは、予想外で、逆説的な結果でした。
前述の通り、今後、「具体的な方法」については書いていこうと思いますが、
この記事では最後に、スピ病みに心当たりのある皆さんに、以下の問いをプレゼントしたいと思います。
あなたのスピ病みは、「ふわふわ」と「ギュッ」のどちらのタイプですか?もしくは、その両方ですか?
(自分の思考や感情だけでなく)社会や政治に対して疑問を呈し、変わることを望んでもいいし、それは私たちの正当な権利であるとしたら、どんな感じがしますか?何に対して文句を言いたいですか?
目覚めたり、潜在意識を書き換えたり、悟りを開いたり、女性性を開花させたりすれば「いつか」手に入ると思っているものは、なんですか?
それは本当に、スピを通してでしか手に入らないものですか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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皆さんの感想や新たな視点も今後の記事づくりの参考にさせていただきたいので、インスタのDMまでお気軽にお送りください!今後ともよろしくお願いします。
ドリゼラ
追記
おまけで、おすすめの本を紹介します。
西 加奈子さんの、『わたしに会いたい』です。
以前、フォロワーさんに同じく西 加奈子さんの『くもをさがす』をお勧めしていただいて(その節はありがとうございます!!!)、
あまりにも心が動かされたので、こちらの短編小説集も読んでみました。
「スピとか自己啓発とか色々やったけど、本当はただ自分に会いたい、それだけだったんだなあ」と心に沁み入り、ただただ、自分という存在が愛おしく感じられました。
※アフィリエイトではありません。リンクを開くとどこかしらの住所が表示されることがあるようでした、私の住所ではなく、ご覧になっている方の居住地に近い場所が自動で表示されてるようです。
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