東大音感 THE FEARLESS FLYERS カヴァーバンド ロングインタビュー(1) /// 驚異的なフィアレス・カヴァーの秘密に迫る!
KINZTOのDr.ファンクシッテルーだ。今回は「どこよりも詳しいVulfpeckまとめ」マガジンの、56回目の連載となる。では、講義をはじめよう。
(👆Vulfpeckの解説本をバンド公認、完全無料で出版しました)
2023年夏、YouTubeに驚異的なカヴァー動画がアップされた!
こちらはVulfpeckのサイド・プロジェクトであるTHE FEARLESS FLYERS(フィアレス)をカヴァーした動画で、東大音感という音楽サークルの学生によるものだった。
Twitterで流れてきたこの動画を観た瞬間、私は驚愕した。
上手すぎる!!!
それだけではない――衣装や、イントロの演出、選曲なども本家を忠実に真似してある。
しかも、特にギターの方が、あまりにもCory Wongだった。
Coryを特徴づけるカッティングのグルーヴも再現し、おまけに動き・表情までがCory Wongに似ている。大学生でここまでCoryに迫れるひとがいるものなのだろうか?できるものなら彼らに話を聞いてみたい……。
そう思っていたら、2024年のCory Wong来日ツアー会場で、このCoryを担当していたもりさださんに声をかけていただいたことで、今回、メンバー全員へのインタビューが実現した。たっぷりとお話を聞かせていただいたため、今回のインタビューは前後編となっている。
ここまでフィアレスに迫っているカヴァーバンドは非常に珍しいため、今回の記事はこれからフィアレスやCory Wongをカヴァーしようとしている方々の何かしらの参考になるかもしれない。長いインタビューではあるが、ぜひ最後までご覧いただきたい。
それでは始めよう!
自己紹介
――はじめまして、Dr.ファンクシッテルーと申します。今回は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます!それでは皆さん、まずは自己紹介……音楽歴や好きなアーティストなどをお願いします。
もりさだ:(ギター担当)もりさだと申します。いま大学院のM1で、認知心理学を研究しております。中3からギターを初めて、中高で軽音部がなかったので、友達の家に集まって練習するみたいな感じで過ごしてきて……軽音サークルに入ったのは大学入ってからになります。
――ファンク系を弾き始めたのはいつ頃から?
もりさだ:Cory Wongを知ったのも大学入ってから、大学1~2年とかだったので、それからです。
――すごいですね!数年でここまでCoryのカッティングが弾けるようになったというのは素晴らしいと思います。では好きなアーティストは?
もりさだ:昔からいわゆるロック小僧みたいなところがあったので、一番好きなのはバンアパ(the band apart)です。あとはアジカン……ミスチルとかスピッツも。海外だとCory Wongもそうですし、あとTom Mischとかも最近はしこたま聴いてます。CoryやVulfpeckをきっかけにその周辺…Nate Smithとかも。
――ありがとうございます。ではおおえださん、お願いします。
おおえだ:(バリトンギター担当)おおえだと言います。ギターは中学1年くらいから、ずっとポップスとかばかりやっていて。高校も軽音部で邦ロックとかをやってきて、大学に入ってからインストやファンクとかフュージョンを聴き始めて。フィアレスやMark Lettieriも、以前から知ってはいましたけど、このバンドに誘ってもらってからグッとハマりました。
――え、そうだったんですね!昔から練習していたんじゃないかっていうくらいしっかりと Markになりきっていて、素晴らしかったと思います。では好きなアーティストは?
