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赤ちゃんが日記 35

今日は平日だよね?あれれ?なんで父はウチにいるんだろう?
会社行かないの?まあ、いいか。

この先、僕が保育園に通い出して「行きたくないよぉ」って言ったら「休みな」って言ってくれるんだろうな。父も母も。
そして不安な顔をするんだろうな、おじいちゃんとおばあちゃんは。

とりあえず「個人の意思を尊重しよう」って言う国に生まれてきたと信じているから。それはひとまず、安心していいのかな?きっと、いいんだろうよ。自分の気持ちも、人との関係も、いろいろあるだろうからさ。

でもね、夜中、寝ている時に「わーーん」って大声出して泣くときあるじゃん、僕。そのせいで何回も母を起こしてしまって申し訳ない。そんなとき母は「たくさんの人に合わせていなかったのに、急に大勢に合わせたからだ、ごめん」って言ってるでしょ。あれ、違うからね。僕はいろんな人に会いたいし・・・会いたくない日もあるし。とにかく、夜中の大泣きは「人間関係」のせいじゃないからね。

答えは・・・夢を見るようになったのさ。美味しい離乳食が出てきた夢は「にやにや」
『いないいないば』』をしてもらったときの夢は「わくわく」。
『たかい たかい』をやってくれた時は「うひゃうひゃ」。
いろーんな夢を見るようになったのさ。

で、母が、どこにいったのか?見当たらない夢が「えーん」となっているわけで。あと、積み木が一気に倒れた時の夢も。
だから大丈夫。僕の記憶力の問題。意志の記憶の積み重ね。

母よ、焦らなくても大丈夫だよ。少しずつ、感じていくからさ。

                  つづく



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