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球団News2022.5.3 認定!『かごしまトップスポーツクラブ』

去る2022年3月15日、鹿児島ドリームウェーブは他5団体とともに『かごしまトップスポーツクラブ』の認定を受けた。

鹿児島県は15日、県のスポーツ界を盛り上げてきた6団体を「かごしまトップスポーツクラブ」として初めて認定した。クラブの認知度を上げることで体制強化や選手育成につなげ、県のスポーツ振興を図る狙い。
5年以上の活動実績や、全国リーグへの参戦、地域貢献活動などを要件とした。同日、県庁で認定式があり、塩田康一知事が認定証を手渡した。
認定クラブを代表して、サッカーJ3・鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表が「責任を重く受け止め、各団体でさらに連携を深めて鹿児島のスポーツを盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
その他の認定クラブは次の通り。
鹿児島レブナイズ(バスケットボール)、シェルブルー鹿屋(自転車)、鹿児島ドリームウェーブ(野球)、グッドウェーブ鹿児島(バドミントン)、MORI ALL WAVE KANOYA(ソフトボール)

2022.30.16の南日本新聞より

『かごしまトップスポーツクラブ』って?

『かごしまトップスポーツクラブ』とは、鹿児島県内に本拠地を置くスポーツクラブの中でも、ある一定の条件を満たしたチームが認定されるもの。

その認定条件は、以下の6つだ。

1.独立したクラブとして法人格を有していること。(高校生以下の活動を主としたクラブは除く)
2.5シーズン(5事業年度)以上の活動実績があること。
3.全国リーグへの参戦や全国大会への出場(高校生以下のカテゴリーを覗く)など、本県を代表するチームとして活動していること。
4.これまで、県内でスポーツ教室の開催など、県民がスポーツに親しむ機会を創出する取組や地域貢献活動を実施しており、認定後も同様の活動を行うこと。
5.行動規律の設定、規律研修等の制度が整備されていること。
6.過去に県税の未納がないこと。

かごしまトップスポーツクラブ認定制度実施要領

つまり、「鹿児島ドリームウェーブは、チームとしての実績があり地域貢献までしていて、さらに財務もしっかりしてる。そしてそれを何年も続けててえらい!(だいぶ意訳)」と、県から正式に認められたことになる。

制度がつくられた背景には

この制度が作られた背景には、クラブチームを運営し続ける難しさがある。

「立ち上げることは誰でもできるんですよ。
 2.3年続けることもできる。
 ただそれ以上に、続けていくというのは本当に難しい」
これは今までにも幾度となく球団代表の口から出ていた言葉だ。

代表はこうおっしゃるが、立ち上げることだってそう簡単ではないはず。
母体となる企業を持たないクラブチーム。人を集め、資金を集め、場所を探し…そのすべてを自分たちの手でやっていかなければならない。
それだけ苦労して立ち上げたのだから、数年ならば気持ちだけでも走り続けるだろう。しかし途中で息切れして自転車操業の末に立ち行かなくなった、というチームの話は、噂に疎い私の耳にも入ってくる。

そんな中、まもなくまる17年を迎えようという鹿児島ドリームウェーブは、稀有な存在なのだ。

認定による変化

この認定を受けたことで、チームとしてどんな感想を持ったのか。
認定式に参加した柳監督代行に話をお聞きした。

「本当にありがたいです。
 これまでの、決して平たんではなかった道のりを
 認めていただいたということですから」

それは他の競技で認定を受けたチームも口を揃えていたそうだ。

運営に関しては、つまり今回認定を受けたどのチームも同じ悩みを抱えていたということ。

クラブチームの運営は、チームだけでは全く成り立たない。
スポンサーや選手を受け入れてくださる企業、サポーターとして物心両面を支えてくださる方々がたくさんおられる。
大会誘致には、人手も場所も必要だ。大会に出場する選手たちがプレーに専念するためにも、そのサポートはチームスタッフだけでは到底行き届かない。

こうして地域の方々の協力をいただいてこそ何年も運営できていることを、痛いほど感じているのがクラブチーム。
だからこそなにかしら地域に貢献したいという想いは強いし、強くなることで大会誘致や集客など大きな観光資源ともなりうる。

実は『かごしまトップスポーツクラブ』の認定というだけでは、いま一つその価値が分かっていなかった私も、ここまでお聞きしてなるほどと膝を打った。

個人的に思うことがある。
鹿児島ユナイテッドFCの公式戦が開催される日の白波スタジアムの照明がいつもまぶしい。30年以上通い慣れた鴨池公園には露店が並び、違う空気を帯びる。
鹿児島ドリームウェーブの試合の日も、そんな華やいだ空気感と歓声に包まれる日がいつか来るだろうか。いや、ぜひ来てほしい。

『かごしまトップスポーツクラブ』の認定を受けたことで、異なる競技間での横のつながりも強くなりそうだと聞く。
お互いのチームの、競技の強みを、お互いにシェアしあうことで、鹿児島のスポーツ界全体の底上げに、きっとなっていくんだろうと思う。

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