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神々の医療(Quest For Medicine)第1章 ティファーナ(オアシス病院)Part.4
オゾン療法
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今回はまず、前回のPart.3よりお話をさせて頂いているこのオアシス病院を世界的に有名にしているオゾン療法(extracorporeal blood oxygenation and ozonation:EBOO)について説明をしたいと思います。
右鎖骨下静脈から血液を外に取り出し(そのため患者はカテーテルを挿入され、そのままカテーテルは体に取り付けられたままになります)、人工透析器に似た特別な装置によって、45分間オゾンが静脈血に注入されます。3週間の入院中、12回行なわれます。暗い色をしていた静脈血が、その装置を出ると鮮血に変化しています。この治療が非常にがんに効果があると言われています。しかし、このオゾン療法はアメリカのほとんどの州では非合法です。治療に合法とか非合法と定めること自体が日本人にとっては奇妙に聞こえるのですが、アメリカではそういうことが公然と国家権力によって支持されているのです。
インターネットで検索されるとよくわかりますが(Yahoo U.S.A で ozone therapyとして探して下さい)、オゾン療法に対する抑圧具合がよく理解できます。メキシコ政府は外国人のエイズ患者をメキシコ国内の病院で治療することを禁止しているので、オアシス病院ではエイズ患者の治療は行なっていませんが、オゾン療法はエイズにも効果があるとも一部では言われています。
諸刃の剣
一般的にはオゾンは人体に非常に危険な存在です。強力な活性酸素です。しかし、うまく使えば見事な効果を発揮してくれる、いわば諸刃の剣なのです。血漿中に増えたオゾンは、TNFーα、IFNーβ、IFNーγ、それにいくつかのインターロイキン、TGF ーβ1 、NFーkBといったがん治療に役立つサイトカイン活性化の引き金となるのです。
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「また、注入されたオゾンは血漿中で生化学的な変化を引き起こし、そのカスケードが最終的に過酸化水素(H₂O₂)の生成に至ります。過酸化水素は強力な酸化剤であり、赤血球がこれを取り込むと、糖分解の代謝経路であるヘキソースモノリン酸シャントが活性化されます。この過程では細胞内のATP(アデノシン三リン酸)が増加し、エネルギー生産が促進されます。また、赤血球内の2,3-ジホスホグリセレート(2,3-DPG)が増えることで、ヘモグロビンからの酸素の解放が促進されます。この解放された酸素が周囲の組織に供給されることで、特に酸素濃度の低いがん細胞に対して、酸素の供給が行われ、がん細胞の代謝障害を引き起こし細胞死に至ることがあります。このようにして、オゾン療法はがん細胞を選択的に攻撃し、その増殖を抑制する効果が期待されます。」
問題はオゾンの量をどのくらいに設定するかで、少なすぎても効果はないし、多すぎると細胞に障害を与え、もしFe++が大量に存在すればhydrooxyl radical (OH)となって危険です。いろいろ研究された結果、1グラムの血液に対し、30~80μg/mlのオゾンが適切だとされています。オゾン療法には何の副作用もありません。非常に安全な治療です。しかも、装置さえ準備しておけば、抗がん剤や放射線療法よりはるかに安い費用で行なえます。したがって巨大製薬会社、巨大医療機器メーカーからたいへんな圧力がかかり、アメリカでは行なわれていません。しかし、メキシコをはじめ、スイス、イタリア、ドイツ、ロシア、キューバで行なわれています。それにケニアとフィリピンです。
ちょと横道にそれますが、なぜケニアとフィリピンで行なわれているか説明します。それによってオゾン療法に対する抑圧が読者によく理解できるはずですから。
イギリス人科学者からの依頼
ぼくは最初ドクター・コントレラスになぜオゾン療法を始めたのかたずねました。今の装置を使ったものでなく、もっと原始的な手法、たとえば復腔内にじかにオゾンあるいは過酸化水素を注入するというやり方はずいぶん前から行なっていたそうですが、今の装置を導入したのは、一人のケニア在住のイギリス人科学者との出会いによるのです。
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まず、そのイギリス人の方からドクター・コントレラスに、かくかくしかじかのオゾン療法を行なっているが、貴病院に導入する計画はないかという打診があったのです。もともとオゾン療法に興味があった彼は、すぐにケニアに飛んでいきました。そこで、そのイギリス人が開発した、体外にいったん血液をだして、そこでオゾンを注入するという装置に初めて遭遇したのです。そのイギリス人はイギリス本国でも、またアメリカでもオゾン療法を行なうことができず、ケニアにまでやってきて、特にエイズの治療を行なっていたのです。そこで、安価で効果のあるオゾン療法をエイズ患者のために行なってくれと彼は依頼されたのです。彼の経歴はすさまじいものです。アメリカでオゾン療法を行なったため、4年間投獄されてたり、またその投獄中に3回も暗殺されかかったそうです。現代医療の実に暗い面を見せつけられます。効く、安い、安全。この三拍子揃った薬、あるいは治療は、すべからく抹殺されなければいけないのです。
ドクター・コントレラスはすぐにその装置の秀逸さを理解し、オアシス病院に導入したのです。また、フィリピンのルソン島ではオーストラリア人の医師がオゾン療法を行なっています。本国のオーストラリアではオゾン療法は非合法だからです。
こういった事例を見ると、どうも、アダム・スミスの国富論の自由放任主義経済圏であるアングロサクソン圏は、医療ファショの国々だという気がしてなりません。しかし、ロシアではオゾン療法はさかんなのです。未だにそれほどの大企業はロシアに存在しないからでしょうか。マルクス、エンゲルスはペレストロイカのためにすっかり草葉のかげに追いやられてしまった気配ですが、資本主義のもとにおける巨大医療薬品企業の横暴を予見していたのでしょう。その後、ロシアのオゾン療法を視察したドクター・コントレラスは、ロシアのオゾン療法の装置が最高であると判断したため、ロシア製に変えると言ってました。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとございました。
次回のPart.5ではこの治療における具体的な成果と課題についてお話させて頂きたいと思いますので、次回も読んで頂ければ幸いです。
注意:本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。ご自身の治療に関する決定は現在、治療を受けられている医師と相談の上で行ってください。」
<プロフィール>
はみだしドクター・牧瀬 忠廣(まきせ ただひろ)
早稲田大学政経学部政治学科中途退学。熊本大学医学部卒業。ワルシャワ・メディカル・アカデミー研究留学(脳生理学)。86ヵ国を渡り歩き、世界中の代替療法を研究。「サプリで脱・病院化社会」を提唱するべく牧瀬サプリメントクリニックを開院。2000年には【医者に殺されないための 実践ビタミンサバイバル】を出版するなど、医療の国家資格である医師免許を持った医師がそれぞれの症状に対して的確なサプリメントを飲むことができるように指導している。自身が沖縄にて運営するMAKISE LABでは沖縄を中心に自生している「月桃」を用いたサプリメント「JIPANG Ginger」を研究・製造・販売を行っている。また、日本温泉気候物理医学会の会員であり、温泉療法医としての認定も受けている。
牧瀬メディカルセンター 牧瀬クリニック(健康保険適応外)
大阪府大阪市今橋1−7−14宗田ビル5F
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MAKISE LAB(旧牧瀬ライフアップ研究所)
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