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【保存版】人生に迷うひとへ。クリエイティブ・コーチが教える、ビジョン/ミッション/バリューのつくりかた。【事例:ZaPASS編】

人生100年時代と言われるようにキャリアも長期戦となり、またWithコロナ時代など社会の変化が激しく、何が正解かわからない世のなか。こうした人生の岐路に立ち、就活、転職など、キャリアで悩んでいる方はいませんか? 実は以前の私も、迷い答えが出せない日々に苦しんだひとりでした。しかし最近は自分がこれまで学んできたクリエイティブの領域とコーチングの視点を掛け合わせることで、自分のビジョン/ミッション/バリューをつくり、自分なりの軸を生きていくことができるようになってきました。そこで本日はこの人生に役立つ、ビジョン/ミッション/バリューのつくりかたについてご紹介したいと思います。


というわけで、こんにちは。クリエイティブ・コーチのつっつー(堤 藤成)です。私は電通で10年以上コピーライターに従事し、その後マレーシアでMBA(経営学修士)を取得。現在はオランダ在住のフルリモートでスタートアップのフェズに転職し、クリエイティブ・ディレクターやPR業務に携わっています。またZaPASSコーチング講座の3期生として、現在コーチとしても活動しています。

今回は最初にビジョン・ミッション・バリューの定義や役割についてご説明していきます。コーチング事業などを行うZaPASSさんのビジョン・ミッション・バリューのリニューアルをサポートした事例を通じ、具体的な企業や個人の「ビジョン・ミッション・バリューのつくりかた」について解説したいと思います。そして最後には、私自身クリエイティブとコーチングの交差点で見えてきた「クリエイティブ・コーチ」としての新しい景色と可能性についても書いてゆきたいと思います。


なぜこれからの時代、個人や企業において、ビジョン・ミッション・バリューが重要なのか?


ビジョン・ミッション・バリューがなぜ今の時代に求められているのでしょうか。それは世の中の変化のスピードが速くなり、わかりやすい正解やロールモデルがなくなりつつある時代だからです。だからこそ自分の内側にビジョン・ミッション・バリューを持つことがより重要になっていくるというわけです。

とは言えそもそも「ビジョン・ミッション・バリュー」って何?という人も多いと思います。またビジネス書などでは企業経営においてビジョン、ミッション、バリューが大事と聞いたことがある方も、それぞれの定義や違いをきちんと説明できるでしょうか。そこでまず、よく混同しがちなビジョン・ミッション・バリューの役割について整理することからはじめてゆきます。

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企業経営を山登りに例えるならば、

ビジョン(Will:共に目指したい未来像)=どのような山に、

ミッション(Must:使命を果たす理由)=どんな理由で、

バリュー(Can:価値基準・行動指針)=どのように登るか?

と整理することができます。


ビジョン(Will:目指したい未来)

ビジョンとは、Whatつまり何を目指すかです。個人のWill (やってみたいこと)に根差しており、たどり着きたい景色です。時間軸としては、これから先の未来についての時制に当たります。

例えば山登りと言ったとしても、その解像度を上げないと必要な準備はできません。「山に登る」と言ってもエベレストをイメージする人もいれば、富士山をイメージする人もいれば、生まれ故郷の裏山をイメージする人もいるからです。

これはつまり企業や個人のビジョンでも同じです。日本一や世界一を目指して厳しくも大きなマーケットを目指す企業や最難関の就職先を目指すことに燃える個人がいます。一方で従業員満足度にこだわり、ニッチなマーケットで無理なく着実に成長したいという企業や家庭や趣味との両立を第一に考え日々を楽しむことを重要視する個人もいます。ゴールが違えば、その登り方や準備は大きく変わってきます。そのため、まず見たい景色をどれだけ鮮明にイメージできるかがポイントなのです。

ミッション(Must:使命を果たすべき理由)

続いてミッションとは、使命のことです。問いで言えば、WHY?にあたります。その理由を突き詰めた結果、自分なりの使命感つまりMUST(せねばならない)という想いが浮かんできます。なぜ自分がその社会課題や業界の不に取り組むかという理由です。これは時間軸で言えば過去にあたり、原体験とも呼ぶべき何かに由来することもあります。

これは山登りに例えると、どんな理由で山に登るかという動機を明確にすることに当たります。例えば、山に登ることで有名になってお金を稼ぎたいという人もいれば、植物ハンターのようにまだ発見されていない美しい植物を純粋に見つけたい人もいます。遠い昔の子どもたちとの約束を果たすと言う人もいます。この使命の部分も、企業や個人によって大きく差が出てくる部分でもあります。この使命感は、企業で言えば作り上げるサービスや提供するプロダクトが苦しい逆境にある時、その粘りが出せるかと言う部分にも繋がってきます。また個人の場合は、その希望する職業への志望動機に当たることもあります。こうして例え同じゴールを目指していても、より強い使命感(ミッション)を持つ方が最後の粘りが効き、結果的に物事を達成できる確率が高まるのです。


バリュー(Can:価値基準・行動指針)