おおえだ:僕は井上銘っていうジャズギタリストが一番好きで、その人をよく聴いています。あとMark Lettieri 関連だとSnarky Puppyとか……Mark Lettieriの個人の作品も結構聴いてます。
――なるほど、ありがとうございます。ではこみやさん、お願いします。
こみや:(ベース担当)こみやです。音楽歴は中高で吹奏楽をやっていて、中学でチューバ、高校に上がるくらいからコントラバスを弾いていました。家にエレキベースはあったんですがあまり弾いてなくて、大学から本格的にエレキベースを弾き始めた感じです。
自分は大学に入ってから音楽の趣味がけっこう変わったんですけど、いまイギリスのジャズが好きで……Tom Mischとかとも近しいんですけど、Yussef Dayesがいま一番好きなアーティストです。他にもネオソウルとか……D'Angeloとか、Erykah Baduとか。邦楽だと、最近は君島大空や、長谷川白紙とかです。
――ありがとうございます。では最後にさえきさん、お願いします。
さえき:(ドラム担当)さえきと申します。音楽歴は、ドラムは小学校の時に地元の友達でオリジナルバンドを組んでいて、そこで叩いていました。でも中高は運動部に入っていて、年に1回くらいドラムを叩くみたいな生活をしていて。今みたいにどっぷり、ドラムを頑張ろうと思ったのは大学生になってからです。あと高3くらいまでずっとクラシックピアノをやっていました。
好きな音楽は、今はNate Smith大好きなんですけど、知ったのは大学生になってからで……それまではドラムがいるアーティストをあまり聴いていなくて、ヒップホップばかり聴いてました。
――なるほど!Nate Smithを好きになったのは、今回のバンドをやるよりも前でしたか?
さえき:はい、ちょっと前ですね。
――他に好きなアーティストはいらっしゃいましたか?
さえき:ヒップホップが大好きなんですけど、Tohjiっていうラッパーがすごく好きです。あとはRobert Glasperとか……土曜日に来たGlasperも行きました。(このインタビューはサマソニ翌週に行われました)
――あ、サマソニ行かれたんですね!Xで追いかけてましたけど、星野源が飛び入りしててすごい盛り上がってましたね。……なるほど、皆さん大学から今のスタイルというか、今回のバンドのような演奏ができるようになったというのは本当にすごいですね。
カヴァーの経緯
――それでは、今回のフィアレスバンドをやったきっかけ、経緯を教えていただけますか?
もりさだ:はい。今回フィアレスをやったライブっていうのが、関東7大学音楽祭っていうイベントで。けっこう歴史時代は長いライブらしくて、東大とか早稲田とか慶應とか、都内の7つの大学から代表して、1サークルごとに1バンド出してライブイベントをやるっていう。それにバンドリーダーで出てくれないか、という話をありがたいことにいただきまして。
それで、東大音感に限った話でいうと、例年、比較的大人数のちょっと華やかなバンドをやる傾向があるんです。過去だとスナパ(Snarky Puppy)とかIncognitoとか。いわゆる大所帯のインストだったり、歌もののファンク、ポップス寄りのバンドをやるっていう流れがあったんですけど、僕自身、そういう大人数系のアーティストをあまり聴いたことがなくて。演奏したり聴くぶんにはすごい、スナパとかも好きではあるんですけど、自分が代表して胸張ってやれるかっていうと、ちょっとそこが不安な部分が当時はあったんです。
なのでせっかく自分が代表してやるなら、自分の得意な領域、好きなものをやりたいなっていうので、こみやさんと何をやればいいか相談していたところで出た案がフィアレスでした。実は1年前くらいにこみやさんと一緒に、フィアレスを別のライブでやったんです。👇
その時は「Introducing the Fearless Flyers」だけやったんですけど、その経験もけっこう楽しかったので、「じゃあフィアレスやりますか」と。
――なるほど!Vulfpeckではなくフィアレスになったのは、Vulfpeckが大人数だからですか?
もりさだ:それもありますね。当時は自分が大人数のバンドをまとめる自信がなかったっていうのがありまして。人数が増えれば増えるだけ、バンド間での意思疎通や、方向性の共有が難しくなるというか……。
あと、歌ものですね。ボーカルのある曲をやるとなると、メインのボーカルだけでなくてコーラスも増えてくる。そうなると結構その扱いが難しいので、大人数じゃなくて、歌ものじゃないものがいいなって思っていまして。それと自分の好みや強みを掛け合わせたときに、フィアレスは人数少ないし、インストだし、Cory Wongがいるし……という感じでした。
――ありがとうございます。ちなみに、もりさださんはその後Cory Wongバンドのカヴァーもされていますが、その経緯もお聞きしてもよろしいですか?
