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男性にもっと「占い」を提供する方法
先日、マルシェに行った際に、数秘術のセッションを提供していた女性の方から、「男性は、なかなか占いに興味を持ってくれない。」といった発言を聞いた。
たしかに、女性より男性の方が、占星術や数秘術といったいわゆる「占い」に対して、一定の抵抗感がある人が多い傾向にありそうだ。
今回は、その原因や対策について、自分起点で考えてみた。
<原因の推察>
まず、男性の場合、社会の中では、「論理的」とか「効率的」といった部分が求められることが多く、抽象的な話(占いや心理など)は、理解することに抵抗がある。のではないかと思う。
また、映画・ドラマを中心に、ポーカーフェイスでクール=大人という考え方が一般的になっていて、占いなどを信じる男性は、世間的に「女々しい」と映ってしまうことも、遠ざけている理由の一つであると考えられる。
ただ、これらの背景としては、「高度経済成長期」があった「ここ数十年」において、「〇〇をすれば幸せ」といった人生の成功方程式のようなものがあったことで、価値観が固定化されてしまったからと考えることができる。
価値観の固定化とは、簡単に言えば、勉強し、良い大学に入り、大きな会社に入ればよい。とみんなが人生でやるべきことが明確だったということだ。
だが、経済成長をつうじて、多くの課題(快適さや安全性など)がほぼ解決され、バブルが弾け、モノを買うという需要が落ち、人口が減少=市場が縮小してきている現在は、VUCA(ブーカ)と呼ばれる「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」に陥った。
会社に勤めあげるといった人生から、終身雇用の維持が難しくなり、副業が認められるなど、個として人生を生きることになりつつある。
このパラダイムシフトによって、「見えないもの」に対する見方は変わってきていると思っている。
不透明で、正解がないことが当たり前であれば、占いに対する偏見も薄まると私は思う。
奇しくも、占星術的な「土の時代」から「風の時代」といった時代のシフトの時期と重なっているから不思議である。
<対策の考察>
私は最近、職場や友人の「男性」に対して「占星術」や「心理学」の話をする機会を持つようになったが、「全く興味がない」と言われることは皆無である。(話す相手はきちんと選んでいるけれど)
もちろん、最初は、「そういうのはあまり信じてない」と言われるケースもあるが、話をしてみると最終的には「見て欲しい」と言ってもらえるようになる。
私が占いについて説明するときは、
運命や未来を見るというより、統計的な情報が提示されるので、「自己理解(性格や才能など)」の一環として、かなり使える。
と話すようにしている。
とくに、会社勤めの人は「自己理解」とか「自己分析」ということは、よく行っているイメージがある。
背景としては、「転職」が一般的になり、「何ができるか」とか「何が足りないのか」といった棚卸を常に行う人が増えているからだと考えている。
ビズリーチやリクルートダイレクト・エージェントなど、転職サービスのコマーシャルが、よく流れているのを目にする。
経済成長が鈍化するなか、「人材系」は右肩上がりの成長のところが多い。転職を希望するたびに、紹介料が入る。製品のように、1人1回販売して終わりではなく、消費者は、複数回かつ、短期間に転職するため、生涯におけるサービス利用頻度はかなり高くなる。
また、転職ではなく、「副業」で何か個人でできることはないか?と考える人や「人生」でやりたいことを見つけたいという人も増えているように思う。
どういった文脈であっても、「自分のことを知りたい」という欲は高まっている。
「ストレングスファインダー®」のような科学的なアプローチを試す人も多いが、「占い」の示唆は、科学的なアプローチとの共通点に加えて、無意識な気づきにも繋がることが多いと考えている。
性格や才能については、「自己内省」だけでは、気づけない部分が多い。といっても、家族や友人、職場の人に聞くのも気恥ずかしいし、本心を言ってくれるとも限らない。
そういったとき、「占い」の示すものは、新しい気づきになることが多い。
人は、自分の性格や才能を言葉にするのは苦手だと思う。ただ、自分にマッチする。反応する言葉を目の当たりにすると、心が反応する。
それは、無意識にあったものを、顕在意識がキャッチする瞬間である。
人は、実は誰しも「自分だけの才能」があってほしいと願っていると思っている。気づかなかった「才能」に気づいていく。そんなメッセージは、男性にとっても魅力的なのだと思う。
当てにいくという気持ちは、一旦横において、こんなアプローチができれば興味をもつ男性は多いと思う。
是非、試して欲しい。
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