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スキになる 17

誰かのスキを理解できたら、もしかしたら自分もそれをスキになれる。
中には、理解するのはちょっとハードルが高い、と感じるスキがある。
まったく理解できない、と感じるスキもある。
理解できないどころか、呆然としてしまうスキさえある。

でも、理解できなくても、寄り添うことはできる。
寄り添うというのは理解したふりをすることじゃない。
むしろ、自分には理解できないということを理解して、その上でただ相手のそのスキを受け容れる、ということなのかもしれない。

つきあい始めたカップルがいたとしよう。
お互いへの好意をお互いが認めて、新しい関係性に入る。
自分のスキと相手のスキの接点が生まれ始めることになる。
その接点が大きくなっていくと、ひとりの円ともうひとりの円が重なっている部分、積集合の部分が生まれてくる。
時とともに、そしてお互いの歩み寄りによって、その積集合が大きくなる。
ある程度の大きさになった時に、しかし分岐点が生じる気がする。

あれ?相手はこれもスキなんだ…?
理解できない相手のスキはこれまでにもあった。
でも、さすがにこれはなぁ…という「スキ案件」が提示される瞬間があったりするのだ。

その「瞬間」が、ある分岐点になるのじゃないだろうか?

続きは次回

若い頃に希死念慮で苦しんでいた私は自殺未遂とうつを繰り返してきました。でも人生は苦しむためにあるのではない、という当たり前のことを心底感じられるようになった今、自分にできることをしたい。あなたのサポートがそれを後押ししてくれます。一緒にこの世界を輝かせていきませんか?