諭す

身を粉にして働き、疲れ切った体で撮りだめしたドラマを消化しつつウトウトする。この至福のひと時を今日も満喫。 音声配信もやってます!https://stand.fm/channels/61110d9a75cffe5545dc4b49 IT音痴のためxと連携できませんw

諭す

身を粉にして働き、疲れ切った体で撮りだめしたドラマを消化しつつウトウトする。この至福のひと時を今日も満喫。 音声配信もやってます!https://stand.fm/channels/61110d9a75cffe5545dc4b49 IT音痴のためxと連携できませんw

最近の記事

  • 固定された記事

#149 14歳の母(2006)-志田未来&三浦春馬なくしてこの名作なし

TVer 紹介文 14才、中学生で妊娠してしまった主人公は、周囲の猛反対の中、産むことを決意する。一見スキャンダラスでセンセーショナルな設定ですが、このドラマが高視聴率を獲得した理由のひとつには、中学生の妊娠をテーマにしつつも、そこに主人公や彼女を温かく見守る周囲の人々の“生命の尊さ”と正面から向き合う真摯な姿が描かれ、感動と共感を呼んだことをあげることができます。愛と生命を考えさせられる、まさにヒューマンドラマの傑作です。 令和では再現不可能な名作 上記の紹介文がすべ

    • 猛暑の中、水分補給に戻る亀

      道路を渡る亀に思わず見入ってしまった。無事、水辺にたどり着くまで見届けた。 #夏の1コマ

      • #172 昔はおれと同い年だった田中さんとの友情(2024)ー名優・岸部一徳が語る反戦メッセージ

        NHK紹介文(長い) 小沢拓人(中須翔真)はスケボーが大好きな小学6年生。ある日、いつも遊んでいる公園がスケボー禁止となり、友人2人と近くの神社でスケボーをすることに。そこで、神社の管理人をしている81歳の田中喜市(岸部一徳)と出会う。田中は拓人のスケボーに興味を持ち、試しに乗ろうとしたところ、転んでしまい右手を骨折してしまう。拓人の母親・尚美(木村多江)は、田中の右手のギプスが取れるまで、拓人たち3人で身の回りの世話をするように言う。拓人たちが田中の部屋に通い出すと、聞き

        • #13 闇に香る嘘(下村敦史)

          書評 複雑に入り組んだ人間関係、隙間なく張りめぐされた伏線、意図的に設定された認知的混乱、幸せな嘘、家族愛、そして誰も不幸にならない結末。まさに最高傑作! 著者のクセ それはまさに『認知的混乱』。謎解きと強く関連するリアルな場面に読者を引き込むが、実はそこに様々なトリックが施されている。特に犯罪性を匂わされた人物の「いい人エピソード」や、主人公の「どんでん返し的エピソード」など、そこそこ想定済みのファンでさえも予想外に騙されてしまう。この物語では主人公への「まさかの双子

        • 固定された記事

        #149 14歳の母(2006)-志田未来&三浦春馬なくしてこの名作なし

          #12 夏への扉(ロバート・A・ハインライン)

          書評 こんな良書があることを知らなかった。1956年出版で、いわゆる「時をかける」物語の源流。タイムトラベラーとか時をかける少女を生み出す契機になったのではないかと想像するだけでトランス状態に。 オーソドックスな展開 友人らに裏切られ、最愛のリッキー、ピートと離れ離れになったまま、「凍結睡眠」に入り、30年後の世界で生きるダニー。ひょんなことから30年前の世界に戻り、様々な人々の協力のもと、リセットを完了し、30年後の世界に戻って、リッキーとピートとの再会を果たす。今と

          #12 夏への扉(ロバート・A・ハインライン)

          #11 テスカトリポカ(佐藤究)

          書評 さすがは直木賞作品。684ページにわたる、読み応えのある超大作でした。謎に包まれた序盤、伏線が絡み始める中盤、一気に展開する終盤、この流れにアステカの神話が絡み合い、神秘的な余韻の漂うハードボイルド・ミステリーという感じ。 謎すぎる第一章 最近流行りの「虐待もの」という安易さを忘れさせるほどエピソードが満載。メキシコ、東京、メキシコ、アステカ帝国、そして、過去と現在を行き来しながら、不気味な主人公・土方コシモから目が離せなくなると思いきや、焦点は麻薬カルテルの生き

          #11 テスカトリポカ(佐藤究)

          巣ごもり中に歴史観ひっくり返るの巻

          台風被害を避けるため、世界史、近現代史、地政学の書物を読み漁っていたら、断片的だった知識が繋がりはじめ、自分が中高大の頃には思いもよらなかった事実が発覚。歴史研究が進んでいることを実感。それでは参ろうか。 1.黒死病が流行ったワケ 流行ったという事実しか知らなかったが、モンゴル帝国のユーラシア大陸制覇の過程で、交易が活発になり、ヒト・モノの移動が活発化した影響とか。 2.スペイン風邪が流行ったワケ 流行ったという事実しか知らなかったが、第1次世界大戦を勝ち抜くため欧米

          巣ごもり中に歴史観ひっくり返るの巻

          #171 遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます(2024)ー新感覚ファミリードラマ

          WOWOW紹介 脚本・宮藤官九郎×主演・遠藤憲一×豪華ゲスト陣で贈る前代未聞のワンシチュエーションコメディ。同じ役を違う役者が演じたらどう変わる?役作りの真剣勝負が幕を開ける。 何が新感覚かと言うと シチュエーションは常に同じ。凄惨な殺人現場に立つ刑事・諸井情(遠藤憲一)のバックで流れるナレーション。続いて事件が10分で終了し、クランクアップでゲスト俳優さんに花束が贈られる。しかし退出後に問題が発生。撮り直しを決断した途端に名優が通りがかり、台本を読み込まないまま出演を

