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クライムザマインドの完璧な演奏
僕は、完璧なクライムザマインドのライブを見たことがない。山内さんの声のコンディションをベースに構成されたセットリストはウルトラマンのカラータイマーのようなもので、限界が近づくとピコンピコンと音を立てる。
タイマーの時間を少しだけ延長するためのアイテムが一つだけある。「サクラ印のハチミツ飲み」だ。いつかのMCでも話していたが、嘗めているのではない、飲んでいるんだ。これは2013年1月13日、ライブ
EMOARUHITO 閑話 ep.2 僕のエヴァ
また閑話だ。すまん。でももう書かざるを得ないものを見てしまったのだ。
2021年3月8日(月)19:30、名古屋駅近くのシンフォニー豊田ビルにタクシーで乗り付けた僕は、AirPodsのノイズキャンセリングをすぐさまオンにした。大声でこの作品のことを語るやつらに出くわしても大丈夫なように、だ。
名古屋市最強のシネコンであるミッドランドスクエアでは、合計9スクリーンで一日通して「シン・エヴァンゲリオン
EMOARUHITO ep.4 里美
平日水曜の13時頃、中肉中背の眼鏡をかけ、伸びっぱなしの髪を後ろで結んだ男子大学生が若干マイナーな洋画を、すこしおずおずとした態度で持ってくる。先週はアキ・カリウスマキを数本と、ホン・サンスを借りていった。なかなかいいセンスじゃないか。でも平日に来るのはおかしくないか?一度ポイントカードと間違えて学生証を提示されたので、学生であることは間違いないのだが。しっかり卒業しなよ、眼鏡くん。
同じく平日
EMOARUHITO ep.1 哲夫
哲夫は朝から緊張を感じながらも、毎朝のルーティンをこなしていた。
今日は大事なプレゼンの日。契約金額は 2 億円。ともすれば一時的に街並みを変えるほどの大きなプロジェクトだ。これがうまく行けば、社内、ひいては社会でも評価され、より生きやすくなるだろう。誰も口にしないが、失敗は許されない、そんな雰囲気の中で数週間を過ごしてきた。
それにも関わらず、午前 2 時までかかった資料の整理、ロープレは途