もりさだ:Cory Wongをやったライブは関7(関東7大学音楽祭)とは別の、東大音感内部のライブでした。音感って年中ライブハウスを借りて演奏しているわけではなくて、基本的に大学の教室を借りたりしてやっているんですけど、年に数回、ライブハウスを借りてやるイベントがあるんです。それはそのうちのひとつ、リサイタルっていう名前なんですけど、夏リサ(夏リサイタル)と冬リサ(冬リサイタル)があって、Cory Wongは冬リサでやりました。
冬リサは1月とか2月にやることが多くて、ちょうど僕が大学4年生のタイミングで音感も引退するかなっていう、そういう間際のことで。せっかく4年間音感にいたんで、最後は自分が音感を通して好きになったバンドで、実力を見せつけたい……じゃないですけど、ちょっとチャレンジングなバンドをやってみたかったっていうので、Cory Wongを選んだって感じです。関7でフィアレスをやってみて、やっぱりCory Wong楽しいなっていうことに気付いたりもしたので。
東大音感について
――ありがとうございます。いまサークルの話がたくさん出てきたので、このままサークル、東大音感についていろいろ教えていただけたらと思います。まず、どういったサークルかを簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか?
こみや:今自分もOBになっているので最近の音感の事情がそこまで詳しく分かっているわけではないという前提を置きつつ……音感は、部員数から言うとだいたい100名から150名くらいのバンドサークルです。
いわゆるフリーバンド制というのを取っていて、各ライブごとに自分たちで好きなようにバンドを組んでやるという……固定バンド制ではないサークルです。ライブはだいたい月1回くらい。東大生とそれ以外の生徒が半分半分くらいのインカレサークルです。例えばこのメンバーの中だと、さえきはお茶の水女子大です。
――そうなんですね!さえきさんはどうやって音感に入ったんですか?
さえき:私が東大音感に入ったのは2021年度なんですけれど、まだコロナがあって対面の新歓がほとんどなくて。Twitterとかでバンドサークルを探してたら、東大音感がTwitterですごい上手い新歓動画ばっかり出してるのを見て、入ろうって決めました。
――確かに、私も新歓の動画観ましたけど、すごい上手いですよね。今年の新歓でP-FUNKをカヴァーしてる動画が上がってますけど、あの動画すごい好きです。技術的にもすごいし、サークルが楽しそうな雰囲気も伝わってきますよね。
こみや:うちのサークルって、技術的にもある程度は要求されるところはあるのかなと思うんですけど、それ以上にバンドへの愛が深いライブをすると評価されるというか……今回のフィアレスもそうですけど。個人的にはサークルのそういうところも結構気に入ってます。
――確かに、それはすごい良い文化ですね。では、音感ではどんなバンドをカヴァーしているか……YouTubeにたくさん動画が上がっていると思うんですが、おすすめのライブ動画を教えてもらってもよろしいですか?
もりさだ:いちおうジャンルでいうと、サークルとしてはオールジャンルバンドサークルを謳ってるので、けっこう守備範囲は広い感じですね。何がいいですかね。
こみや:とりあえず、もりさだ君のバンアパは個人的にはとっても好きなので。
さえき:歌えるんですよ、もりさださん。
――そうなんですか!
もりさだ:あと個人的におすすめとして、今年も関7が最近あったんですけど、その動画を紹介したいです。
さえき:この関7のライブ(モノンクル、showmoreなどをカヴァー)は、ファゴットがいたり、バイオリン、サックス、フルートがいたり……音感の振り幅がある動画だと思います。
こみや:ドラムはさえきが叩いてますね、これ。
――そうなんですね!こちらの動画のホーンや、弦楽器の方々も音感のメンバーなんですか?
さえき:そうですね。ファゴットの子だけサポートで出てくれてる子なんですけど、あとは音感に1年生くらいから入ってる子たちばっかりですね。
――管弦楽器の方々も活躍できる場があるっていうのはすごく良いですね。
もりさだ:後輩の紹介みたいな意味で言うと、最近学園祭で上原ひろみをやったりしてて。
こみや:あれもすごい。ベースがまだ2年生の子で。
――これは最新の上原ひろみバンドのカヴァーですね。すごい!
