あと1ミレニアム生きて、西暦3000年を迎えよう!
21世紀を生き抜くための健康サバイバル・ブック改訂版
私たちは、医学と科学技術が目まぐるしく変化する時代に生きています。2000年に出版された『医者に殺されないための実践ビタミンサバイバル』から25年が経過し、その間に医学は私たちの想像を超える速度で進歩しました。
個人的には、この25年間で10万人以上の患者さんにビタミンとミネラルを処方しました。この改訂版では、これまでの医学の進歩と私の経験を踏まえ、未来の医療技術についても考察します。
「プロローグ」 必然ではない老化と死
2006年の時点で、ヒトゲノムの解析は完了し、私たちは遺伝子のレベルで人間の寿命を理解し始めていました。テロメラーゼという酵素が細胞の老化を遅らせることができることが明らかになりました。この酵素によって、テロメアの縮小を防ぎ、細胞のヘイフリック限界を克服することが期待されています。
私たちはまた、テロメアとテロメラーゼの研究から、不老不死に近い存在が可能であるかもしれないという希望を持ち始めました。さらに、再生医療、ナノテクノロジー、AI(人工知能)が組み合わされることで、将来的には病気や老化を根本的に克服する日が来るでしょう。
2000年から25年間で、医学は革命的な変化を遂げました。私たちが日常的に使用するモバイルデバイスやインターネットのように、今や医療もまた、誰もが手軽にアクセスできるものになりつつあります。そして今、2025年に立って、さらなる医学の未来を予測することは、希望に満ちた冒険そのものです。
「脱・病院化社会」を目指して
以前も記させて頂きましたが、私たちは1000年前の平安京に住む人々には夢想だにしなかったであろうCT・MRI・PET、iPS細胞、免疫 チェックポイント阻害薬、遺伝子編集など、病気と戦うための様々な新しい医療や技術を手に入れました。そしてそれらは現在でもどんどん進化を続けています。
しかし、最も進んだ真の医療のユートピアとは、未病のうちに病気が快癒し、救急のための病院以外は存在しない「脱・病院化社会」です。これだけ高度な「治療」が発達してゆく中で、病気が発症する前に、血管、神経、骨、皮膚などを丈夫にして、若々しく健康を保つ「予防医学」が意外とないがしろにされ過ぎていると感じています。
病気を予防することは決して難しい事ではなく、適切なサプリメントと食事・運動で十分に可能です。特にサプリメントを中心として「未病」のうちに病気を癒す方法を、医師である私自身がもっとこのnote上で発信していくことができればなと考えています。
あなたの羅針盤として
この『続・医者に殺されないための実践ビタミンサバイバル note編』では、長寿と健康を実現するための最新のサプリメントや医療技術、そして私たちが取り組むべきライフスタイルの変更について掘り下げていきます。
あなた自身の生命を、さらにその先の未来へと繋げるための知識と方法を凝縮しました。私たちの生命が、次のミレニアムへと続く旅路に、どうぞこの『続・医者に殺されないための実践ビタミンサバイバル note編』を一つの羅針盤としてご愛読頂ければ幸いです。
また、私が世界中を旅して実際に見てきた様々な代替療法をもとに主筆した「神々の医療(Quest For Medicine)」連載シリーズも現在、準備中ですので、併せてご愛読頂ければ幸いです。
ではまたお会いしましょう!