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「新卒就活」が上手くいく人の共通点を見つけました

皆さんこんにちは。


普段仕事をしていく中で、沢山の人と関わります。


社会人をスタートされたばかりの新入社員の方々とお話をする機会も多く、私もまだ若いのですが、勝ち目のないフレッシュさを感じます。


特に、周りが羨むような大手企業に就職したような方々と接していると、とにかくエネルギー量が半端じゃないことに気がつきます。


前向きに物事を捉え、あらゆることから吸収し自分の価値を高めていくような、圧倒的なオーラを感じる人が多いです。


かくいう私も以前の記事で紹介している通り、新卒は大手に入った身なのですが、彼らのようなエネルギーがあったかというと、甚だ疑問です。(私はかなり内向的な性格です)


そんなことを考えていると、新卒で大手に入った方々には、エネルギー量という抽象的な部分以外に、一つの共通点があるように感じました。


それは、中途で大手にキャリアアップするような方を見ていても、共通して言える点です。


今回は以下の順番で、お話します。


新卒で大手に入ることは凄いのか


最初に、「新卒で大手に入る」ということをもう少し客観的にしてみたいと思います。


そもそも、大手に入るということを凄いとするためには、「大手に入ろうとする人」がどれくらいいるのか、その上で「大手に入る人」がどれくらいいるのか、ということを把握する必要があると思います。


就職未来研究所が出している「就職白書」によると、2023年に就職活動をした学生の数は約50万人と推定されています。


この数は、大学卒業者や専門学校卒業者、短期大学卒業者を合計しているようですが、この内の3%くらいは卒業と同時に起業をしたり、実家を継いだりすると仮定します。つまり、就職活動をしていないであろう人たちです。


そのため、実際に就職活動をした人たちは
50万人×97%=48.5万人です。


そして、その内で「大手企業に入れるのであれば入りたい」と考えている人たちが90%くらいはいるであろうと仮定します。


そのため、
48.5万人×90%=43万6千5百人
これを「大手に入ろうとする人」とします。


その上で、大手企業を人気企業ランキング上位100社であるとした場合、就職数は年間で2万人程度です。


そのため、2万人/43万6千5百人=約4.5%
となり、おおよそ20人に1人が大手企業に就職すると言えます。


やはり、大手に入社するということは、ある程度難関であるということが言えそうです。



二つの業界の最大手社員と接した経験


私は二つの業界の最大手と言える企業の社員と関わる機会がありました。


どちらの社員も非常にバイタリティーに溢れ、人間的に尊敬できる方々が多いです。


その上で、身も蓋もない切り口ですが、率直でシンプルな疑問として、大手で働いている方々の「学歴」や「容姿」について考えてみたいと思います。


単純に、大手に入社した人たちは実際学歴が高いのか?容姿に優れている方が多いのか?ということです。


「学歴」について


まず、学歴についてですが、やはり東大・京大を筆頭とする旧帝大や早慶出身者は世間一般で比較すると多いです。


しかし、特別多いという訳ではなく、普通に中央大・明治大・日本大と言った中堅クラスの大学の方もいくらでもいますし、女子大も多いです。


大手の総合職で見ていった場合、体感的には4割が中堅大学、3割が早慶、残りの3割が上から下までそれ以外の大学、といったところでしょうか。


そう考えると高い気もしますが、この中には留年している人や複数年浪人している人、仮面浪人して入り直している人もそれなりにおり、特別学歴エリートであるという印象は全く受けません


個人的な体感ですが、いわゆる学歴エリートは、専門機関や官公庁に就職している人が多く、私が見てきた日系大手の民間企業には幅広い学歴層がいます。そして、学歴が高い=仕事が出来るの構図もさほど当てはまりません。



「容姿」について


次に、容姿という観点です。学生の方々の印象で言えば、大企業には美男美女が多く、顔採用もある、なんてイメージもあるかもしれませんし、私もそう思っていました。


しかし、そんなことはありません(笑)←


単純な容姿という観点で見れば、世間水準と何ら変わらず、皆さん本当に一般的な方々であると思います。


ただ、「清潔感」という観点で見ると、世間の水準からは抜きん出ている印象です。シャツにシワがある方なんていませんし、歯、髪、肌、手先、姿勢、匂いケアに至るまで、皆さん本当に徹底されている印象です。


やはり、大手という環境が金銭的にも精神的にもゆとりを生み出している故であると思いますし、外見の印象が人に与える影響を皆さん大変意識されているのだと思います。


そういう観点で見れば容姿については、気を遣われている方が多い、というところでしょう。


結論、学歴と容姿に関して私なりの印象としては、
若干優れている傾向はあるが、人による程度で、世間と比べてそこまで突出している訳ではない」
というところでしょうか。


明らかに共通している能力


学歴と容姿に関して以上を踏まえると、世間の約20人に1人である大企業勤務の方々には、これ以外に周りと比べて突出している能力があるのではないかと考えるのが自然です。