最後にバリューについてご説明します。バリューとは、価値基準・行動指針と呼ばれるものです。問いでいえばHowにあたり、どのような価値を行えるかというCanにあたる部分となります。この部分を切り出して、クレドなどにまとめている会社などもあります。

山登りで言えば、どのような手段や方法で山を登るかと言う部分に当たります。同じ山登りでも、事前に入念なトレーニングをした上で、最高品質の登山靴を購入し、失敗しないように登る人もいれば、とりあえず身軽な最低限のリュックを背負って、ハイキング気分で登る人もいます。また同じ山に登るとしても、断崖絶壁に近くとも最短コースを一気に登りたい人もいれば、途中の寄り道も楽しみながら曲がりくねった道をゆっくり登りたい人もいます。

これもまた企業文化で言えば、原点主義でとにかくミスなく実行することが大事な会社もあれば、多少のミスは厭わず早く結果を出したい企業もあります。またハードワークでも一気に目標を達成して早めにプチリタイヤ生活を送りたい人もいれば、休暇を楽しみながらじっくり無理なく働きたい人もいます。

ここも企業や個人の個性が出やすいポイントです。また価値基準というだけあって、会社の経営判断や、個人の生き方に強く反映されていきます。例えば「オープン」というキーワードをバリューに掲げる会社は、経営も隠し事なく出来るだけ透明性高く公開すべきです。また「スピード」を掲げる会社にとっては、多少のミスは大目にみても早さを重視すると言う覚悟も大事です。でないとバリューと実際の行動に差があると、それは机上の空論になってしまい意味を失います。

ビジョン・ミッション・バリューの具体例

それではビジョン・ミッション・バリューが実際どのように機能しているのか、まずは具体的な企業の事例を見ていきましょう。まずは有名なアマゾンのビジョン・ミッション・バリューを紹介しましょう。

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アマゾンは、ビジョンとして「The Everything store(すべてを売る店)」を目指しています。そのために、ミッションを「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」と定めており、大変高いハードルを自らに科しています。また、このミッションを実現するためにアマゾンリーダーの14カ条というハードな行動指針を定めています。例えばバリューのひとつである「Customer Obsession」とは、「顧客への病的なこだわり」を意味します。そのため短期的に株主にマイナスに働く要素であっても、顧客のためになるならば、より安く、より早くという顧客への投資を惜しみません。このようにビジョン、ミッション、バリューは一本の軸が通ってこそ機能を発揮するものなのです。

続いて、日本の大企業の例としてユニクロのビジョン、ミッション、バリューを見ていきましょう。

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ユニクロは「Life Wear」というビジョンを実現するために、老若男女が誰もが日々生活の中で使う様々な服を扱っています。高級ブランドのように敷居を高くするのではなく、値段もリーズナブルに設定しています。また「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というミッションを定め、単にデザイン性だけでなく、新しいテクノロジーを活用して機能性をプラスし、服づくりの常識を変えています。そのため「世界No1のアパレル情報製造小売業グループ」というバリューに基づき、革新と挑戦や、正しさへのこだわりなど独自の文化を築きあげて、着実にそのビジョンの実現に向けて経営を進めているのです。

またスタートアップでもまた、ビジョン・ミッション・バリューは重要です。中小企業向けの経理・経営のSaaSプロダクトを展開するフリーの例がわかりやすく参考になるかと思います。

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フリーは、ビジョンである「ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム」を実現するために「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げています。そのためバリューでは「ムーブメント世界を変える」とし、「先例をつくり、未来をつくる」ことが奨励されています。このようにシンプルな言葉でも、事業とビジョン・ミッション・バリューに筋が通っていると、従業員にとっても株主にとってもシンプルでわかりやすく求心力を得ることにつなげてゆくことができます。

ビジョン・ミッション・バリューは相補的に機能する

ここまで説明してきたビジョン・ミッション・バリューですが、どれかひとつだけでも十分貴重で尊いものですが、それでも私は出来るだけこの3つの要素は同時に持っておいた方が良いと考えます。

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それでは1つだけしか持たない場合は、どのようなことが起こるでしょうか。


ビジョン(Will:ゴール)だけの人=夢見がちさん
自分がワクワクするやりたいことを持っていることは本当に素晴らしいことです。ただし、なぜやるかというミッション、どうやるかについてのバリューがない場合、困難に遭遇した際に粘れなかったり、立ち止まったまま行動に踏み出せなかったりという妄想に終わることがしばしば起きがちです。


ミッション(Must:使命)だけの人=硬いまじめさん
自分の原体験に根ざしたミッション、つまり使命感に突き動かされてますが、その先にみんながワクワクする未来に目が見えていないと協力者は集まりません。また真面目すぎる使命感を押し付けだと感じる人もいますし、次第に脱落者が生まれてくることもあります。このように使命だけを語っても、具体的な行動が曖昧な場合は、協力を得づらい場合があります。


