赤ちゃんが日記　１８

最近、得意種目ができた。それは父の本棚の破壊。ずり這いで近くまで行って片手で一気に本を掻き出す・・・快感。もうひとつ得意種目をご披露。母の小物入れの箱の一気ひっくり返し。これも最高。中からいろんな物が転がり出るから、変わった音がするんだよ。音って面白いね。

金属製のゴミ箱。倒して転がして叩いてみたら、カンカンいうんだよ。聞いたことない音だった～好きになったから、ちょくちょくやってみているんだけど。この前は中から何やらでてきて・・・あれがゴミ、だな。

「ひっくり返す」で思い出した。ずり這い速度が上がったから、部屋のすみまで行って、そこにあった入れ物をひっくり返してみたんだ。そしたらスプレーが出てきて。これまた僕の好きな金属音。でも、そこには「カメムシ用」って書いてあって・・・母が絶叫しながら走ってきて取り上げられた。僕が触ってはいけない物が、かなりたくさんあるらしいよ。

出来る事が多くなって、それが褒められる事もあるんだけどさ、叱られる事もあって。そこの境界線が今ひとつ分からない。とりあえず怒られたら泣くんだけど。叱られたから泣いているのに「そろそろ眠いのね」とか「お腹がすいたの？」と、話題を変えられるのも、ちょっと解せない。

分からないことが増えてきたよ。
でも、これからの人生、分からない事だらけなんだそうだ。

それも分からない。
　　　　　　　　　　　　　　　　つづく