見出し画像

200近くある国の中で、なぜ台湾なのか

この質問はもう何百回答えたかわかりません。

そして私の中でこれに対する、
TPOに合わせた回答が何種類もあります。
(面接用の簡潔でちゃんとしたver.、
新しい友達との会話のネタver.などなど)

どの回答も本当ではあるけど、全てではない。

そこで台湾生活8年間の中であった3つの転機で、
“なぜ毎回台湾を選択してきたのか”
を改めて書き起こし、この質問の完結編をここに残しておこうと思います。

①大学進学のとき

まずは渡台のきっかけとなった大学進学。

結論から言うと、
中国語を使って専門知識を学びたいから
でした。

私の出身高校は普通科の他にいくつか専門科のあるところで、その中で私は国際系の学科に所属していました。

元々英語が得意で学科でしたが、
とある先生の、
“英語が好きなら他の言語だって出来る。3つ以上の言語が出来れば食いっぱぐれることはない。”
という言葉が深く印象に残り、非英語圏への留学に興味を持ちます。

そして「直接海外の大学に進学してしまえば、言語は自然と習得できるしその他に専門知識も学べて一石二鳥じゃん」という思いつきから、留学ではなく海外の大学へ進学することを決めます。

せっかく新しい言語を学ぶなら、話者が多い言語の方がより多くの人と会話ができる!ということで、単純に話者数ランキング2位の中国語(北京語)を選択しました。

中国への進学も考えましたが、最終的には下記の理由から進学先は台湾の大学に決めました。

・繁体字を習得するため
→中国本土では簡体字が使われており、先に繁体字から学べば簡体字は比較的わかりやすいため

・当時の日中関係の悪化
→台湾は親日で有名で、より安心して行けるため

・学費の違い
→台湾の大学は私立でも1年間で約40万円と、日本や中国の大学よりは格段に安価なため

以上の経緯から、台湾の大学の経営学部に進学、無事に中国語を習得し、経営やマーケティングについても知識を得て卒業しました。

②就職のとき

あと半年で卒業、そろそろ就活をと言うタイミングでコロナが蔓延し始めました。

本帰国して北海道で観光業を、と思っていましたがコロナで求人はほとんどなく、さらには就活のための一時帰国も出来ない状況だったため、とりあえずは台湾に残って就職することにしました。

本望ではなかったものの、就活をしていく上で結果的には台湾に残ってよかったと思う事があります。

それは、言語能力への評価の大きさの違いです。

日本にある企業と面接をすると私は中国語が話せる事が強みになり、台湾で面接をすると逆に日本語が話せる事が強みになります。

日本ではまだ英語以外の言語能力への評価の物差しが曖昧で、実際にどのくらいのレベルで話せるのかについてはあまり重要視されなかったように感じます。

台湾にいると日本語は完全ネイティブとなり評価されやすく、また面接自体が中国語で行われるので面接官からしても中国語能力を評価しやすかったのだと思います。

結果として台湾にある国際物流を扱っている日系企業に入社し、2言語どちらも使いながら働くことができて良い経験でした。

③結婚のとき

仕事を通じて現在の夫(台湾人)と出会い結婚しました。

ここではシンプルに、
・夫は日本語を話せないため
・義父が運送系の会社を経営しており、
 将来的には会社を継ぐため
上記の理由で、そのまま台湾で暮らしていくことを決めました。

今は学生、会社勤め時代よりは気軽に一時帰国もできるようになり、いつでも帰れる場所がある、という絶大な安心感により9年目も台湾生活を続けています。


長くなりましたが、これが
“なぜ台湾?”に対する私の回答完結編です。
ご覧いただきありがとうございました🌻

いいなと思ったら応援しよう!