Dr.W

様々な地方の市中病院で勉強、研修→大学医局所属→市中病院→脱退してフリーランスの内科医として生きています。 医師以外のコミュニティでの出会いや知見から見えてきた 僕が考える一般の方向けへの有益だとおもわれる情報や注意点、 また研修医や同年代の医師に向けた発信をしていきます!

Dr.W

様々な地方の市中病院で勉強、研修→大学医局所属→市中病院→脱退してフリーランスの内科医として生きています。 医師以外のコミュニティでの出会いや知見から見えてきた 僕が考える一般の方向けへの有益だとおもわれる情報や注意点、 また研修医や同年代の医師に向けた発信をしていきます!

最近の記事

(一般の方向け)医師になることの"コスパ"と"タイパ"は?

この拙いブログを読んでくれている読者の皆様の中には 働き盛りで、 お子さんも小さい方が多くいらっしゃると推察しています。 先日、親友の医師の元へ訪問し 家族ぐるみで遊んでいたんですが、 子供の将来やお受験の話題が少し出まして。。。 今日は娘を持つ親として、 もし子供が「お医者さんになりたい」といったら どう対応するべきか? とふと考えたので、 自分なりの意見を述べてみたいと思います。 将来の夢:お医者さんになる、ってどうなんだろう? お隣の韓国では今年も国を挙げてお

    • (医療従事者向け)ピボットできるキャリアを積もう!

      みなさんお久しぶりです! 僕はここ2週間、頑固な咳に悩まされています。 普段の内科外来では 「咳が続く」という患者さんをたーくさん 診察する機会はありますが、 咳き込んで夜中に起きるのが これほどしんどいとは。。。(>_<) 普段の診療を振り返りつつもう少し親身になろうと思うとともに、 これ今流行りのマイコプラズマだったかも? と今更思っています(^_^;) さて今日の話題は、 最近、医師のキャリアに関して SNSやリアルでの同僚の会話から 思うところがあり、自分なりに考

      • (医療従事者向け)サービス業目線で医師の役割を考える。

        夏の暑さに負け、 日々の仕事や家庭の行事に明け暮れていたら、 すっかり筆不精になり、 更新できずおりました(^^;) さて今回は、 特に自分が若手の時に思っていたし たまに後輩の先生から問われる 「開業や外来医なんてやりがいあるの? どんどん退化するだけではないの?」 という質問について考えてみたいと思います。 若手医師が外来診療や外来医を見下しがちになる理由 僕たち医療従事者、 特に医師は 無意識のうちに アカデミックなヒエラルキーを 意識しがちです。 無論、

        • (一般の方向け)あなたが思っている以上に主治医ガチャは存在する。(前編)

          残念ながらそれは存在するのです。 〇〇ガチャ、という言葉はあまり好きではありませんが、 医療サービスを受けるにおいて最大のガチャは かかる病院もさることながら、 かかった病院で担当となった医師 は最大のガチャ と言えるでしょう。 一般的には 日本の医療水準は 平均すると諸外国に比べて高い と言われていますが、 この"平均"というのはやっかいなもので、 名医も一般の医師もダメ医者も押し並べて平均した場合 という仮定の話であり、 目の前にいる医師または病院の提供するサービ

        • (一般の方向け)医師になることの"コスパ"と"タイパ"は?

        • (医療従事者向け)ピボットできるキャリアを積もう!