バリュー(Can:行動指針)だけの人=猪突猛進さん
行動指針だけを持っている人は、今この瞬間のことばかりに目を向けているため、短期的には結果を出しやすい人が長期的には失敗しがちです。例えば、猪突猛進で走りきった後に、ふとした時に、「そもそも何のために頑張ってるんだっけ?」と虚しく感じる場面が想像できます。またどう動くかと言う視点しか持っていないと、ワクワクするビジョンややるべきミッションの視点が抜けてしまうため、集団を疲弊させがちだとも言えます。


ミッションが、ビジョン的要素を兼ねる場合もある。


補足ですがビジョンとミッションに関しては、企業ごとにに位置付けが異なります。そのため、あえてビジョンを設定せずにミッションだけを持つ会社もあります。例えば、Googleの「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」という有名なミッション。このミッションはすでに実現したい未来のイメージを含んでいるため、とてもワクワクします。つまり、ビジョン的要素を含んでいると考えることができます。

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同じように日本企業でも、メルカリもまたミッションがとても明確でビジョン的な要素を含んでいると言えます。「世界的なマーケットプレイスを創る」というとても明確なミッションは、ビジョンつまり目指す未来像とも捕らえることもできます。

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さらにリテイルテック・スタートアップのフェズは、Google出身の伊丹社長のもと「『消費』そして『地域』を元気にする」というミッションと、4つのFに象徴されるバリューを持っています。バリューの中でも「性善説を信じる」という観点などはGoogleのバリューでもある「Don't be evil.(邪悪になるな)」にも通じるところがあります。

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https://fez-inc.jp/

また上記のミッションは抽象的にも見えますが、「消費」というあまりミッションに入れないキーワードを含む点では大変特徴的です。それによりコロナ禍で消費が落ち込む状況において、「TMJP2020(チームジャパン2020)」と言う自社のミッションが消費の現場を応援するソーシャルアクションに発展するというケースなども生まれました。このように、ミッションは経営戦略で活用されるだけでなく、多くの企業を巻き込んだ社会貢献などにも発展する場合もあるのです。

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ちなみに、日本の企業などでビジョン・ミッション・バリューという言い方そのものでなくとも、経営理念や社是など呼び方自体には話私は拘っていません。もし経営理念という言葉でも、そこに目指す未来というビジョン的要素、なぜやるのとかというミッション的要素、どう行動していくのか判断基準となるバリュー的要素さえあれば、企業や個人は行動できるのです。

ですから、まずビジョン・ミッション・バリューのどれか1つだけでも内省して見つけてゆくことをお勧めします。そして、自己内省を繰り返していくことで最終的には企業や個人も、3つの視点を獲得することができます。

「確かにビジョン・ミッション・バリューの重要性はわかった。でも、具体的にどのように自分や自社のビジョン・ミッション・バリューを考えていければ良いの?」と思っている方へ。そろそろ本題に入りましょう。それでは、いよいよビジョン・ミッション・バリューのつくりかたについて解説していきましょう。


ビジョン・ミッション・バリューのつくり方

初めて断っておきますが、今回教える作り方は、私が電通のコピーライター時代に学び実践してきた方法論にコーチング思考を加えた「クリエイティブ・コーチ」としてのつくりかたです。ですので他のクリエイターやコーチの方には、またそれぞれ別の作法があるかと思います。あくまで私の場合と言うことで、参考例としてお聞きいただければと思います。

というわけで早速始めます。ビジョン・ミッション・バリューは、5つのステップに分けて考えていきます。

ビジョン・ミッション・バリューをつくる、FOCUS法

1:Find:傾聴や内省で見つめる 
2:Open : イメージの扉を開ける
3:Choose:分類して選び取る 
4:Update:単語レベルで磨きあげる
5:State:ステートメントでものがたる

上記の頭文字を取って、私はFOCUS(フォーカス)と名付けました。あくまでも私のオリジナルのイメージではありますが、ビジョン・ミッション・バリューにフォーカスを合わせていくというイメージからきています。

それでは具体的にZaPASSさんのビジョン/ミッション/バリューのリニューアル事例を紐解きながら、実際のFOCUSのフローを紹介していきます。


1:Find:傾聴や内省で見つめる 

まずは内省や傾聴を通じて、企業や個人の願いを見つめるフェーズです。このステップはコーチングを通じて、傾聴と質問によって相手から引き出しながら行う方法と、日記やジャーナリングを通じて自分一人で生み出すやり方があります。

今回のコーチング事業を展開するZaPASSさんの場合は、共同創設者の足立さん・菅さんがまず設立の想いを語り、さらに約10名のメンバーでともに意見を出し合いつくりあげる、オンラインワークショップ形式で行いました。私もこのビジョン・ミッション・バリューのワークショップを、平日の夜や休日に複数回に渡り、時にファシリテーションし、時にコピーを提案し創造を促し、このワークショップをサポートさせていただきました。

まずは、ビジョン・ミッション・バリューの核となる要素を「見つめる」作業からです。ZaPASSの場合は、既に設立時にたてていたミッション・ビジョン・バリューがありました。そこでまずは、その言葉の裏側にある感情にフォーカスして、想いについて話を聞くところからスタートしました。

