「声」の改善はまず「姿勢」から
声はその人の性格、考えていることなど表してしまいます。
私たちは直観的に、声を聞いてその人がどんな人なのか判断してしまいます。俳優たちの声に関する悩みが多く寄せられます。
かといって私はヴォイストレーナーではないので、完璧な解決策は提示できるとは思っておりません。(演劇を専門にヴォイストレーナーは日本では希少です。)
しかしそれでも基礎的な俳優のトレーニング方法で、ある程度改善できると思うので、そういった悩みを抱える受講生には色々と伝えてきました。
姿勢のために感情がうまく出てこない
声が届かない、声が小さい、声が喉に引っかかるなど声に関する悩みが尽きません。
しかし一番初めに思うのは、俳優たちの「姿勢」です。極端に猫背であったり、肩に力が入っていたり、重心が傾いていたり、その結果自然な呼吸の流れを妨げられ、声が思ったように出てきません。
そのブロックした感覚があるにも関わず、無理に声を出そうとしたり、激しい感情表現をしたり、ありもしない感情を取り繕ったりします。キャラクターとして姿勢に特徴があるのはいいのですが、俳優自身の姿勢が歪んでいるのは、表現するうえで余計な緊張が生まれてしまい、声を使ったり、表現をするのに大きな足かせとなります。
もともと感情表現が豊かだが、姿勢が悪いために声が胸で響かず、頭だけで芝居してしるように見える俳優が何人も見てきました
姿勢を見直してみよう
良い姿勢とは、耳(第一頸椎)・肩・腿の付け根・膝・くるぶしまでが一直線であり、地面と垂直であることが理想であるとされています。
大きな鏡で楽にして立った姿を見て、写真の図とどこの差があるのかを見てみてもらいたいです。よく見せようと無理に力を入れて緊張する必要はなく、ただ丁寧に観察してほしいです。地味な作業だが、一生涯付き合う身体なので丁寧に見てあげてほしいです。
専門家にみてもらう
ここまで、書いてなんですが、実際に自分でやってみると簡単にできない。それは長年の猫背や反り腰であると、無理に姿勢を改善しようと思うと、逆に体に緊張を与えてしまうからです。
兎角いう、私の姿勢も胸が張り、重心が後ろだったが、ピラティスやアレクサンダーテクニークなどを通して改善していきました。できれば一度はプロの人に見てもらうのがベストです。費用は掛かりますが、自分の姿勢にどんな癖あるのかを知るだけも改善の糸口になります。
私のレッスンでは定期的にアレクサンダーテクニークの講師を招いて、緊張改善、姿勢改善のワークを行ってもらています。
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