        • (医療従事者向け)サービス業目線で医師の役割を考える。

        • (一般の方向け)あなたが思っている以上に主治医ガチャは存在する。(前編)

          (一般の方向け)僕の夏バテ予防

          夏バテとはなんなのか? 梅雨も明けましたね。 それにしても一気に暑くなって ここ数日いきなり猛暑日が続いています。 ニュースでも報道されていますが、 熱中症の症状を訴えて病院の外来に来られる方も 急激に増えてきています。 ただ、個人的には熱中症よりも 夏バテ症状で困っている人の方が 潜在的にはとても多いのではないかと思っています。 多くの人は 夏バテ程度で病院に来たりはしません。 なんとなく食欲がない 眠りが浅く、熟眠感がない 仕事の意欲がわかない など いろいろな困

          (一般の方向け)僕の夏バテ予防

          (医療従事者向け)時間=時給換算することの功罪

          6月病 僕は毎年、 この梅雨時期になると 鬱々としてしまいます。 もう慣れっこなので それも四季と同じで 巡ってくるもんだと 思って、 この時期には重要な決定は なるべく避けるようにしています。 皆さんはどうでしょうか? 最近では“5月病”という名前と一緒に “6月病”というのも一般に使われるようになったようですが、 僕の中ではもうかれこれ10年くらい前から 自分のメンタル的な浮き沈みを見ても、 患者さんの様子をうかがっていても、 5月よりも6月の方が気分が落ち込みや

          (医療従事者向け)時間=時給換算することの功罪

          (医療従事者向け)雇われ人思考から自分を解放せよ

          過去の自分を振り返る 基幹病院に勤めていた頃の かつての僕の話です。 当時の僕は、 自分の待遇について文句ばかりが 頭をよぎっては消え フラストレーションを溜め込んでいました。 自分の提案をことごとく ボツにする上司についての文句 自分が組織に対しあげている 成果に対する報酬が 他の同僚とちっとも変わらないという事実 毎年繰り上がっては消えていく 有給休暇についての不満 学術的活動に対する理解と支援の少なさ 熱心に指導しても 内科を去っていく研修医 様々なこ

          (医療従事者向け)雇われ人思考から自分を解放せよ

          (医療従事者向け)少し離れた場所から見た医師と言う職種のあれこれ

          僕たち医師は、 医師になるべく勉強して医学部に入り、 そのままエスカレーター式に大学を出たら、 99%は医師として社会人人生を始め、 最後まで突っ走ります。 医療系以外の職種の方から見たら、 こんなに閉鎖的な空間での純粋培養というのは かなり珍しいのではないでしょうか? (看護師、検査技師、薬剤師、歯科医の方は同じような感じかも。 あと思いつくのは士官学校卒の自衛隊幹部の方くらいでしょうか。。) そんな僕たちは、 自らの仕事を客観的にみるチャンスは とても少ない、 とい

          (医療従事者向け)少し離れた場所から見た医師と言う職種のあれこれ

          (医療従事者向け)フリーランスとして働いて感じる意外なメリット。

          フリーランスとして働いて感じた意外なメリット 皆さんは"フリーランス"として働くに対して どんなメリットを感じるでしょうか? ほとんどはワークライフバランスに関することでしょう。 ・仕事量の調整で収入とのバランスをとれる ・趣味や子育てに当てられる時間が増える ・管理職としてのストレスから解放される などでしょうか。 僕にとってもそれは大変魅力的でしたし、 フリーランスになろうと思った強い動機でもあります。 でも実際にフリーランスとして働いてみると 意外なメリット

          (医療従事者向け)フリーランスとして働いて感じる意外なメリット。

          (一般の方向け)「身内が〇〇なんです」と伝えることのメリット・デメリット

          僕のスタンス 僕は医療従事者の家系でもなく 親は普通のサラリーマンだったので 身内の中に医師は僕しかいないんです。 だから 身内が医療機関に受診する時に よく相談されます。 その時に、よく 「身内の僕が医者だっていうことを 担当の先生に伝えてもいいけど、 伝えるタイミングやトーンには 十分気をつけてね。 逆効果になることもあるから。。。」 と伝えています。 僕の発言の真意がわかっていただけますか? 今回はそのことについて解説してみたいと 思います。 身内に医療従事

          (一般の方向け)「身内が〇〇なんです」と伝えることのメリット・デメリット

          (医療従事者向け)フリーランスになって不安定になる心配はないの?