私は、特にそんなものはなく環境とタイミング次第で入社するかどうかが分かれる程度に考えていましたが、最近ふと、一つの明確なものを見つけた気がするのです。


それでは、それは一体何なのでしょう。


結論、私はアドリブ力ではないかと考えています。


何も準備することが出来ない環境や、突発的に自分の考えを述べたり、周りに合わせて対処する力、そんな能力に秀でている方がとても多い気がします。


学歴は、準備が得意な方であれば、ある程度誰でも獲得することができる要素であると思います。


しかし、突発的な対処能力や言語化力というのは、どれだけ準備しても保証して身につけることができるものではないですし、より奥深い本質的な人間力が必要とされるものだと思います。


大手に入社した方々を見ていると、新入社員の方々でも、極めてこのアドリブ力が高いように見えます。


具体的な例を挙げると、以下のようなものがあります。


・準備時間が少ないプレゼンや会議で気の利いたコメントや質問ができる
・新しい案件でも、少しの説明で短時間でキャッチアップする
・初対面の雑談が得意(言葉数が多くなくても、心地よいコミュニケーションが取れる)


私が特に印象的だったエピソードは、新卒で日系大手に就職した際、新入社員全員が集まる最初の研修で、何の脈絡もなく、
「最近気になるニュースと一緒に自己紹介をして下さい」という指示が出て、一人ずつ順番に自己紹介が始まったのですが、誰一人躓くことなく、聞き応えのあるまとまった自己紹介を行えていた、ということです。
(ちなみに私はアクセルを踏みすぎて多大なる黒歴史を作りましたが、これはいつか別の記事で成仏させて下さい)


こうした能力が、就職活動の面接の場やグループディスカッションといった場面で大いに評価されたことは論を俟たないでしょう。



能力の裏にあるもの


こうしたアドリブ力というものは、一見すると天性のものであるように感じますし、それが出来れば苦労しない、というような意見も聞こえてきそうです。


しかし、こうした能力の背景には、各々が裏で積み上げていくことができる要素が沢山存在していると思います。


アドリブ力というのは、究極の意味でのアウトプット力ですが、質の良いアウトプットをするためには、「膨大で質の高いインプット」、そして「柔軟にアウトプットに変換するための訓練」が必要だと思います。


「膨大で質の高いインプット」というのは、人生経験、読書経験、恋愛経験、学問の積み上げ、多様な人間関係といったものが挙げられるでしょう。


普通の人が経験するよりも沢山のことに飛び込んで経験するからこそ、その分人より多く「蓄え」が出来るのだと思います。


そして、「柔軟にアウトプットに変換するための訓練」というのは、コンフォートゾーンから出て「やらなければならない状況に身を晒す」ことであり、大勢の前でのスピーチ経験、スポーツや楽器等、競技への経験、まったく知らない土地や環境に飛び込む経験が挙げられるでしょう。


こうした要素を積み上げてきた集大成として、発揮できるのが、アドリブ力であると言えると思います


実際に、就活で良い結果を残した方々の中に、スポーツで結果を残した人や、留学経験がある人、リーダー経験がある人が多いのは、どうなるか分からない「怖い瞬間」を沢山乗り越えてきたからではないでしょうか。


一朝一夕で身につくものではないのと同時に、誰でも鍛えることができる能力であると思います。


彼らに近づくために出来ること


私は大手を辞め、今では別の企業で働く人間ですが、常にに業界最大手の社員と仕事をしており、上司も客先も提携先もすべて大手社員という環境です。


そんな環境では、彼らの能力の高さに敬服する一方ですが、逆に彼らから良いところを盗み、追いつき追い越してやろうと日々野心を燃やしながら過ごしています。


そんな目線で彼らを観察していた際に、今回のアドリブ力というものが浮かび上がってきたという訳です。


「究極のアウトプット」であるこの力を鍛えるためには、やはりまずは圧倒的なインプットであると思います。


ビジネス新聞、教養としての読書、資格勉強、英語、趣味のキックボクシング等に取り組んでいますが、今すぐにではなくても、どれかが私の「引き出し」になってくれることを祈り、不器用なアラサーは今日も机に向かいます(ついでに、YouTubeとAmazon Primeを見ます)


そして、やらなきゃ行けない状況から逃げず、英語の会議や上司に見られるプレゼンに立ち向かっていきます。

まとめ


・新卒で大手に入るのは20人に1人であり、世間のトップ5%。
・「学歴」も「容姿」も絶対条件ではない
・共通しているのはアドリブ力
・アドリブ力の裏には膨大な積み上げがある
・その積み上げには、誰もが挑戦できる


大手を辞めた劣等感、正直言えば私も当初はそんな思いも0ではなかったかもしれません。しかし、今では凄い人はなぜ凄いのかを理解し、彼らに追いつくためには何が出来るのか、前向きに昇華しています。


明日も素敵な1日にしましょう。
皆さんも良い年末をお過ごし下さい。



アフロ早乙女


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