自分が最も嫌った見下す側の人間にいつの間にか自分もなっていた。
本日朝ドラを見ていたら、このタイトルに書いた台詞に頭をガツンと殴られたかのような感触を覚えました。
ありがとう、おちょやん。
─1月14日(木)放送・朝の連続テレビ小説『おちょやん』第6週「楽しい冒険つづけよう!」第29回より。
自身の初舞台で主役を務めた千代は、
初めてお芝居を褒められて喜びのひとしおに浸り、
次も頑張りますと、一座の長である千鳥さんへ意気込みを伝える。
けれど、千鳥さんは一座を解散することを告げる。
千鳥さんはこう続けた。
「私は自分を見下す世の中を見返すために役者になった。
誰にもできない芝居をやって、私という人間を認めさせたかった。
そのために人一倍努力もしたわ。
でもそれは独り善がりだった。
“あんな芝居”でも本気でやれば人の心を動かせるってこと思い知らされた。
私、今、“あんな芝居”って言ったでしょ。
自分が最も嫌った見下す側の人間に
いつの間にか自分もなっていた。
それが何より許せなくて。
もう一度、一人で全国を回って鍛え直す。私も冒険したくなったの!」
千鳥さん清々しいなー!と見ててスッキリしましたね。
千鳥さんは世を恨んで妬んで見返すため芝居してたと言うけど、
大成功を収めた主役の千代を「あんな芝居」と見下す自分に気づいて許せなかった事が、
自らを見つめ直すキッカケになったんですよね。
なかなかそこまですぐ思い至らないですよ。
これ、今日常を過ごす我々にも突き刺さるセリフだったんじゃないかなと思いました。
朝ドラの状況とは異なりますが、
この現代社会を生きてると、
何かと他人と自分を比べちゃう癖もあるし、そこで傲慢さが増してしまうと、ついつい他人を見下すマウント合戦を取りがちです。
しかも悪気なくやってしまってることもあるのでなかなか気付きにくい...。
仕事、金銭、恋愛、結婚、趣味、スポーツ、勉強などで思い当たる節があるかもないかもしれませんね。
持たざる者が何かしら持てるようになると、
その者は、別の持たざる者を下に見てしまう傾向が...。
(全ての人がそうだとは言ってません)
人間の心理上、嫉妬や羨望はどうしても出てきてしまいますから、仕方ないですけど...。
昔の自分は思わず口に態度に出してしまってた時があったかなーと猛省しております...汗
もちろん今も気を付けてます!
要するに「俺(・私)は、あの人に勝ってる!(・負けてる!)」という感情が出てきてしまったら、
まずは自分自身の行い等を見つめ直しましょう!
...ってことを言いたかったです。もちろん僕自身も。
そこに気付けてる時点で大したものですよ。
他人と自分を比べるな!
本当の敵は自分の中にいる、って言いますからね。