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キングダムから学ぶ新型コロナ大戦
はじめに
私は今、医療の現場で新型コロナウイルス(以下、コロナ)と戦っている真っ最中である。
関係者が『これは戦争だ』と表現するように、現場では感染防護具という名の鎧を着た我々医療スタッフが日夜コロナと戦っている。
感染防護具をつけてウイルス感染者をみるだけならそれは感染症診療の域をでない。
コロナが何故戦争と呼ばれるのかは、病院機能や地域医療、福祉の現場から、経済活動まで影響を及ぼし、かつ、医療者が自らの危険をおかしながら日々の診療に臨む姿があるからだろう。
また、地域の流行を抑え込むためには患者を増やさないための戦いがあり、その現場は病院内にとどまらず、保健所であったり介護福祉施設でもあったりする。
我々の戦いをタイトルで新型コロナ大戦と表現したが決して大袈裟ではない。
国単位、都道府県単位、市町村単位での戦が繰り広げられており、とてつもない長期戦になりそうである。
なぜキングダムから学ぶのか
キングダムという漫画には、人が戦いをするためのエッセンスや数多くの教訓が詰まっている。初めて読んだ時、衝撃を受けて久しぶりに徹夜をしてしまった。あまりにも面白いため何度も読んでしまう。
当初は、現場で感じていることをキングダム好きの友人と共有したら意気投合したことが始まりだった。実際に自分の考えを書き始めて思うのは、より多くの人に戦い方を知っていただきたいということである。
もちろん、キングダムを読んだことのない人には是非読んでもらいたい。特にコロナ対策の最前線で戦う仲間たちや、自分たちの地域を守りたいと思う方々にはすぐにでも買って読んでほしい。ちなみに最新巻は57巻だ。
今の日本は・・・
今の日本はキングダム的に言えば王を信じられない趙のような状態であろうか?政府に対する批判が止まない中、優秀な武将や軍師が各地で戦っているようにみえる。都道府県単位では嬴政のような知事がいるところもあるかもしれない。そんな視点でコロナとの戦いを分析する方法は、きっと医学書には載っていない。もちろん義務教育の中にも入っていない。
そう、現代には戦いの教科書がないのだ。
孫氏の兵法から現代に至るまで存在しえなかった【人と戦いと国】の教科書、それがキングダムであると私は考えている。3000年に1度の漫画とはまさにその通りである。
中華を統一する
天下の大将軍になる
こんな夢を抱く若者が今の日本にいるだろうか?私は天下の大将軍になって、沢山の命を救いたいと思う。
本文を読んで気づかれたりしたことや、別の解釈をされた方は遠慮なくコメントを頂戴したい。現場の誰かを批判したりするつもりは全くなく、あくまでキングダムに感謝するイチ医者が書き留めた記録としてご覧になられたい。
Dr.RISHIN