          よくある質問 僕はフリーランスとなってから、 滅多に同業者と 飲みに行ったり、会食したり、話し込んだり することはなくなったので あまりありませんが、 たまにこんな質問(?)を受けます。 「先生は勇気がありますね。 フリーランス になっても、 ずっと安定して仕事が回ってくる自信は 僕にはないです」 まぁもしかすると嫌味なのかもしれません(笑) このようにおっしゃる方々の ご意見はごもっともですが、 いくつか僕には反論がありまして。 今日はそのことを書いてみようと思い

          (医療従事者向け)フリーランスになって不安定になる心配はないの?

          (医療従事者向け)学会出張の意味づけ

          4月といえば学会シーズンですね。 僕は内科医なので、専門医を継続するためにも ▷内科学会総会 ▷所属する専門医関連の主要学会 には最低年1回は参加する必要があります。 勤務医をしていた頃は、 医局の雰囲気的に "何かしらの発表をしなければ 学会に参加できない" という空気感もあって、 年始から発表ネタを捻り出し、 データ収集と発表準備を進めながら、 後輩の発表指導にも何十時間も付き合い (自己研鑽という名の強制労働!!) 人の出入りの関係でバタバタがありつつ、 この学会

          (医療従事者向け)学会出張の意味づけ

          (一般向け)娘の骨折。人生の優先順位。

          気がつけば1ヶ月くらい更新できていませんでした。 これはイケナイ。。。 この間実は、 娘が遊んでいる間に骨折しまして😓 まあまあ派手な骨折でしたから ER→緊急入院&夜中に緊急手術という バタバタな流れでした💦 おかげさまでその後は順調に経過しています。 今日はその時考えたことをツラツラと 書いてみようと思います。 骨折当日ちょうど 僕が週1回働いているA総合病院での 外来診療をもうすぐ終えようか というタイミングで その連絡はきました。 そのA総合病院は地域の中

          (一般向け)娘の骨折。人生の優先順位。

          我が子の病気に無力な理由(言い訳)

          家庭内での僕の立ち位置 僕たち医師は、 一般の方に比べ こどもの医学や からだのことについての 知識をもっていると思います。 (当たり前だけど) 僕はしがない一般内科医ですが 当然、小児学についても 座学をしたり研修を受けたりは しているので、 ある程度子供の不具合には 医師としての対応の予測はつきますし、 病院に連れて行ったほうがいい場面の 察しもつきやすいと思います。 でもだからといって 家で子供が怪我をしたり 病気になった時に 頼りにされるのは 僕ではありません

          我が子の病気に無力な理由(言い訳)

          (すべての方向け)大病院にいればいるほど、患者さんの方をむいていられなくなる訳

          患者さんの大病院志向 以前にも似たようなことを書いたかも知れませんが、 僕が現在フリーランスとして 大規模な病院〜中小規模の病院やクリニックなど 様々な環境で働いていると 患者さんは有名病院や大病院が 医師よりも好きだなーと思います(笑) 「俺は〇〇大学の教授に見てもらった」 「私の前の担当医は〇〇科の部長の先生でした」 「評判のとてもよい〇〇病院でみてもらいたい」 など、、、 毎日のように患者さんから言われます。 もちろん、日本はフリーアクセスなので よほど適正で

          (すべての方向け)大病院にいればいるほど、患者さんの方をむいていられなくなる訳

          (一般向け)現代人(僕)と糖質との戦い。

          めっきり春らしくなってきました。 近所の河津桜が満開で 毎日の通勤時間を 彩ってくれています。 やっぱり春はいいですね。 さて、 今日の投稿は どちらかというと 僕自身のための備忘録になります。 というのも、 大学在学中から現在まで 好きなだけ食べて 好きなだけ飲んでいても 体重は±1kg程度だったのが 自慢の僕でしたが、 この度ついに中年太りを経験😅 (まぁいままで太りにくい体質をいい事に サボっていたんですね。はい。) さすがに 普段から患者さんに 散々偉そう

          (一般向け)現代人(僕)と糖質との戦い。