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当初VISION:自分らしい人生を生きる大人、笑顔に溢れる家庭、大人になることが楽しみな子供、に溢れる社会を実現する

当初MISSION:価値の創出・循環・共有を通して今日より楽しみな明日を創る

当初VALUE: 1:優しくて、強い2:価値を創造し、循環させる
3:誰よりも、自分が楽しむ

みなさんはこれらのビジョン・ミッション・バリューを見て、どのように感じましたか? 私自身、設立メンバーの想いや原体験を聞くと心を打たれましたし、実現したいという意志は大いに伝わってきました。ただ、せっかく素晴らしい想いを持って設立・運営している事業だからこそ、ビジョン・ミッション・バリューの解像度を上げればより、経営をドライブさせるものとなると思いました。では既に現状のビジョン・ミッション・バリューについて確認する際に、見るべきポイントは何でしょうか。私は下記の3点だと思います。

【ビジョン・ミッション・バリューのチェックポイント】

1:想いがこめられているか?
2:わかりやすく覚えやすいか?
3:独自性があり機能するか?

上記の視点で見た時に、当初のビジョン・ミッション・バリューに関しては、内省して出されている言葉であるからこそ、きちんと足立さん・菅さんやメンバーの願いなどから生まれており、1の想いがきちんと込められた言葉であると思いました。

では、2と3の視点は、いかがでしょうか。実は今回のワークショップの始まりに「今あるZaPASSのビジョン・ミッション・バリューは、どのようなものですか?」と尋ねた際に誰もうまく答えられませんでした。つまり想いは込められているものの、文章が複雑だったり一般的な言葉で書かれているためメンバーのイメージに残りづらいものになっていました。つまり当初のビジョン・ミッション・バリューは、覚えやすさと独自性の視点が欠けているため普段の打ち合わせなどで話題に登りにくく、結果的に機能しづらい言葉になってしまっていたということがわかってきました。

この点は、多くの企業が、陥りがちなポイントでもあります。だからこそ、ビジョン・ミッション・バリューは想いがこもっていることはもちろん、覚えやすく、独自性があってこそ、自分たちのコトバとして機能するかについて想いを巡らせることが必要なのです。

そこで私は、クリエイティブ・コーチとして、改めてメンバーに深く傾聴することからスタートしました。言語以外の感情を取りこぼさぬように、出来るだけ丁寧に想いを聞いていきました。なお個人ワークをされる方のために、下記に自分や自社を「見つめる」際の質問の例を紹介しておきます。

ビジョン・ミッション・バリューのもととなる想いを引き出す質問例

ビジョン編
Q:実現したい未来とは、どんな未来ですか?
Q:具体的にどうな状態になっているとワクワクしますか?
Q:将来かなえたい理想的な状態とは、どんな状態のことですか?

ミッション編
Q:何が何でも果たしたい使命は何ですか?
Q:なぜ、この仕事や事業に取り組んでいるのですか?
Q:今につながる原体験とは、どんなものでしたか?

バリュー編
Q:どんなものに価値を見出していますか?
Q:行動する際に指針としているものは?
Q:迷った時に何を基準に答えを決めていますか?

ちなみに下記はZaPASSメンバーにヒアリングする中から出てきた、ビジョン・ミッション・バリューに関するキーワードメモの抜粋です。

コーチングだけでない。コーチング的なものが息づいている。自己主導段階+コーチングが大事だけど、「座標」の原点は中心をコーチング的思想を登る・人生の選択・開放・従来の考え方(成果主義/合理主義)で到達できない山に登りたい・今までと違った上り方で山に登りたい・(敢えていまのやつ)子どもたちが大人になるのが楽しみな世界を創る・閉塞感がない世界・無理しない世界・素直に言葉・想いが言える・煩悩ドリブンから真我ドリブンへ・パスが行き交う自由な世界・飾らなくていい・やりたいことをやる・明日・未来が楽しみ・満たされた自分の先にある未来
自分らしさで調和のとれた世界・次世代の基準、スタンダード・ありのままの自分・他の誰でもない自分を味わう世界へ・子供がわかってる・わらってる・共感しながら楽しむ・スポットライト。光をどこに当てるか・境界のない世界・誰もが肯定される・感情を大切にし合う繋がり・時空 笑顔 勝手に自然にパスが波及・営業時代の成果主義/合理主義的なアプローチに限界を感じている・子供の感じてる感覚が、世界を象徴してる・本音を出せる、繕う必要がない、壁を作らなくて良い・心から潤う・他人軸だけ、から自分軸も、へのシフト
自分が足りている存在である・足るを知る・クライアントさんの言葉、自分が満たされていると気付いて初めて未来を考えられる・座標の原点である「ありのままの自分」を「肯定」される未来を作りたい・本来の自分に、スポットライトを当てる・評価軸が外にありそこで比較・競争している状態→評価軸が自分にありその中で自分を育み他者も受容している状態・市場の中での交換で関係性が切れる→PASSという贈与で関係性が途切れず増幅していく(横軸、縦軸)

