憎い、そして愛おしい。〜ドラマレビュー『私たちはどうかしている』〜
こんにちは、ドラマ大好き東大院生のMartinです。
今回は、僕が最近観たドラマの中で一番面白かった作品、『私たちはどうかしている』(略称『わたどう』)を紹介します。
<概要>
製作▶︎日本テレビ
放送期間▶︎2020年8〜9月(全8話)
キャスト▶︎浜辺美波、横浜流星、佐野史郎、観月ありさ ほか
原作▶︎安藤なつみ「私たちはどうかしている」
脚本▶︎衛藤凛(『のだめカンタービレ』『偽装不倫』など)
主題歌▶︎東京事変「赤の同盟」
『わたどう』の魅力はズバリ、ミステリー・サスペンス・恋愛といった要素が複合的に絡み合っているしている点です。
あらすじをごく簡単に説明しておきましょう。15年前、老舗の和菓子屋・光月庵の若旦那が殺害された。若旦那の息子・高月椿の証言により、住み込みで修行をしていた女性職人が殺人容疑をかけられ警察に連行される。女性職人の娘・七桜は、いつも椿と仲良く遊んでいた。初恋同士だった二人は、互いに強い憎しみを抱えたまま、離れ離れになってしまったのだ。15年後、和菓子職人となった二人は偶然再会するも、椿は七桜がかつての幼なじみとは気付かず。家柄によって決められた結婚を破談にするため、椿は再会初日に七桜にプロポーズ、七桜は自分の正体を隠したまま承諾し、光月庵に潜入して15年前の真相を明らかにする決意をするーー。
このように、ストーリーの主軸は15年前に起こった殺人事件の真相を解明すること。しかしここに、光月庵の後継者問題や、椿の母による七桜への執拗ないじめなど、色々な問題が絡み合うことで、何倍も面白い作品となっています。
そして何よりも重要なのは、七桜と椿の関係性。かつて両想いだった幼なじみの二人は、今では大切なものを奪われた憎い者同士。しかも椿は七桜の正体を知らない。形だけの結婚だったはずが、椿は次第に七桜へと惹かれ始め、対する七桜も……。憎い、そして愛おしい。胸を引き裂かれるほどの葛藤が、このドラマの見所です。
正直なところ、このドラマにはあまり期待をしていませんでした。
なぜなら、「若手の超人気俳優の二人が主演って、ただのありきたりなラブストーリーなんじゃない?」と先入観を持っていたからです。
だから、録画をしたまま、ずっと放っておいていました。
ところが、です。
ふと1話目を観るやいなや、あっという間に作品の世界に引き込まれてしまい、気がつけば2話、3話……と手を出していました。
紛れもなく、2020年に観たドラマの中で、(暫定で)一番面白かったドラマです。
ミステリー、サスペンス、そして恋愛。複数の要素が絡み合いながら展開されるストーリー。一度観始めたら、早く続きが観たくて仕方がなくなる。そんな、視聴者を引きつける引力の強い作品です。
僕の記事を読んで気になった方は、ぜひ観てみてくださいね!
あ、ちなみにこのドラマを観ると美味しい和菓子が食べたくなるのでご注意を。