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【鬱(不眠症) or 高齢者の入院】睡眠導入剤は絶対に飲むな(飲ませるな)!

不眠症の人や高齢者の入院では、睡眠導入剤を飲ませてわざと眠らせるようにすることがある。これに関しては一言いいたい。

睡眠導入剤(睡眠薬)は、
どんなことがあっても危険なので絶対に飲むな!

である。

twitterで「睡眠薬 幻覚」で調べると、メッチャでてくるが、若い人であれ、高齢者であれ関係なく副作用がでるのがヤバいのである。

若い人の場合、精神科は睡眠導入剤を出した方が儲かるし、本人の希望なので出さないわけにはいかない。これがヤバい。若い人は睡眠導入剤の副作用がヤバイのを知らないからである。また、次の日が仕事で薬を使ってでも眠らなければいけないというプレッシャー。これは実はマジメな官僚や役人など責任感がある人に多い。そこまでなったら、今いる組織を辞める or 休場するほうが、長い目でみて良い結果になるだろう。某省庁では「突然、連絡なく、何日もこなくなる」という高校生のアルバイト生でもしないようなことが起こる。そうなる前に、そのプレッシャーの根元を除去しろ。睡眠導入剤は依存症もあるので、いろんな意味で危険だ。地球人は全員が全員24時間365日、きっちり夜眠くなるようには設計されていない。眠くない時は寝なくていいのだ。で、無理して会社いってヤバかったら早退すればいい。早退させてくれないような組織は離脱だ!自分の身は自分で守ろう。

高齢者の場合、入院+睡眠導入剤をカマされると、ほんの数日(3~4日)で副作用(せん妄/幻想など)がでてしまう。これまたヤバい。これは痴呆症などにも繋がる可能性があるので即中止すべきである。ここで注意したいのは家族(受け手)の焦りである。

twitterで「骨折入院 せん妄」で調べると、

痴呆症は「徐々にボケていく」のに対し、せん妄は「骨折入院など環境が一変する」と突然、起こりやすいのが特徴(しかも治る!)。高齢者の入院中、睡眠導入剤をカマせば、せん妄の確変状態となる。やっかいなのが年配におけるせん妄のほとんどは夜中に発症するということ。「夜中3時」とかに突然、電話がかかってくるということである。突然、電話にでた家族はビビってしまい「ついに親がボケてしまった!」と混乱してしまう。

しかし、ご安心を。

せん妄は改善することが多い(←何度も言うが、ココ重要!)。特に骨折などの原因が明らかでリハビリが組まれている場合、退院すると回復しやすい。論文のデータは忘れたが確か確率は7割以上だったように記憶している。

入院中、せん妄が出現したら早期対応が大事。

❶カレンダーや時計を視えるところに置く
❷面会時間を増やす(家族で連携して粘る!)
❸昼間、日光に当てる
❹医師に睡眠導入剤を飲ませないようにいう
→せん妄がでにくい漢方薬などを考えてもらう
❺安心する環境を増やす

せん妄は、精神科医は「管轄外」として取り合ってくれない場合が多い。「入院が原因でしょ。原因が取り除いて悪かったらまた来てください」みたいなイメージ。つまり、せん妄は「グレーゾーンの疾患」であり情報を多く持っておいた方が有利だ。Youtubeなどをみて勉強しておこう。


◎ドラゴン婆さん:せん妄になる!(2日だけ)
→オリジナル攻略法あり☆
ここからは私自身の体験談である。N=1であるが、専門家がYoutubeで発信してることがモロ被りなので情報をシェアしておきたい。私の婆さんは83歳の時、股関節の骨折入院でせん妄になった。日曜に緊急入院し、水曜日に、せん妄が発症(ワーファリンを飲んでいたので即手術はできず)。この時の様子と解決策を示す。

私はショートスリーパーなので夜中3時にストレッチして、まったりしてると母親の携帯がピロロ~んと鳴っている。最初は間違い電話か何かと思ったが3回、4回と続くので携帯を覗かせていただくと「ドラゴンばあちゃん」からの着信であった。え?婆ちゃんは明日、股関節の手術のはずでは?緊急?と思って母の電話に出ると、、

D「もしもし!婆ちゃん?こんな夜中にどうしたの?」

婆ちゃん「玄関の鍵を閉め忘れてトイレに行ったら帰れなくなった。助けてくれ」

もう、内容がメチャクチャである(汗)。今いるのは病院だし、股関節が折れてるので歩けもしない(明日は手術だ)。流石の私も焦ったが、お見舞いに行った時「睡眠導入剤を飲んでいる」と聞いていたので「副作用で、せん妄が発症した!」だとすぐに分かった(←我ながら流石である)。

