「砂と人類」のあまり注目されない関係が興味深い
限りある資源と言えば,石油やレアメタルなどが思い浮かぶが,まったく注目されていない「砂」の争奪戦が熾烈を極めつつある.これまで意識してこなかったものに注意を向けてくれる本を読むのはとても面白い.「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド)や「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ)などもそうだ.
ヴィンス バイザー
「砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか」
草思社,2020
道ばたに掃いて捨てるほどある,どうでも良さそうな「砂」を,誰がどうして欲しがるのか.一体