見出し画像

社員が不正しまくり。総額2000万の損害

父の会社に入社して1年経ったころ、だんだん社内の環境にも慣れたり、商品に詳しくなっていった。
ただふと1年経過しても棚卸ししていないことに気づく。
こういう業態の会社って棚卸しあるよな…?と
そしてテナントはビルに入っていて、その2階や3階がバックヤードや倉庫だったりする訳だけども誰一人サンプル衣装や商談用衣装の棚卸しはしない…。

そんな時、当時一緒に働いていた従兄弟がいたのだが、
またこいつが仕事が出来なさすぎて大変であった💦

ある日、その従兄弟Eが、私に「実は見てもらいたいものがある」と
2階や3階のバックヤードに案内され、それぞれの一室のドアを開けると…
商品であるはずの衣装が山積みになって奥の部屋に積み重なっていた。
なぜ気がつかなかったのか
先代は「社長が棚卸しする必要はない。社員がやっている」と信じきりチェックせず、
私はたくさんのラックに衣装がかかっているさらにその奥の部屋まで衣装があることなど想像できなかった。なぜならばそこは使われていない洗面所や台所の一室で隔離されていたからだ。

しかしそれは今となっては言い訳で、零細企業の社長は商品の棚卸しを自ら進んでやるべきである。それは社員の不正を予防するためと適正在庫の把握のために必須な行為である。

その時に見つかった衣装は1000枚を越えていた。
商品価値にすると総額2000万にはなっていたと思う。

なんでそんなに在庫があるかって?
あの佐藤や福田が無断でサンプル作ったり、間違った受注内容で作ったり
誰かにプレゼントしたくて作っていたりとそんなのばっかりだった。
一番は受注間違いが多かったな。

さてそれがわかったところで、これからどうしてやるか…。
そしてこの従兄弟、被害者ヅラしてるけど、
今まで黙っててお前も共犯だからな…という思い出が蘇った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?