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HSPでも自己肯定感を上げる方法


1. HSPの特性と自己肯定感の関係

HSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人)は、刺激に対して深く処理しやすく、感受性が強いという特性を持っています。この特性が、自己肯定感の低下につながる理由はいくつかあります。

1-1. 自己評価が厳しくなりやすい

HSPの人は、物事を深く考える傾向があり、自分の言動を振り返る時間が長くなります。その結果、過去の失敗や小さなミスを何度も思い出し、「あのとき、もっとこうすればよかった」と自分を責めることが多くなります。
また、HSPの人は他者の気持ちに敏感なため、他人の反応を過剰に気にする傾向があります。「相手はこう思ったのでは?」「自分のせいで相手が不快になったのでは?」といった不安が自己評価を下げる要因になります。

1-2. 過剰な適応と自己犠牲

HSPの人は、周囲の雰囲気や他人の感情を敏感に察知するため、衝突を避けるために自分を抑えてしまうことがよくあります。周囲の期待に応えようとするあまり、自分の本音を言えず、気づけば他人優先の行動ばかりになってしまいます。
その結果、「自分はこれでいいのか?」という疑問が生まれ、自己肯定感の低下につながります。

2. なぜ自分や他人に期待しないことが正解なのか?

HSPの人が生きやすくなるためには、「自分に対して過度な期待をしない」「他人にも期待しすぎない」という考え方が有効です。その理由を解説します。

2-1. 自分に期待しすぎると自己否定が強くなる

HSPの人は、「完璧でなければならない」「もっと頑張らなければいけない」といった思いを抱きやすいです。しかし、理想が高すぎると、現実とのギャップに苦しみ、「自分はダメだ」と感じてしまいます。
今の自分は、まだ自分が理想とする姿ではないかもしれません。しかし、それでいいのです。大切なのは、「今の自分」を認めることです。

2-2. 他人に期待しすぎると傷つきやすい

HSPの人は、人に対しても誠実で優しいため、「相手も自分と同じように考えてくれるはず」と期待しがちです。しかし、他人は自分と違う価値観を持っており、必ずしも同じように行動してくれるとは限りません。
期待が大きいほど、それが裏切られたときに深く傷ついてしまいます。「他人は他人、自分は自分」と割り切ることで、必要以上に傷つかずに済むのです。

3. 自己肯定感を高めるためにできること

HSPの特性を持つ人が、自己肯定感を高めながら生きていくためには、次のような方法が有効です。

3-1. 今の自分を認める

「今の自分はまだ理想の自分ではない」と思うことは自然です。しかし、「今の自分でも十分に価値がある」と認めることが、自己肯定感を高める第一歩です。
私はHSP気質を持っていることを知ったことで、自分の繊細さを前向きに捉えられるようになりました。これまで「気にしすぎる性格」と思っていた部分が、他人の気持ちを理解し、深く共感できる強みであることに気づきました。この気づきが、心理学を学び、心理カウンセラーとしての道を歩むきっかけになりました。

3-2. 自分へのダメ出しをやめる

HSPの人は自分に厳しい傾向がありますが、必要以上に自分を責めても成長にはつながりません。失敗しても、「それも経験」と受け止め、淡々と続けることが大切です。

3-3. 続けるだけでえらい

どんなに小さなことでも、続けているだけで十分に価値があります。「今日はこれができた」「昨日より少し前向きになれた」など、小さな成功を認めましょう。

3-4. スモールステップを大切にする

大きな目標に向かうとき、一気に完璧を目指すのではなく、小さなステップを積み重ねることが大切です。とことんスモールステップに徹することで、「できた」という実感を積み重ねることができます。

まとめ

HSPの人は、その特性上、自己肯定感が低くなりやすい傾向がありますが、「今の自分を認める」「ダメ出しをやめて淡々と続ける」「スモールステップを大切にする」ことで、自己肯定感を少しずつ高めていくことができます。
無理に自分を変えるのではなく、自分の特性を理解し、少しずつ「これでいい」と思えることを増やしていきましょう。続けているだけで、あなたは十分にえらいのです。
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