婆ちゃんは「今すぐ助けてほしい!」といっているが、私は冷静だった。「婆ちゃん、今から行くので少し待ってて!」と一旦、電話を切った。こういう場合は現地にいるナースに行かせるのが正解である。しかし、今は夜中の3時。病院の電話は、24時間体制の高度救命センターでない限り、さくっと電話にでない。ゆえに、この場合【119番→入院している病院】に事情を話してコンタクトしてもらうのが正解である(一般人からの電話はでなくても消防庁からの電話はでるメカニズムを活用する)。キミが東京にいる場合で親族が遠方(地方)の場合でも冷静に。まずは119番に電話し、入院してる都道府県の119に繋いでもらうことができるので冷静に状況を説明しよう。

この数分で10回くらい連射で婆ちゃんから電話がかかってきたが(汗)、現地ナースにあとは託して冷静に待っていた。

数分後、、、

婆ちゃんの電話にナースがでて「もう大丈夫です」とかかってきた。

この間、35分ほどでスピード解決!

私は、そのナースに「睡眠導入剤による、せん妄の可能性があるので投与を中止してください」まで進言した。急場をしのぐには100点の対応だったと自負している。

少し、時間を巻き返して婆ちゃんの電話で私はせん妄だと即断できたので「現実世界に戻すこと」も試みていた。

質問1:婆ちゃん今どこいるか分かる?
→家だよ。トイレから帰れなくなった(不正解!)※場所の認知不全

質問2:婆ちゃん、俺(孫)の名前わかる?
→うーん、、龍汰だろう(正解!!!)※少し現実社会に戻すことに成功

このように「認識しやすいこと」「思い出しやすいこと」を質問することが大事である。

ナースがいなくなったタイミングで、再び婆ちゃんから電話。

「さっきは迷惑かけた」

1分後…

「もう大丈夫。ありがとう。」

と2回かかってきたのは愛嬌だが、それ以降は電話はなくなった。せん妄の多くは数時間で収まることから、この電話で「せん妄が確定した」といっていい。

まともに戻った時、
私は婆ちゃんのキレキレの知性を信じてこういった。

「婆ちゃんは今、痛みを抑えるために睡眠導入剤とか色々と飲まされてるので、一時的にボケたみたいになる。でも安心して。それ治るから。じゃ、また、いつでも電話してくれ!」と。

婆ちゃんは「そうかもね。それはあるね。ありがとう。」と正気の声に戻っていた。→自分の立場を認識した!ナイス!

ただこれは、せん妄の応急処置にしかすぎない。「またいつでも電話してくれ!」とはいったものの、また深夜3時にかかってきては迷惑である(笑)。介護疲れは、こういうところで起こるのか!?手術後「せん妄が再発すること」は当然に予想された。しかし、股関節の手術後は「翌日からリハビリ」というラッキーが重なり、ベッドで寝たきりから「動く」ことができ、睡眠導入剤なしで眠れる可能性が上がっていた。

しかし、ここで安心しないのがドラゴン・ファミリー(キリッ!)。

❶ヘッドマッサージのアイテム(この記事)で紹介済のカマし。
❷マッサージガンを渡し、肩こりなどにも万全を期した。
❸退院までの2週間、消灯まで誰かが一緒にいた!
→ドラゴン・ファミリー出動!※最初の3日は私が担当。

微振動は細胞を活性化させ、ボケを防ぐのだ。さらに、親族の誰かがいる安心感で眠らせるのは賢い戦術であり、確か改善マニュアルにもそう書いてあった。1人っきりの時間を少なくすることは「せん妄」の特効薬といえよう。


ドラゴンの婆ちゃんは以降、せん妄は発生しなく(夜中の3時電話はなくなり)、リハビリを終えて無事退院(2日でせん妄から回復!?)。2日と書いたのは前日に母親の携帯に同じようにかかってきていたというのだ。ここでラッキーだったのは、


1.私がたまたま起きていて電話にでて色々と情報を知っていた
2.せん妄の発症が2回目だった(初期発見!)

このあたりは幸運だった。

この体験は、親がご健在なら誰の身にも起こりえることなので知っておくべき知識である。今後、高齢化社会で絶対でどんどん増えていくだろう。我々は普段から心身を鍛え、勉強して2-3日(48-72時間)は、ほぼ寝なくても親族がピンチの時、初期対応をできるような肉体と知性を纏っていたい。

尚、繰り返しになるが「高齢者の骨折入院→せん妄」は薬が増えることで高確率で起こる。65歳を超えたあたりから爺さん婆さんの骨折には警戒したい!!!

以上、この経験と知識が誰かの役に立てれば幸いである。








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