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#130 カーネーション(2011)-最後の1か月を除けば朝ドラ史上不朽の名作③

後半の山場

原作を読むと、主人公のコシノアヤコさんは結構ヤバ目の不倫をされておられ、子供好きでユーモア満載のイケメンのおじさんに別宅を与え、週末一緒に過ごしていたようです。実の娘(コシノ3姉妹)もとても懐いていたようです。このドラマでは、不倫の期間は3年程度に短縮され、お相手の人格をふたりに分け、イケメン部門を綾野剛さんに、ユーモア部門をほっしゃん。さんに託しました。なかなか手の込んだ演出だと思います。

第17週 隠しきれない恋

周防龍一(綾野剛)と糸子(尾野真千子)の切ない不倫は世間で大騒ぎとなり、瞬間最高視聴率20%以上を記録し続けました。5人に1人が不倫に翻弄されていたーすごい時代ですね。

どんどん堕ちていくふたり

ほっしゃん。のスパイス

糸子に自分の想いを伝えきれず、最後まで責められ続けで、タジタジになる北村(ほっしゃん。)もいい味を出していました。ドラマ内で複数回、ふたりによるアドリブがあったように記憶しています。当時、マジで不倫を噂されるほど仲の良かったおふたりの関係性が垣間見えるようでした。

ほぼ夫婦漫才

不倫の果ての感動

不貞行為が社会的に許されなかった当時、糸子も町の仲間からその態度を糾弾・断罪されます。最終的に、周防との関係を断つことになるものの、お母ちゃんを守るために必死に抗う三姉妹の姿は感動的でした。

泣かずにおられようか

第22週 悔いなき青春 ※事実上の最終週

当該週の最終日の最後1分で突然、設定が「10年後」になり、糸子は夏木マリさんに替わり、成長した3姉妹以外の登場人物は全員、退場(設定では死去)します。常識的にあり得ない設定であるため、裏でいろんな噂が流れ飛びましたが、信憑性に自信が持てないため、ここで触れるのはやめておきます。それよりも126話が感動的でした。だんじりの夜、初回から出ずっぱりの仲間同士で宴が開かれます。認知症気味の母親(麻生祐未)が亡き夫(小林薫)の幻に手酌をするシーンには泣けました。そして洋裁部屋のある2階に上がり、ミシンを愛おしく見つめる糸子。泣けました×2。

まさにコレ

本当の最終回のラスト5分の演出もサイコー

糸子の死後、入院中の奈津(江波杏子)が看護師にエントランスのテレビモニターに導かれると、亡くなった糸子の半生を綴った朝ドラ「カーネーション」が始まります。その始まりがまさに第1話であり、だんじりに向かう父を糸子が送り出すシーンでした。そして回想シーンとともに流れるオープニングテーマ「カーネーション」(椎名林檎)。余韻が溢れかえったラストでした。下の画像も泣けました。

やっぱり夏木マリじゃないんだよ

伝えきれない要素がてんこ盛り。もっと認められるべき逸品!



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