「伝統と革新」のワインメーカー ルイ・ラトゥール
ルイ・ラトゥールは、200年以上続く家族経営のブルゴーニュを代表とするワインの造り手です。ブルゴーニュ2大ワインのひとつ「コルトン・シャルルマーニュ」の生みの親として「コルトンの帝王」と称されています。
今回は、ワイン愛好家たちを魅了し続ける、「ルイ・ラトゥール」を深堀りします!
ルイ・ラトゥールの始まり
ルイ・ラトゥールの歴史は1791年に一族がブルゴーニュの中心コート・ド・ボーヌでブドウ畑を所有し、ブドウの栽培と樽づくりを手掛けたことに始まります。1768年にアロース・コルトン村へ移住した一族は、フランス革命後直後の1797年に、醸造家かつネゴシアン(ワイン仲買人)として創業を迎え、まだ残る革命の余波をもろともぜず、徐々に自社畑を広げていきました。
受け継がれる”革新の精神”
成功への大きな契機となったのは4代当主による大胆な改革でした。19世紀後半、ヨーロッパのブドウ畑がフィロキセラ(畑を食い荒らす害虫)で壊滅状態になった際、従来のピノノワール種に替え、シャルドネ種の苗木を植樹し、のちにブルゴーニュの2大白ワインのひとつと謳われた「コルトン・シャルルマーニュ」を誕生させたのです。
その原動力は、困難や現状に甘んじることなく、斬新なアイディアと果敢な挑戦心で新しい活路を見出そうとする”革新の精神”でした。歴代の当主たちはこの精神を継承し続けることこそが、よりよいワインを生み出し「ルイ・ラトゥール」を世界屈指の造り手の座に導くと信じてやまなかったのです。
商品に関わるものは自社でつくる
ブルゴーニュの偉大なワインの誕生は、熟成のため約12ヶ月もの時間をともにする、樽の品質に大きく関わっています。「ルイ・ラトゥール」もその重要性を十分に認識し、自社で樽工場を保有しています。樽づくりは、今日も決して機械化されることなく、熟練した職人によって手作業で行われており、その卓越した技術と知恵は、父から子へと脈々と受け継がれ、ワインの品質を支える財産となっています。
同様にワインの顔となるラベルもワイナリーに併設された印刷所で、1世紀以上も、ほとんど変わることないデザインで印刷されており、
”商品に関わるものは自らで”というこだわりの哲学は、時代を超えて堅持されています。
繊細ながら洗練された和食との組み合わせ
ルイ・ラトゥールでは通常3週間の発酵期間を10~15日と短く設定しています。あえて発酵期間を短くすることで、味わいに繊細さを残すことができ、またピノノワールが持つ、ブドウ本来の魅力が自然に溢れ出てくるのです。
こうした繊細さが、世界の料理の中でも、最も可憐で上品ともいえる和食の味わいを邪魔することなく、むしろ引き立て役として最良のパートナーになってくれます。
ブルゴーニュ・ピノノワール
チェリーやプラムなどを想わせる芳醇な香り。滑らかなタンニンと豊かな果実味が感じられます。ルイ・ラトゥールの魅力を知るには、まずはここから試してみてはいかがでしょう?
ピノノワールは、素材のうまみが楽しめる煮物などと相性抜群です。コクのあるしょうゆ味がワインの風味とよく合います。
ブルゴーニュ・シャルドネ
フレッシュ&フルーティーな白ワイン。バニラを想わせるような香りと果実の甘み、酸味が調和したクラシカルな味わいです。
合わせる食事を選ばず、万人受けする味わいのシャルドネですが、もちろん和食ともよく合います。例えば、焼き魚や天ぷらなどと好相性です。
まとめ:ルイラトゥールと和食を合わせて楽しもう!
今回紹介したもの以外にも、ルイ・ラトゥールのワインがありますので、お好みの1本を見つけてみるのもいいですね。和食はもちろん、さまざまな料理と合わせて楽しんでみてください。
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