コロナ禍、行けない場所が増えてしまった娘と私たちの挑戦🌈
この表記、最近どこのお店でも見かけますよね。
マスクをしていないと【入店】すらできません。
蔓延防止等重点措置の中でもついに堂々とうたわれちゃいました。
マスク着用を条件に入店拒否が出来るかどうか?!という法的な揉め事につながっているケースもあるようです。
でも、私は、このことそのものをとやかく言いたいわけじゃありません。
感染予防の観点からは、できればマスクは入店の条件にした方がいいとさえ思っています。
でも、これを【条件】にするお店が増えたことで、娘はほとんどのお店に入店できなくなってしまいました。
娘には重度の知的障害と感覚過敏があり、マスクができません。同病の仲間うちで話しているとほとんどのお友達が同じ状況です。
『あそこには大きなモニターがあってアニメが流れているからあのお店に行くのが好きだったんだよね』
『あのお店の長いエスカレーターがお気に入りだったんだよね』
そんなお友達も、お店に入れなくなくなってしまいました。
お店だけじゃなく、病院も行きにくくなってしまいました。
病院に行っても待合室で待つ事はできませんから、娘を連れて駐車場など外へ行き、iPadなどを見せながら2人で過ごすことが多いです。
娘たちだけじゃありません。認知症を患っておられるお年寄りもマスクや手洗いができない方がたくさんいらっしゃいます。
支援者ができる限りの清潔に気をつけて、飛沫が飛ばないように、手指がきれいに保てるように工夫に工夫を重ねて支援しています。
『そんな人が無理に店に入って買い物をする必要ないじゃない』
と、お思いの方もいらっしゃることでしょう。
我が家などは福祉の支援者さんに加えて夫と私で助け合って生活していますから、誰かが娘を見ていて誰かが買い物をするということが可能です。
ですが世の中には支援者一人で介護、育児をしている方もたくさんいるのです。
そういう方はご本人を一人外で待たせて買い物に行く事は非常に困難です。
何とかして一緒に連れて入りたいと思っておられることでしょう。
そんなマイノリティたちの生活のことを少しでも多くの方に知っていただきたいと思いここまでの文章を書かせていただきました。
こういうことで困られている方々が、待合の場所の工夫やその他何らかの工夫で困りごとが解消すればいいな、と祈りつつ。
が!!
私たち、チャレンジすることも諦めませんでした。
娘が通わせていただいている通所施設の皆様が、根気強く、辛抱強く、褒めて褒めて褒めて、数ヶ月かかって支援してくださったおかげで、娘はフェイスシールドをつけることができるようになりました。
最初は数分、5分、10分、、、数ヶ月かけて少しずつです。
マスクには及ばないかもしれません。
フェイスシールドをしていてもマスク未着用だと咎められるかもしれません。
それでも諦めず、彼女は1つ階段を登りました。
少しでも彼女が社会の一員として皆様とともに暮らせるようになるために、彼女自身も今なお成長していますし、私たち親や障害福祉に携わってくださっている支援者さん達も一生懸命彼女を支えます。
そしてもう一つ、私にできることは、こうやって【こういうことがある】【こういう人がいる】という現実を一人でも多くの方に知っていただくことだと思っています。
娘たちは、僅かこれだけのことが出来るようになるために半年一年かかることがあります。
一年かかってもできない事だってあります。できない人もいます。
皆様方が当たり前に行えることや新しいルールが、想像もできない位高いハードルで、それを超えるために、支援者さんにありとあらゆる知恵を絞ってもらい、方法を考えていただき、時間をかけてもらって体得していきます。
そんな彼女たちの世界のことを、どうか知ってやってください。
どんな些細なことでも出来るようになったことがあれば、是非、褒めてやってください。
どうか、お願いします。
そうすれば責めるより咎めるよりずっと、笑顔が繋がっていきますから。。。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
地域の保健室をしつつフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群のキュートな娘との豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな気づき・感動などを綴っております。
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