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Johnny & Edgar Winter – Together (1976)

 コンセプトはいたって単純だ。JohnnyとEdgarのWinter兄弟ががっちりとタッグを組み、好きな曲を歌う。
 お互いのスタジオ・ワークやWhite Trashのコンサートで時おり顔を合わせ、そのたびに話題となっていた彼らだが、73年に始動したブルースカイ・レーベルで合流し、76年についに本格的なジョイント・アルバムを発表した。コンサートには盟友Rick Derringerを中心に両方のなじみのサポート・メンバーが揃ったため、Richard HughesとChuck Ruffが織りなすツイン・ドラムの重厚なアンサンブルが展開するのも嬉しいところだ。
 The Righteous Brothersのヒット曲「You've Lost That Lovin' Feelin'」や、のちにThe Blues Brothersがモノにした「Soul Man」は、いずれも兄弟(この二組はどちらも実の兄弟ではなかったが)でデュエットするにはこれ以上ない選曲だった。セットリストはR&Bを中心とした歌モノのオールディーズで構成されているが、Jimmy Reedの古典ブルース「Baby, Whatcha Want Me To Do」では、JohnnyのギターとEdgarのサックスがじっくりと対峙する場面も用意されている。
 さらにすばらしいのは、Winter兄弟が純粋なロック少年に帰ってしまう「Rock & Roll Medley」だ。Elvis PresleyやLittle Richardのナンバーを思い思いにつなぎ合わせたメドレーで、洗練されているわけではないが、それが却って愛おしい気持ちにもさせる。