球団News 2021年6月21日の紅白戦
鹿児島ドリームウェーブ(発足当初は鹿児島ホワイトウェーブ)のこれまでのストーリーについて書いていますが、ここでちょっと現在のチームの雰囲気を。
プロフィールにあるとおり、私は場内アナウンス(ウグイス嬢)として30年以上活動している。先日は、県立鴨池球場(平和リース球場)で行われた鹿児島ドリームウェーブの紅白戦でアナウンスを担当させていただいた。
紅白戦の意味
紅白戦なのに、県立球場借りて場内アナウンスつき?
紅白戦にしてはちょっと大げさかもしれない。
でもこれには意図があった。
選手たちが所属する職場の方やご家族にも見ていただきたい。頑張っていることを知って欲しい。
そんな、球団としての想いがあったそうだ。
2021年6月22日、平日火曜日の夜。
プレーボールは18時30分。ナイター。
この時間の試合だと、おそらく仕事は午後休をとって準備をしていたはず。職場の理解を得られている、というのは大きな要因なのだろう。
そして仕事終わりの疲れた体で毎日の練習に行くことは、ご家族の協力も不可欠。
頑張っている姿を見ていただくことは、とても意味があるんだと感じた。
選手層
いくらナイターとはいえ、同チーム内の紅白戦となると、最低でも18人は集まらないと成立しない。
長年野球に触れているので、その人員の確保がいかに難しいかを私もよく知っている。だからピッチャーはきっと両チームとも先発完投か、または多くても交代は2回ずつくらいかな?と予想していた。
この予想は大ハズレ。
合計9人ものピッチャーが登板し、私は毎回選手交代に慌てることになった。
実は「え、ピッチャーまだいるの!?」とちょっと思っていた。
社会人野球では、もしかしたら当たり前なのかもしれない。私の当たり前は高校野球だから、脳内の切り替えが足りなかったのかな。
それでも、紅白戦で各チーム4、5人の投手が出てくるって…
層が厚くなってるんだなぁと、2006年当時のホワイトウェーブのお話を聞いている者としてもちょっと感慨深いものがあった。
いただいた登録選手一覧を見ると、合計30人のうち新加入の選手が14人。若い選手が多く、とてもフレッシュなチーム。
ところで今、自分でつけたスコアブックを見ながら思ったことがある。
この紅白のチーム分けって、どういう基準があったのかしら?
試合自体は、有川現監督率いる紅チームが8-3で勝利したのだけれど、勝つべくして勝ったのかどうなのか?ちょっとお聞きしてみたい気がした。
今後の試合
7月10日には公式戦がある。九州クラブ野球選手権大会鹿児島県予選。そちらも、場内アナウンスを担当させていただくことになりそうだ。
このフレッシュな布陣が、公式戦ではどう躍動するのか?
また、スコアブック片手にこうして号外が出せたら面白いかな、なんて思っている。
そして、公式戦や普段の練習試合とはまた違う挑戦として、『ドリームウェーブチャレンジマッチ』構想があると聞いた。
練習試合ではなかなか対戦することがない県外のチームを招待し、今回の紅白戦のようにナイターで。
夜の試合にすることで、選手たちの職場の方々にもお声掛けができるから、とその理由を聞いている。
これはだいぶあとでお話することになると思うのだが、選手たちの就職のあっせんもしている、現在の鹿児島ドリームウェーブ。
野球そのものだけではなく、野球ができる環境づくりにも力を入れている球団のその姿勢が、ここに強く感じられる気がしました。