今回は約10名のメンバーが関わっているため、それぞれが込めたい想い、出てくる言葉の粒度は違います。ただし第1フェーズでは、それぞれの言葉をうまく整理する必要はありません。そのため思いつくままに、まとまってない言葉を出していただくカタチで大丈夫です。それより問いを受け、自分の中から溢れ出てきた言葉や感情を、すべて出し切ることが大切です。そしてコーチ側には、想いを「聞ききる」という覚悟が大事です。もし個人ワークとして自分自身で内省して行う場合は、紙やノートにまずは思い浮かんだ思考をとにかく書き出していくことを心がけましょう。スッキリと自分の感情を出せた、と感じるところにたどり着くことがまず何よりも大事なのです。


2:Open : イメージの扉を開ける 

次に各自の「願い」をベースに企業や個人のあり方のコアとなるイメージを思い浮かべ、イメージの扉を開けるフェーズです。それぞれの視点から多角的な視座を集めることで、何かのモチーフに例えたり、連想しながらピンとくるコンセプトや実現したい世界観を発想してゆきます。先ほどビジョン、ミッション、バリューを山登りに例えたように、企業や個人も今自分が目指すものをやっている事業の本質を何かのメタファーとして思い浮かべるのがコツです。これはコーチング思考において、右脳的な感覚をもとにインスピレーションを得ると言う意識が大切です。実際、今回のワークショップにおいては、ZaPASS CHROとして参加されていた垂水コーチによる図解が、このステップにおいて大きなヒントとなりました。

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自分と相手、先祖と次世代など、縦軸、横軸だけではなく様々な関係で想いを繋いでいくようなイメージ

また上記の図解を元にメンバーとのブレストでイメージの扉を開く中で、メンバーの中からは下記のようなイメージも浮かんできていました。

・バトンやパスを回すようなイメージ

・光を当てるライトや照明のようなイメージ

このように言葉のイメージをビジュアルに転換して考えていくことは、その先の解像度をあげる際にとても有効な手段です。ぜひフェーズ1で書き出した言葉をもとに浮かんだイメージを紙に描いてみてください。ここでも個人ワークをされる方のために、フェーズ2の質問例を記載しておきます。

イメージの扉を開く質問

Q:フェーズ1で書き出した言葉をあらためて見た時に、
  自分の中に浮かんできたイメージは何ですか?
Q:ビジョン・ミッション・バリューを何かに例えるとしたら?


3: Choose :分類して選び取る

続いて第3フェーズです。できれば第1・第2のステップから数日〜数週間、感覚を開けてアイデアや思考を熟成させた上で第3フェーズに入るのが良いでしょう。理由としては、アイデアが浮かんだ直後は冷静に判断できないからです。だからこそ少し冷静な頭で今回は浮かんできたイメージを熟成させ、それから分類し、取捨選択していくのです。そこでこの段階では、私からもここまで傾聴していく中で感じたイメージをもとに、キャッチコピーを提案してワークショップ内での対話を促しました。

「コーチング講座などの事業を通じて、自分と相手、大人と子供、過去と未来など、多くの関係において、想いが循環しつながっていく関係をつくること。そのためにありのままの人間性を大切に、優しく強く、楽しくあること。」

第2フェースで出た前回のバトンやパスを回すイメージと、光を与えるイメージを発展させ、またZaPASSメンバーの声を反映させコピーを提案しました。ワークショップではいくつかの方向性を提示したのですが、特に反応が良かったのは下記の2方向でした。

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A:人生に、スルーパスを。
これはサッカーのパス回しのようなイメージです。コーチングというサービスを通じて、クライアントにとってのサプライズをつくるような想いのパスを通すようなイメージです。

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B:可能性を、灯そう。
これは一人ひとりの人間性や可能性に光を当て、キャンドルの火を灯していくようなイメージでした。これはメンバーに話を聞く中で「光を当てる」というイメージが出てきたことから着想し、発展させたコピーでした。

なおこの段階のコピーは必ずしも確定したものと言うよりは、その後の方向性を絞っていくためのリトマス試験紙のようなものです。アウトプットがあることで、反応を知ることができます。例えば、こうした言葉を提示すると「あ、この方向性はしっくりくるな」とか、「意外とこの視点は違うな」と自分たちのイメージを肌感覚で感じることができます。

ちなみにワークショップでは、スルーパス的なサッカーのイメージ派と、キャンドルライト的なイメージ派で意見が分かれました。こうしたキャッチコピーを軸にメンバー同士でやりとりする中で、互いに何に引っ掛かりがあるかが見えてきます。また、言葉でイメージをブレストする中で、自分たちがより大事にしたい価値観についての認識が深まっていきます。

こうしてその後の核となるモチーフやキーワードを見つけ、周辺にある言葉を分類し取捨選択していきます。その際には、似ている要素を整理し、重要な言葉のみに絞ることが大切です。ここでは、ZaPASSさんの場合は、下記のような形になりました。

