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しもやけができた指が愛おしい

私の人生は冷たい水と共にあったように思う。

古い実家では、外に洗い場があり、そこの水道は冬度々凍る、井戸水の方が温かく感じたものだ。

私は小学生の時いじめられっ子だった為、掃除の時間は有無を言わせず雑巾がけ担当になる。

冬はバケツの冷たい水で何度も雑巾をすすぎ、床や廊下を拭き続けた。

だから私の手は冬になるとしもやけだらけになるのだ。

指のあちこちがぷっくりと腫れ、痛痒かった。

そんな小学生時代が終わると、しもやけは手にできなくなった。

結婚して子育てに追われていた時期、食器を洗うのは冷たい水を使っていた。

お湯と水を自分で調節しなければならないタイプのシンクだと、私は面倒臭くてつい水だけで済ましてしまう。

何度か引っ越しをして色んなシンクに出会った、そしてやっと前の家では新しいピカピカのシンクで、レバーで適温に調節出来るので、食器を洗う時もお湯を使えるようになった。

それなのに離婚をする少し前から給湯器が壊れた、結局私は冷たい水で食器を洗う生活に戻った、更に洗濯機も壊れた💧

だから洗濯は手洗いするしかない、洗面でお風呂の残り湯を利用して、すすぎは勿論冷たい水で頑張る。

そして極貧生活に入り、ガスが止められ、お風呂は冷たい水シャワーで済ますようになった。

あの水シャワーの頃は、滝行と称して耐え抜いたけど、本当によく頑張ったなあと感心する。

そんな大変な時期でも手にしもやけはできなかった。

今年は比較的暖かい冬だと感じていたら、2月に入り寒波がやって来て、かなり寒かった。

それでも私はこのマンションのシンクでも、食器は冷たい水で洗う。

最近は洗濯物を干すのも、結構冷え込みが強く手が凍るくらい辛くて大変だった。

昨日のこと、夕食後の寛ぎタイムに、無意識に左手の人差し指をポリポリ掻く自分に気づいた。

不思議に思いながら、よ~く人差し指を観察すると、ぷっくりと赤く腫れたしもやけがあったのだ!!

ええーっΣ(Д゚;/)/しもやけやん!!懐かしい~!!小学生時代は分身のように、絶対しもやけができて、冬と言えばしもやけがお決まりやったなあ!とあの頃がよみがえった。

この歳になって、まさかのしもやけに出会えるとは予想外だった。

成人して、冷たい水の修行を何度もくぐり抜けてきた私。

それでも手にしもやけはできなかったのに。

ぷっくり腫れた人差し指が何だかいじらしくて可愛くて愛おしくなる。

私は私を大好きになれたんだ♡と改めて感じていた。

ここまで生き抜いてきた私に感謝して慈しむように、しもやけは促してくれているように思えた。

ありがとう♡♡しもやけに微笑みかけながら感謝のエネルギーを送った。

夜寝る前に、薬用のクリームをしもやけに塗り込む。

いつもより一層自分の身体に感謝した夜だった。



ここまで読んでくださって感謝します。

幸せをありがとうございます✴️






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