実はかねてより気になっていた星新一先生の作品のドラマ…この夏に放送してくれるらしいとのことで毎日観ました!これが楽しみだったんです~♪
ネタバレしないように感想を書きます!
8月26日(月)『ボッコちゃん』水原希子
原作を知っていてもなお、どういうふうにドラマとして展開していくのかな、が楽しみでワクワクしながら観ましたね。水原希子さんの「ボッコちゃん」の美しいこと…!
というか、あのロボットぶりを看破する客はいないのだろうか(笑)
恋は盲目ということが隠れた皮肉になっている気がしますね~。
8月27日(火)『生活維持省』永山瑛太
全体的に穏やかでゆったりと「平和」を強調する場面、セリフ、流れ…それが最後のシーンに繋がっていくのと、ラストの音声に合わせて「生活維持省」が重なったのが良かったですね。原作の雰囲気を醸成させた短編になっていました!
8月28日(水)『地球から来た男』高良健吾
この話は何も喪っていないように見えて、でも実はものすごく大事なものを喪失してしまったような気持ちにさせますね…。最後に仲間が出来るところ、語り合うところ、そしてただならぬ望郷の念が感じられるのがいい作品だなと思います。
8月29日(木)『不眠症』林遣都
これもまた味わい深い作品でした。夢と現実がよくわからない感じの構成になっていたのも面白かったです。あれは…最後はどう解釈したらいいんだろう、とニヤリとしてしまいました。
9月2日(月)・3(火)『善良な市民同盟 前・後編』北山宏光、玉城ティナ、麿赤兒
善良な市民同盟と出会ったことで運命が大きく変わってしまう主人公ですが、前半を観た段階で「善良な市民はそんなことしないのでは…?」と突っ込んでしまったので、善良とかあるいは正義の持つ暴力性を感じましたね。うん、善良さを押し付けるのって暴力だから…すごいネーミングだなと思いました。果たして何が善良なのか、という。でも今の自分にならすごく共感できるラストでした。
9月4日(水)『見失った表情』石橋静河
映像化されると、登場人物が生き生きと動き出すなぁと思わせてくれました。音楽に合わせてのダンスシーンも良かったし、主人公のファッションの変化からも訴えてくるものがありましたよね~。私も自分の表情がよく死んでいる(と言われる)ので、めちゃくちゃ主人公に共感しましたよ…。ラストシーンの表情も良かった!
9月5日(木)『薄暗い星で』染谷将太、栗原類
この2体のロボットが語る「人間」「地球」……。なんともいえない美しい風景や波の音を背景にしながら、とてもこのロボットたちのことを「ああ、なんて人間らしいんだろう」「ああ、でも、人間ってなんだろう」という気持ちになりました…。
9月9(月)『白い服の男』滝藤賢一、村上虹郎
これもまた子ども時代に読んで印象深かった作品。特殊警察の新人とそのトップのやりとりを通じて、平和の危うさ…というんですかね、度が過ぎるとこうなるんだな~みたいな。冷静に見てると「ヤバい」っていう感じなんですけど、至って真面目に語られるので…。最後のラストシーンの映像と音声が…凄かったですね。うん。
9月10日(火)『ものぐさ太郎』荒川良々
素直に面白かったです!ものぐさが極まる(笑)ため、ずっと室内で男が何かをしている場面が続くんですけど、電話というコミュニケーションを使っていろんなものを動かしていく…レジェンド級豪華声優との共演も感動的で…千葉繁さんが出演しておられたのに大感動でした!
9月11日(水)『窓 』奈緒、リリー・フランキー
現代に合わせたかたちで構成されていましたね~。こう…何とも言えない視聴後の感覚。男が「○○みたいな?」「○○みたいなじゃなくて、○○そのものなんですよ…」のところ、ものすごくいい感じでした。うまい話には裏があるんですよ、とまざまざと見せつけられる感。
9月12日(木)『ずれ』若葉竜也
タイトル通りの「ずれ」がなんともいえない味わいでいいです。原作とはかなり構成を変えてあったような…でもちょっと救いのある感じにラストがなっているのが面白かったですね。
9月16日(月)『鍵』玉山鉄二
原作の話も好きなのですけど、何というか…私にとっては結構美しい物語として心に残っているんですよね。鍵に合う鍵穴を探し、その過程をドラマティックに描いて、そしてラストに男が発するその言葉になんだかものすごく心揺さぶられるのは私だけでしょうか…。
9月17日(火)『買収に応じます』田中直樹、加藤諒
いちばん最初に読んだ単行本の収録作で感慨深いです。加藤諒さんの死神が良い味出してますよね~メイクも…あと動きも…(面白かったです)。コミカルな掛け合いも好きですし、最後のキャスト紹介のところもいいです。
9月18日(水)・19(木)『処刑 前・後編』窪塚洋介
ボタンを押すまでの葛藤…追い詰められるような、首を絞められるような感覚…。初めに読んだ時に解釈したラストについて何度ググったことでしょうか…。それを観る側に委ねるようなラストシーンも重なってくるようでした。
…ということで、大変充実した3週間のドラマライフでした☆彡
また放映していただけないかなと思いました。というか他の作品もぜひ…と願わざるを得ません。祈ります。
久々に原作を読み返そうかなと思いました!