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上記の表に埋めてみると「同じような言葉や単語が何度も登場している」ということなどがわかってくると思います。その場合、同じような内容を語っているものは思い切って、1つに集約しましょう。いくら大事にしたい価値観だとしても、あまりに多くの内容を盛り込みすぎては覚えきれません。覚えきれなければ、結果として機能しないものになってしまいます。だからこそ、本当にかなえたいビジョンは何なのか、その理由は何なのか、何に価値を置き行動するのかを、突きつめて考えていくことが大事なのです。

ちなみにこの「Choose:選び取る」という第3フェーズもまたコーチングやワークショップ形式でなくとも、個人ワークとして実施も可能です。自己内省で進める場合は、下記の質問を自分に問うてみてください。こちらがこのフェーズでの質問リストとなります。


Q:かなえたいビジョン候補において、どれがもっともイメージに近いか?
Q:果たすべきミッション候補において、一番使命感が湧いてくるものは?
Q:行動指針となるバリュー候補において、もし絞り込むならどれを残す?

4:Update :単語レベルで磨きあげる

ここまできたら、ビジョン(Will:未来像)ミッション(Must:使命)バリュー(Can:行動指針)のそれぞれに分類して絞り込んだ言葉に対して、単語レベルで解像度をあげていくフェーズとなります。

それでは、実際にZaPASSさんの場合の、ビジョン・ミッション・バリューのBefore/Afterを見てみましょう。

VISIONのBefore/After

VISION(旧)
自分らしい人生を生きる大人、笑顔に溢れる家庭、大人になることが楽しみな子供、に溢れる社会を実現する

VISION(新)

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VISONに関しては、創業者の足立さんにもともと強い原体験があり、旧ビジョンで示した世界観に対して強いこだわりがありました。そこで対話を通じた結果、あまりこの部分に関しては出来るだけその想いを純度を高く表現したいと言う結論になりました。そのため奇を衒わず、シンプルに削ぎ落として表現することにフォーカスしました。そのため「自分らしい人生を生きる大人」と「笑顔に溢れる家庭」の要素の重複部分を削ぎ落とし、大人と子どもという覚えやすい対比の中で上記のビジョンにまとめました。

MISSIONのBefore/After

MISSION(旧)価値の創出・循環・共有を通して、今日より楽しみな明日を創る

MISSION(新)

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もともとのミッションでは、「価値の創出・循環・共有」という難しい表現でした。そこで「人間の可能性の最大化」を願う想いをパスしあうという表現が対話の中で生み出されてきました。また具体的には「可能性のPASS」が循環することによって、幸せが巡っていくという視点へと昇華されました。こうしてBefore/Afterを見比べて見ると、旧ミッションが様々な業界に当てはまりそうなものであるのに比べ、新ミッションでは「可能性のPASS」という単語により、コーチング事業を行うZaPASSらしさを加えています。


VALUEのBefore/After

バリューに関しても、当初の3つの言葉をより的確に磨き、機能するものへと昇華させてゆきました。

VALUES(旧)
1:優しくて、強い
2:価値を創造し、循環させる 
3:誰よりも、自分が楽しむ

VALUES(新)

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例えば「優しくて、強い」と言われてもなかなか普段の打ち合わせなどで機能しているイメージが持ちにくいことがあります。しかし「感情からはじめる」というバリューであれば、打ち合わせでデータだけでは判断がつかない時などに「データ的に正しいかじゃ答えが出ない時、まずはどちらがワクワクする選択肢か『感情からはじめる』のはどうかな?」などと普段の会議の中でバリューが使われるイメージが湧きます。また「価値を創造し、循環させる」という抽象的すぎる表現が、「対話でつながる」という言葉に変わることで、普段の仕事の進め方もより対話を重視したものへと変わります。またコーチング事業や教育事業など、対話を軸とした事業が発展していくことにも繋がっていきます。また「誰よりも、自分が楽しむ」という個人的な視点のバリューも使いづらい言葉でした。そこでXY軸を超えた「Z軸を求める」というキーワードであれば、AかBかで迷った時に自分のエゴだけを通すのではなく、相手に合わせて妥協することでもなく、新しい第3の案を捻り出すという行為を奨励することができます。このように、バリューは経営判断に定着しやすいものであれば、より機能するものとなります。

このように言葉を磨き上げていく過程で、自分たちが大切にしてる価値観は鮮明になっていきます。だからこそ単語の使い方や文章構成などについても気を配りましょう。自分たちにとってより馴染みの深い言葉をチョイスすることが大事です。なんとなく外来語でまとめた方がカッコ良さそうなどと決めてしまうと、普段の会話の中でビジョン・ミッション・バリューが言葉として登場せず、結果的に企業文化として浸透しません。だからこそ自分たちらしい言葉を選べているかが、大変重要なのです。ぜひ、じっくりと血の通った言葉へと磨き上げてゆきましょう。この第4フェーズでも、コーチングやグループワークではなく個人ワークで取り組む場合に参考となる問いを紹介しておきます。

Q:単語の使い方は適切か?もっと自分たちらしい単語がないか?