こみや:あとYussef Dayesとか、CRCK/LCKSとか。
さえき:あとは、ラップできる人もいるんです。Commonとか、KID FRESINOとか、Kendrick Lamarとかやってます。
――それもすごいですね。ラッパーの方々っていうのは何名くらいサークルの中にいらっしゃるんですか?
さえき:2、3人です。
こみや:音感に入ってからラップをやり始めた、みたいな人もいる気がします。ラップミュージックが好きになって、みたいな。
――本当に幅広くいろんな音楽ができるサークルなんですね。ちなみに、サークルの中でVulfpeckやフィアレス、Cory Wongが人気だったかどうか、とかも聞かせていただけますか?
さえき:人気ですよね。
もりさだ:そうですね。最近けっこう人気ながします。僕の感触だと、関7でフィアレスやった当時は、そこまでみんながみんなフィアレス聴いてるとか、そういう感じではなかったような気がして。
――では、みなさんのライブ以降に皆さんが聴くようになった?
もりさだ:僕らが火をつけたかは分らないですけど……新入生でも、フィアレスや、Vulfpeckをすごい好きな子が結構いたりして。本当にここ1年くらいでそこらへん好きな後輩が多いなっていう印象です。
――なるほど、ありがとうございます。ちなみに、皆さんの世代ではどんな曲が流行ってました?
もりさだ:スナパの「What About Me?」の有名なリフはみんな口ずさめる気がします。
こみや:そうですね。
さえき:ドラムの人もキーボードの人も全員。それが一番サークルでみんな歌える曲だと思います。
もりさだ:おかしな集団ですよね。笑
おおえだ:2年の時とかは、わりと困ったらスナパやっとく、みたいな。笑
――それはすごい!困って演奏できるバンドじゃないですけどね。笑 ありがとうございます。ではサークル紹介の最後に、何かお話しておきたいことはありますか?
もりさだ:今後も音感の活動は続いていくと思うので、もしよければ聴いていただけるとありがたいです。
さえき:音感はどこの大学でも、何年生でも、いつの時期からでも入れるサークルなので、お待ちしてます。
フィアレスバンドの練習
――ありがとうございます。それでは、皆さんのフィアレスカヴァーバンドの、練習内容について聞かせてください。まず、どれくらいの期間と頻度で練習されましたか?
もりさだ:期間に関しては思ったより短くて。ライブ本番の1ヵ月前を切ったタイミングから初回の練習に入りました。
――1ヵ月前!?あのクオリティのライブでそれは短いですね!
もりさだ:いろいろな事情で早めに始めにくい状況にあって、初回連を遅めるかわり、個人連の時間を十分に取ったうえでスタートしたんです。そこから週3、4回の練習を3週くらい、集中的にやりました。4人だから、人数が少ないからこそ日程調整もしやすかったんだと思います。1ヵ月間に詰め込んだ感じですね。
――そうだったんですね。バンドのグルーヴも素晴らしかったんですけど、その練習はどのように行っていきましたか?
もりさだ:本当に繰り返しまくった、って感じですね。1曲がけっこう短いので、2~3分の曲だったら(1回のリハで)かなりの回数できるので。繰り返すパートが多いので、同じフレーズとか曲を、休憩もなく、もうひたすら繰り返して。多分、ノリの作り方っていうのはもう回数重ねて出てくるものっていう、そういう部分もあったので。この4人の息を合わせる練習が必要だなっていうのは、前もって話し合ってたところでもありました。
――合わせるのが大変だった曲はありましたか?
もりさだ:個人的には「Vespa」が一番最後までハマりきらなくて難しかったと思います。でも全部難しかったんですけど……全部速いし、16分のフレーズが多いので。
こみや:「Ace of Aces」はギターとバリトンギターを交代するんで、そこは大変だったんじゃないかなと思ってました。
もりさだ:そうですね。僕がバリトンギターを弾いて、おおえだは僕のギターを弾くから、スタジオに入ってる時にしか僕はバリトンを弾けなくて。おおえだもそうですし。その時に合わせるしかなくて、そこはけっこう難しかったですね。
――では、皆さんが個人的に合わせるのが大変だったところは?
