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「無添加」表示は参考程度に

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

知り合いの犬が無添加の乾燥ササミのオヤツを食べさせたら便が緩くなり下痢になり、血便まで出ちゃったと言うお話し。犬にもアレルギーはありますので、鶏肉アレルギーになっちゃったのかも?なんて思っていたら。

送って頂いた商品の原材料表記は下記の通り。色々な添加物が使われてますね。しかも柔らかいんですって。乾燥ササミはカチカチなのが普通です。

でも「無添加」ってあったんですよ!と言って送られてきたパッケージの表面がコチラ。

確かに「無添加」と書いてますが、その下に「着色料・発色剤・香料」と書いてますよね。こう言う表記の場合、「コレらの添加物は使用してません」と言うことで、「添加物を全く使っていません」と言うことでは無いんですよね。

普段は「原材料: 鶏ササミ」と言う原材料表記のオヤツで特に問題は無いと言うことなので、新しいオヤツは廃棄した方が良さそうですね。とお伝えしました。

実はこう言う勘違いをさせようとする表記、犬のオヤツだけじゃなくて、人間用の加工食品にも結構あったりします。なので、「無添加」などの表記を見たら、原材料表示を確認して、本来の原材料以外の保存料や改質材の様な物を使ってないか、確認する癖をつけた方が良いです。

過敏になり過ぎても逆に不健康になりかねないので、ほどほどにした方が良いですが、発酵食品なども微生物は原材料表記の義務対象では無いので、それ以外にやたら化学物質名がある様な商品は避けた方が良いです。

そして本当に無添加の場合、最近話題になった腐敗マフィン食中毒事件の様に保存性はかなり悪くなりますので、乾物や冷凍品、高温密閉殺菌されたレトルト食品や缶詰めなど以外は、賞味期限や保管陳列されている環境温度、いつ作られたのか、と言うところの確認が必要ですし、そもそも「妙な臭い」や「妙な酸味や苦味」がある場合には食べるのはやめた方が無難です。もちろん明らかに独特な臭いがする、納豆などの発酵食品の場合は、普通の商品の臭いを知らないと難しいこともありますけどね。

「◯◯100%」と言う表記も要注意です。加工食品の中のひとつの原材料としての%に過ぎませんので、それが質の良さを意味する物ではありません。飲み物の場合には「濃縮還元」でも5倍濃縮果汁を20%含めば計算上は100%と表示出来ます。それでは風味は劣るので、香料や甘味料などを添加することになります。

質が悪くなくても、今回ご紹介した知り合いの犬の様に、体に合わない場合には、吐き気、嘔吐、下痢、蕁麻疹、などが出ることがあります。その様な場合は、原因となった可能性のある食べ物は、避ける様にした方が良いです。分からないことも結構あるんですけどね。アレルギーは何回も原因物質に接することで、どんどん症状が強くなり、最悪の場合、アナフィラキシーショックで命を落とすこともあります。

改めてですが、加工食品を買う時には、サッと原材料表記を確認する癖をつける様にしましょう。

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