Q:文章をもっとシンプルにできないか?

*ただし、想いや意図まで削りすぎて伝わらない言葉になっていないか。


5:State :ステートメントで物語る

そして最後の仕上げは、ビジョン・ミッション・バリューを軸に一つの「ステートメント(宣言文)」に落とし込むことです。ステートメントにまとめた際に、ストーリーとして成立するかを確認することは大変重要です。なぜなら、そもそもビジョン・ミッション・バリューは交互に関連しあうものであり、ステートメントとしてまとめた際に重複する部分や辻褄があわない部分がないかを最終確認するのです。ステートメントの構成はいくつかの型がありますが、下記にもっとも基本的構造を紹介します。

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ステートメントの構成

ビジョン :〇〇(What?/Will)という未来のゴールの実現を目指し、

ミッション:▲▲(Why?/Must)という使命感を持ち、

バリュー :××(How?/Can)という行動を起こしていく。

キャッチコピー:★★(*コピーは必ずしも無くても良い)

企業名(個人名)

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ではこの型に沿って、今回のZaPASSのビジョン・ミッション・バリューを配置してみましょう。

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つまり第4フェーズで作った、ビジョン・ミッション・バリューを一連のステートメントとして構造的に整理すると、きちんと目指す未来に向けて具体的な行動や理由がストーリーが見えてきます。こうしてステートメント化することで、ビジョン・ミッション・バリューで重複している部分がないか、またロジック面でも感情面でも一貫性が通っているかを確認するのです。またステートメント化は、他の人に伝える際にひとつの物語としての構成で伝えられるため、単にビジョン・ミッション・バリュー単体を紹介するより、誤解なく想いを伝えられるメリットもあります。

またビジョン・ミッション・バリューだけでなく、これらを一言でまとめたキャッチコピーを最後に加える場合もあります。これはタグラインと呼ばれ、TVCMなどで言えば企業ロゴなどの上下や左右などに置かれる言葉です。(「ココロも満タンに。コスモ石油」、「目の付けどころがシャープでしょ。シャープ」のようなものです)基本的には、ビジョン・ミッション・バリューだけのステートメントでも成り立ちますが、今回であればZaPASSさんの名前の由来や、これらのビジョン・ミッション・バリューを一言でまとめた言葉がある方が会社名を覚えやすく、キャッチコピー(タグライン)の提案を最後に加えさせていただきました。

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このシンプルな言葉である「パスを、贈ろう」には、「人生に、スルーパスを」が持っていた「パス回し」のイメージに加え、感情を大事にして笑顔や幸せのために行動すると言う光を当てるイメージを重ねています。ZaPASSが実現しようとする想いの連鎖を表すために、「送ろう」という文字を「贈ろう」というギフト感のある言葉に変更しました。また「パスを贈ろう」ではなく「パスを、贈ろう」とあえて「、」を加えることで、相手のことを一呼吸置いて想いやる、そんな「贈る」ニュアンスを付加しています。

こうして実際に出来上がったZaPASSさんのサイトのキャッチコピー、ステートメント、ビジョン、ミッション、バリューはこちらです。

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ぜひZaPASSさんのビジョン、ミッション、バリューに共感された方は、ぜひ実際のサイトも覗いて見てくださいませ。ぜひ興味が湧いた方は、コーチングを受けたり、コーチ養成講座に申し込んでみるのも良いかと思います。実際に体験した私自身が自信を持ってオススメできる、大変満足度が高い講座でした。*今後サイトも継続的にリニューアルされていく予定だそうです。

*改めて今回のビジョン・ミッション・バリューの作成は、あくまでもZaPASSチーム皆様の想いを集結し、みんなで一緒につくりあげた作品だと思っています。あらためてメンバーの皆様へ感謝いたします。私も今回の制作のプロセスに関わらせていただいたことはとても良い学びになりました。

まとめ:FOCUS法の5つのステップで

ビジョン・ミッション・バリューにフォーカスする

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今回は5つのフェーズで、傾聴や内省で見つめる(Find)、イメージの扉を開ける(Open)、分類して選び取る(Choose)、単語レベルで磨きあげる(Update)、ステートメントで物語を述べる(State)というつくりかたを紹介してきました。この5つのフェーズを通じ、ビジョン・ミッション・バリューにフォーカス(FOCUS)していくことがイメージできかと思います。もちろん、1回でうまく言語化できない場合もあります。そうした場合は、またフェーズ1に戻り、納得いくまで1−5を繰り返して精度を上げていただければと思います。


ビジョン・ミッション・バリューは実際に、自分の人生や企業経営で使われてこそ価値がある。


ちなみに最後に強調したいことは、自分たちで納得できるビジョン・ミッション・バリューが完成しても、実際に日頃の行動や会社の経営において活用されなければ意味はないと言うことです。そこで、ビジョン・ミッション・バリューを活かすためのフレームワークについても簡単に紹介したいと思います。MBAで学ぶ有名な経営のフレームワークで、戦略マップまたはBSC(バランスト・スコア・カード)と呼ばれるものがあリます。

