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大学・大学院・教育・研究のあれこれ

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2022年12月の記事一覧

「ANTHRO VISION」人類学的思考法を身に付けるともっと強くなれる

大いに学ぶものがあった.新しいモノの見方を与えてくれる素晴らしい本だ.社会人類学で学位を取り,Financial Times誌の米国編集委員会委員長を務める著者が,人類学を通して身に付けた観察方法や思考方法,物事へのアプローチの仕方が,ビジネスの世界でいかに役立つかを,豊富な興味深い事例と共に解説している. 日本での事例も紹介されている.キットカットだ.世界中で食べられているキットカットだが,以前,日本では売上げが伸び悩んでいた.ネスレのグローバル本社の偉い人達にはその理由

備忘録:2023度の国際会議

2022年12月17日現在の情報.2023年度に自分が参加するかもしれない国際会議の情報をメモしておく.網羅性はないので注意を. 分野としては,プロセスシステム工学(Process Systems Engineering),化学工学(Chemical Engineering),制御工学(Control Engineering),機械学習(Machine Learning),データ解析(Data Analytics),自然言語処理(Natural Language Proce

人間と共生する,ちょうどいい「コンヴィヴィアル・テクノロジー」とは何か

Industry 4.0とかSociety 5.0とか何でもN.0と名付けてしまう軽薄さは気になるが,技術が段階的に発展してきたことを踏まえて,何とかN.0という言い方がされる.人間は自ら技術を発展させて,その技術を使ってきたわけだが,高度化した技術からはむしろ人間は疎外され,あるいは人間は技術に隷属してしまっているのではないか.そのような問題意識から,あるべき人間とテクノロジーの関係を模索するために,本書で取り上げられているのが「コンヴィヴィアリティ (Conviviali