#154 おいハンサム!!2(2024)-役者とスタッフの遊び心が楽しい本格コメディ
FOD 紹介文
ややこしいけど情に厚く、娘たちの幸せを願う父・源太郎(吉田鋼太郎)と
長女・由香(木南晴夏)、次女・里香(佐久間由衣)、三女・美香(武田玲奈)の三姉妹、そして母親・千鶴(MEGUMI)の伊藤家が織りなす、恋×家族×ゴハンをめぐる見たことのない最新コメディーの続編
シーズン1を越えるシーズン2
ドラマの核は、三姉妹の情緒不安定な奇行、娘のストレスを癒す父親のハンサムフレーズ、すべてを達観する母親、職場の同僚による絶妙な絡み。役者さんやスタッフの遊び心が全面に出ており、延々と続く伊藤家の日常がただただ楽しい。制約の少ない深夜枠とはいえ、日本では珍しいタイプのホームコメディ。シーズン2ではハンサムフレーズが中盤に回ったが、フレーズを際立たせる伏線の張り方や登場人物の奇行が際立っていた。全8話では物足りなく、最終回後の切なさが半端ない。
シーズン2の見どころ
代表的なものを列挙すると
・夫(吉田鋼太郎)の出勤を見送る妻(MEGUMI)の変なフレーズ
・長女由香(木南晴夏)ともとカレ大森(内野健太)の腐れ縁
・バツイチ次女里香(佐久間由衣)の不倫相手に抜擢された藤原竜也
・美香(武田玲奈)とクズ男ユウジ(須藤漣)の腐れ縁
特に、藤原竜也の登場には度肝を抜かれた。登場シーンは、ビルの屋上での1分程度の会話が中心。その程度の露出で爪痕を残せるあたりが凄まじい。
シーズン2に彩を添えた奇天烈キャラのみなさん
まずは、内野健太。同僚(太田莉菜)と付き合っている最中も、なぜか毎回、必ず由香(木南晴夏)と遭遇し、舌戦を繰り返す。シーズン1よりも、微笑ましさが増したように思えた。
ユウジのストーカー・鼻血オンナなど
美香(武田玲奈)とユウジ(須藤漣)が将来のことを話し合おうとするたびに現れて鼻血を流し、ユウジの情緒を混乱させる。まさに妖怪。
そして映画化!
ある家族の微笑ましい日常を描いただけのドラマが映画化される。これは凄いことだ。深夜枠・視聴率2.6%台は「可もなく不可もなく」のレベルだが、コアなファンからの期待が大きかったものと考えられる。私のそのひとり。映画化の後には「ホロッ」と「クスッ」で包まれたシーズン3に期待!