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このフレームワークの中で、経営において大事な5つの視点において最も大事なものが、図の中央に位置する「ビジョン・ミッション・バリューの視点」なのです。そのため「どんな未来に向けて、どんな理由で、どう行動するのか?」が全ての経営の軸であり原則です。具体的に活かすとすればまずビジョン・ミッション・バリューに基づき、「学習と成長の視点(人事・総務等)」で採用方針や育成方針を決めます。また個人の場合は、何を学習すべきかという視点がクリアになってきます。続いて「インナープロセス(どんな働き方で物を生み出すか)の視点」に関しては、特にバリューで定めた行動指針が特に影響を与えます。さらに「市場の視点(どんな顧客を獲得し、どんなブランディングをすべきか)」に関しては、自分たちが実現したビジョンが世界観となり、そのポジショニングに影響を与えます。こうして最終的に企業の売り上げに繋がる「財務の視点(資金調達などを行うべきか)」においても、どう利益を分配し次の投資に回していくかをミッションをベースに決めていきます。このように、ビジョン・ミッション・バリューが羅針盤となり、この不透明で実際に個人や企業が変化の激しい時代を乗り越えるためのブレない軸となり、推進力となるのです。


ビジョン・ミッション・バリューは、永遠に未完成だ

今回定めたビジョン・ミッション・バリューは、またあくまでも現時点で描いたものであり、今後も永久・普遍に活用しなければいけない、というわけではありません。自分自身の人生の成長によって、また世の中や外部環境の大きな変化によって、また一度定めたビジョン・ミッション・バリューに対して違和感が感じられることもあります。

例えば、私自身も中学時代に「CMをつくりたい」と卒業文集に書いた日から、思えば自分のビジョンである夢は少しずつ変わり続けてきました。そして完全に自分軸でしかなかった「CMをつくりたい」という夢は、結婚して妻と息子を含めて「家族の夢をかなえたい」という夢に変わりました。そして現在は、世の中に「かなえる、きっかけをつくる」という、より高次のものへと変容していきました。(この辺りのことは下記の転職記事などを参照ください)だから私自身、また時代の変化や自分や家族の成長によって、自分の夢やビジョン・ミッション・バリューは変わっていくはずです。

 だからこそ、「どうせ変わるからビジョン・ミッション・バリューを定めない」ということではなく、今この瞬間に自分が大事にしたいものを明確にすることが大事なのです。逆説的ですが、永遠に未完成だからこそ、まずは荒削りでも今の自分で何らかのビジョン・ミッション・バリューを設定することは、あなたが一歩踏み出すために重要なのです。だから決して完璧なビジョン・ミッション・バリューをつくろうとするあまり歩みを止めないでほしいと思います。例え仮置きだとしても、方向性を定め、人生を歩むための羅針盤としてビジョン・ミッション・バリューを定めましょう。案外、自分らしいビジョン・ミッション・バリューを磨き上げ続けていくことこそ、人生なのかもしれません。


クリエイティブとコーチングの交差点で見る景色


いかがだったでしょうか。今回、自分のコピーライターとして経験と、コーチングでの経験を掛け合わせて「クリエイティブ・コーチ」としての視点で、ビジョン・ミッション・バリューのつくりかたを、体系的にまとめてみました。私自身、ZaPASSコーチ養成講座での学びは、これまで自分がクリエイティブの領域と同じくらい衝撃的なものでした。そして、クリエイティブワークにおいて、今回のように傾聴や想いを引き出すコーチングの要素が活きることを実感しました。そしてまた、コーチングにおいても、枠に囚われず自由な発想でフィードバックしたり、より適切な言葉で言語化をサポートするなど、コーチングの領域においても、クリエイティブ的要素が付加価値を付けられることも最近のセッションを通じて実感しています。ぜひこれからも、クリエイティブとコーチングの交差点で、新しい可能性や景色を見たいと思っています。

私のライフビジョン・ミッション・バリュー

ちなみに下記が私のライフビジョンです。下記の動画プレゼンと合わせて下記の記事にて詳細を綴っております。


クリエイティブ・コーチング相談はTwitterのDMまで

と言うわけで、今回「ビジョン・ミッション・バリューのつくりかた」をお伝えしましたが、自分や自社のビジョンをつくる際に、自分だけでは言語化できないという場合は、クリエイティブ・コーチングまたはクリエイティブ・コンサルの相談が可能です。もちろん就活や、大企業からスタートアップへの転職などキャリアの相談、リモートワーク、海外移住などのライフコーチンングなどの悩みでも構いません。ぜひ、お気軽にTwitterからDMください。

*なおセッションは全てオンライン(Zoom)にて行います。まずはサービス内容など、ご興味ある方はまずはお気軽にDMください。

今回の「ビジョン・ミッション・バリューのつくりかた」記事が、誰かの「かなえる、きっかけ」になれば幸いです。



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堤 藤成_『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』著者/コピーライター
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