こみや:全部大変だった記憶があるんですけど……結局、Joe Dartっぽいタッチ、どういうふうに弾いたらあのトーンが出るんだろうっていうところは、ずっと悩んでた記憶があります。
――なるほど……それはどうやって解決されました?
こみや:結構パワーというか、力いっぱい弾いてるんですよ、Joeは。もちろん振り抜くスピードが速いとかはあるんですけど、前提としてちゃんとパワーをかけてて。だから単純に筋肉不足でとにかく苦労してて。そこですね、大変だったのは。
おおえだ:僕はそもそも、バリトンギターっていうものがそもそも弾いたことがなかったので。やっぱり弦が太いし重いし、どうするんだろうこれ、っていう。それでMarkの右手のフォーム、弦と平行にピッキングする感じはけっこう真似しました。あとこみやさんと同じ話になっちゃうんですけど……やっぱり、Markの胸板を手に入れないと。笑
仮説ですけど、短い距離で高い出力を出すっていう……たぶん、筋力が関係してる気がして。本気で筋トレしようかとも思ったんですけど、ちょっと短期間ではどうにもならなそうだったんで。太い弦に負けないように力強く弾く、っていうのが一番難しかったかもしれないですね。
――すごい貴重なお話。筋肉はすべてを解決する系のバンドだったんですね、フィアレスって。笑 さえきさんはどうでした?
さえき:私は逆に、筋トレをしました。笑
――おお!笑
さえき:ドラマーにおける筋トレみたいな。指を鍛えるのは毎日。Nate Smithは手も大きいし、最初は追いつかないしすぐバテちゃうので、歩きながらスティックを握ったりしてました。
――「Ace of Aces」のグルーヴとか、全体的に3点で演奏するところとか特に難しかったんじゃないかと思いますが、そのあたりは?
さえき:そうですね。「Ace of Aces」は速いし、ずっと16分を刻んでるので。ずっと家で、メトロノームを使ってできる半分のテンポまで落として、徐々に上げて練習しました。
3点については、「Introducing the Fearless Flyers」だけドラムソロをやったんですけど、それが大変で。今回のソロはコピーじゃなくて自分のソロを叩いたんですけど、どういう風にダイナミクスを出すかとか。普段ならこう、叩く場所を変えれば音も(大きく)変わるんですけど、それもできなかったので。本人の演奏をスローで聴いて書きだしたりして、真似できる要素は頑張って真似しました。
――もりさださんは?
もりさだ:皆さん筋肉面とかが多かったんですけど、僕はけっこうメンタル面がきつかったです。僕、けっこう上がり症なんですよ。フィアレスって、Coryだけに限らず、全部のパートがずっとソロ弾いてるみたいな曲が多いので。ギターで言うと歪んだりもしてないので、ミスしたら音にすぐ出ちゃう。そういうプレッシャーで、心臓バクバクで8曲やりきれるか、みたいな、そこに対する不安とか。そういう気持ちの面で、本家のフィアレスの4人は度胸が違うな、というか……踏んでる場数も違うと思うんですけど、あれだけ繊細なことを大胆にやってるっていうメンタル面が強いなと思いました。
(次週公開の、インタビュー記事後編へ続きます!)
◆著者◆
Dr.ファンクシッテルー
宇宙からやってきたファンク博士。「ファンカロジー(Funkalogy)」を集めて宇宙船を直すため、ファンクバンド「KINZTO」で活動。「KINZTO」と並行して、音楽ライターとしても活動しています。
■バンド公認のVulfpeckファンブック■
■ファンクの歴史■
■Twitterでファンクの最新情報・おすすめ音源を更新■
もしよろしければ、サポートをいただけると、大変嬉しく思います。いただきましたサポートは、翻訳やデザイン、出版などにかかる費用に充てさせていただいております。いつもご支援ありがとうございます!