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母とダリアと獅子柚子と

今朝、ホームの母の部屋に着くと、鮮やかな生花が迎えてくれた🌼
昨日は月に1度のフラワーアレンジメント・クラスの日だった。
生花な心得がある母が一番イキイキする日。

お花の先生が季節のお花を持ってきてくれて、器とハサミを用意してくれる。
そこからは母の自由時間、創作の始まり!!

中央に冬の代表的な花、ダリアを堂々と置き、小さな花達をちょうど良い塩梅の長さに切り、バランス良い角度に置き、何とも温かい雰囲気の秋満載な世界観がそこにはあった。

「自分でこれだけの花を選んで、買うのは難しいから、お花の先生に付きたい訳じゃなくても、皆んな生花教室みたいなのに入るのよね」と言う。

そして、「ダリアが豪華だから、周りはタジタジって感じよ」と笑う。
確かにダリアの花言葉の通り「華麗」「優雅」「気品」にふれている。

ハロウィーン色だわ

今朝は気持ちいい天気だったので、母と散歩に出た。
母は迷子になるから一人での外出は許されていないので、私がお供する。
あちこちから金木犀の甘い香りがしてきて、秋を感じる心地よい季節。

いつもの散歩道の園芸店の前で、いつもの様に植木を眺めていたら、店主のおじさん(自称お兄さん)が買い物から帰ってきて、

私たちに「ちょっと待ってて」と声をかけた。

何だろう…

ハサミを持ってきたと思ったら、植木からパキッて何かを切ると、深い緑色をした、夏みかん位ある実をポンっと母の手に置いた。

私「えっ?」
母「重っ!」
店主「獅子柚子(ししゆず)」
私「大きい。。。」
店主「そう。でも中身は小さい。デコボコしてて獅子みたいだろ。縁起物だからね」
私「ほんとだ、すごいデコボコ」

母「まだ青いわよー(笑)」


獅子柚子さま

店主はすぐ店の中に帰って行った。
ちょっと照れ屋さん。

調べてみると、「獅子柚子」は冬の風物詩。
今日いただいた実はまだまだ若いから緑色だが、食べ頃の12月には黄色くなる。
獅子は邪悪なものを追い払うことから、縁起物とされ、お店などに飾られたりもするそうな。

早速、生花のお隣に獅子柚子さまを飾り、
母を守ってもらうことにする\(^o^)/

お部屋が賑やかになった🍊



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