          #171 遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます(2024)ー新感覚ファミリードラマ

          #10 生還者(下村敦史)

          書評 「失踪者」(下村敦史)を読んだら次は当然コレかなと思って安易に読んだら、めちゃくちゃ面白かった。登場人物の考察が目まぐるしく入れ替わる独特の展開には既視感があるが、それを忘れさせる展開にぞっこん😍 ネタバレなしよ 著者独特の面白さは「怪しすぎる登場人物」に人間味があり、「被害者」設定の登場人物が事件の鍵を握っていたという展開。未読の方の楽しみを奪わないよう言及させていただくと、主人公・増田の兄、高瀬、加賀谷、兄の婚約者・清水美月の4人の描き方が秀逸だった。 幸せ

          #10 生還者(下村敦史)

          #9 失踪者(下村敦史)

          書評 登山に興味はないが、下村敦史作ということ、そして、なんとなくドキドキさせされる書評に惹かれて購入した。 ミステリー<友情 というのが率直な感想。勘のいい読者なら樋口友一の秘めたる謎(替え玉登山)に気づくのは十分可能。自分も全体の1/4ほど読み進めた時点で正しく推測できた。しかし、周辺の謎の行動(なぜ山頂登頂を遅らせたのか?なぜ生還後、身元を隠したのか?なぜ谷本勇一が複数存在するのか?)の種明かしには至らず、それが樋口の真山に対する友情の証であったことをエピローグで

          #9 失踪者(下村敦史)

          #8 ホテル・ピーベリー(近藤史恵)

          ライトな書評 いわゆるライトノベル。4時間ほどでざっくり読み通せるミステリー。 最大の魅力は ホテル・ピーズリーの立地。ハワイ島の外れにある街「ヒロ」の描写が秀逸。時の流れを忘れさせる空間に癒される。物語の前半部、特別な事件が起こるわけではないため、現世の苦悩から解き放たれた仮想バカンスの感覚を楽しめる。 物語の焦点は 登場人物全員が嘘をついていること。特に主人公・木崎淳平の嘘のインパクトが強い。何気にバカンスを楽しむふりをして、実は小学校教諭時代に教え子の小4と真

          #8 ホテル・ピーベリー(近藤史恵)

          偶然か?必然か?

          所感 貴重なお盆休み。脳内を空っぽにするために、直前にAmazonで20冊を衝動買い。そのうち、テキトーに5冊選んで帰省中に読んでみたら、モヤモヤ感が止まらなくなった。これは偶然か?必然か?はたまた奇跡なのか?ほな、行くで。 1冊目 夜が明ける 紙幅の大半が残酷なハラスメント描写に割かれる。パワハラあり、虐待あり、差別ありの中、俺もアキも究極的に堕ちていくが、最後の最後に、「苦しい時は人に助けを求めていい」という教訓に救われる。 2冊目 アーモンド 生まれつき扁桃体

          偶然か?必然か?

          定額働かせ放題 ver.2

          前回の内容はこちら xのTLの信頼性 タイムライン上には、学校教員の働き方の苦しさに関するポストが大量に溢れ、トレンド入りに導くインフルエンサーが増えてきたように見える。ただし、Amazonと同様、自分が興味を示したポストがレコメンドされてしまうため、念のため、知り合いの教員にインタビューを試みた。それほど多数ではないので、信ぴょう性には欠けるが、学校教員が3タイプに分かれるように感じた。 Aタイプ 熱血教師 「子どものため」ならどんな苦労も厭わない。世で酷評されてい

          定額働かせ放題 ver.2

          #7 同姓同名(下村敦史)

          まじのアクロバット 書評そのままですが、ほんとうにそのまんま、アクロバット的な社会はミステリーでした。中盤の重さを乗り切れたら間違いなく虜ににる! 混乱からの牽引 とにかく「大山正紀」のオンパレード。次々と伏線が投入され、様々なトリックが導入され、その度に真犯人像が入れ替わり、読者に混乱をもたらすが、最後は一切の矛盾なくすべての謎が解き明かされる。これはもはや芸術作品。史上最強のミステリー! 中盤の膨らみは吉か凶か? 解説でも記されているように、この小説は単なるミス

          #7 同姓同名(下村敦史)

          #6 奔流の海(伊岡瞬)

          最も残酷で美しい青春ミステリー いいですね、この書評。かなり暗目の物語なんですけど、終盤の幸せオーラの凄まじさを伝えるには最適の表現だと思いますね。 いわゆる過去⇄現在もの スタートは過去。突然、現在。そして、またもや過去に戻り、徐々に現在とのギャップを埋め、ミステリーの謎解きを進めるパターン。ドラマに例えると、TBS金曜ドラマ「Nのために」「リバース」「最愛」と同じ感じで、読めば読むほどにリアリティが深まってきます。 謎の源流は虐待 社会現象でしょうか?最近この手

          #6 奔流の海(伊岡瞬)

          #5 成瀬は信じた道をいく(宮島未奈)

          最適な要約 前作に引き続き、キャラの魅力が満載で、ボケとツッコミの応酬が凄まじすぎるため、要約の仕様がない。そう意味で、十二分に満足。 主人公はやはり島崎みゆき! と思ってしまう。北川みれい、呉間夫妻、城山くん、成瀬慶彦、篠原みれいなど、愛すべきキャラが次々と登場する中、成瀬との関わりの薄さを卑下する島崎に花を持たせる展開。特に最後のセリフ、「これからもずっと成瀬を見ていられますように」にはグッと来た。成瀬のキャラを引き立たせる台詞と分かっていながらも、ゼゼカラの相棒・

          #5 成瀬は信じた道をいく(宮島未奈)