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冬至南瓜

冬至は立冬より45日後、
北半球では太陽が最も遠ざかり、
一年のうちで昼の時間が最も短い日です。

今年の冬至は12月21日となります。
この日を境にまた日が長くなっていくので、
「一陽来復(いちようらくふく)」ともいわれています。

古くより、中国ではこの日を暦の始まりとし、
冬至節に重きを置いています。

息子が小学生の頃、作った紙粘土のかぼちゃ
カバー画像も、当時小学生の息子が描いたもの

日本では冬至南瓜といって、
冬至の日に、かぼちゃを食べると、
風邪をひかない、中風にならないという
言い伝えが広く浸透しています。

かぼちゃは身体を温める性質を持ち、
脾胃を補い、気を益し、
肺を潤し、お通じをよくします。
ベータカロチン、ビタミンC、Eや
食物繊維を豊富に含みます。

かぼちゃの旬は夏、冬まで保存がききます。
野菜が少ないこの時期に、
栄養豊富なかぼちゃを食べて、
無病息災を願ったのも、
ただのおまじないではないように思えませんか。

何年か前の冬至に作ったかぼちゃ粥
昆布で出汁をとり、柔らかいかぼちゃと
煮崩れしない韓国のお餅トックを火にかけて、
ごはんを入れたぞうすいにして、
波動の塩で味付けしました
これも何年か前の冬至に作った
富山の郷土料理いとこ煮
かぼちゃで気を補い、小豆で水をさばく
身体を温め、寒邪を取り除く桂皮末と黒糖を加えました

また冬至には、
柚子をお風呂に浮かべて入ります。
身体を清めるみそぎの意味もあり、
冷え症を改善し、
風邪の予防になるともいわれています。

冬至を過ぎると日が長くはなりますが、
気温の変化は光の変化に遅れ、
これから寒さはもっと厳しくなります。
冬至には古くから伝わる習慣を取り入れて、
寒さを乗り切り、健やかに過ごしたいですね。

毎月1日、15日に
名古屋・大阪 薬膳資格取得 一般社団法人 紡ぐしあわせ薬膳協会 (yakuzen.or.jp)
ホームページに、
薬膳コラムを書いています。
普段は薬局薬剤師として働き、
国際中医薬膳師、国際中医師、
紡ぐしあわせ薬膳協会の認定講師となり、
2017年2月よりコラムが掲載されています。

2018年12月15日に更新された
【薬膳コラム】冬至南瓜を一部転記しました。

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