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心が弱った時の薬膳 酸棗仁粥

今日は、
日中医薬研究会関西支部の例会でした。

今回は「心」特集ということで、
zoomにて、
「心が弱った時の薬膳」という題で、
講義をさせていただきました。

「心」をココロと読むか、
五臓の心と捉えるか。

人の精神や意識、思索活動は、
五臓の心が支配する感情で、
「心は君主之官。
神明(精神、意識、思索)は焉(ここ)より出づる。」
「心は五臓六腑の大主なり。
精神の舎(やど)る所なり。」と、
素問や霊枢に書かれており、
人の精神や意識、思索活動は
大脳の生理機能でありますが、
五臓の心の生理機能とされています。

なので、ココロ≒心ともいえましょう。

施膳の一例、
「漢方健康料理」より
「動悸やいらいらにはこのお粥を。
心身ともにリラックスさせる。」という酸棗仁粥。

酸棗仁の煎じ液で、お粥を炊きました。
酸棗仁は、くせのない香りと味です。
塩を加えていただきました。

酸棗仁は
クロウメモドキ科サネブトナツメの種子、
虚煩不眠、多夢の良薬で、
医薬品的効能効果を標ぼうしない限り
医薬品と判断しない成分本質(原材料)リストに
掲載されている食薬です。

「本草綱目」には、
酸棗仁粥は
「煩熱を治し、膽(胆)気を益す。」
と、記されています。

・酸棗仁(甘酸平/心肝)養心安神、益収斂汗
・うるち米(甘平/脾胃肺)補中、益気、健脾、和胃、止瀉

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