総合内科医Dr.JINの備忘録

内科医です。病気を治すことももちろん大切ですが、それ以上に「自分に合った養生法を身につけて、心身共に健康を保つ」を重視しています。

総合内科医Dr.JINの備忘録

内科医です。病気を治すことももちろん大切ですが、それ以上に「自分に合った養生法を身につけて、心身共に健康を保つ」を重視しています。

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自己紹介します。

はじめまして。 私は都内で内科医をしているDr.JINと申します。 noteを始めようと思ったのは、 情報過多でインプットが多すぎて、 「アウトプットする場」が欲しかったからです。 現在医師18年目で、 初期研修医2年後、救急を2年、内科を計14年。 その間に、総合内科専門医、糖尿病内科専門医、内分泌内科専門医、 高血圧専門医、老年病専門医などを取得しました。 そして、現在は漢方専門医取得を目指し、研修中です。 現在医師として、意識していることは大きく3つあります。 ・

    • JIN's talk 第9回目〜腸内細菌と私たち〜

      毎週火曜日21時から30分間で行っているJIN's talk 2024年11月5日は、『腸内細菌と私たち』というテーマでした。 まとめと振り返りをしたいと思います。 腸内細菌とは何か? 私たちは腸内にいる細菌と共生しています。 腸内細菌は私たちの腸内に生息する微生物群であり、約500-2,000種類の異なる種が存在し、その数は合計で100兆個とも言われています。 これらの細菌の集合体を「腸内フローラ」や「腸内細菌叢」と呼び、 腸内細菌の種類や数は、兄弟や双子であっても、

      • 漢方雑談10/8の振り返りをします

        10月8日(火)21:00〜 今回のテーマは、 「総合内科・総合診療科について」 総合内科・総合診療科ってどんなイメージ? そもそも総合内科・総合診療科って名前に馴染みがないですよね? 名前だけでは実態がよく分からない・・・。 皮膚科、泌尿器科、小児科、外科、産婦人科や、 内科と言っても、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科など、 病気の領域や疾患名がついている方が分かりやすいですし、 そちらの方が圧倒的に馴染みがあると思います。 実際に、医者の世界でも、総合内科や総合診

        • 漢方雑談10/1の振り返りをします②

          10月1日(火)21:00〜 今回のテーマは、高血圧に対する東洋医学的アプローチ(後編) 高血圧に養生で出来ること 高血圧に養生で出来ること ・減塩(精製塩を避ける) ・カリウム・マグネシウム・カルシウムを摂取する ・カルシウムとビタミンDの話 ・加工食品を避ける ・無機リンは動脈硬化に繋がる ・運動の効果はどのくらいあるのか ・睡眠の質の改善(睡眠時無呼吸症候群について) 減塩(精製塩を避ける) 高血圧といえば、すぐに減塩というイメージがありませんか? 日本人の食塩

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          漢方雑談10/1の振り返りをします

          10月1日(火)21:00〜 今回のテーマは、高血圧に対する東洋医学的アプローチ(後編) どんな時に東洋医学的アプローチを検討するのがいいか ・徐々に血圧が上がり傾向の時 ・健診で少し血圧が高めと言われた時 ・最近太ってしまい血圧も上がったと感じた時 ・ストレスやイライラ・睡眠不足など精神的な負担が掛かっている時 これらの時は、いきなり降圧薬を飲み始めるのではなく、 東洋医学的なアプローチで上手くいけば解決出来るかもしれません。 養生については、また後ほど解説します。

          漢方雑談10/1の振り返りをします

          座っている時間を減らそう

          1日の中で、座っている時間が長いと、 心血管疾患や癌、肥満症など、 さまざまな疾患リスクが上がり、 結果的に死亡リスクも上がってしまう。 一方で、毎日10分間でも運動を行うと、 そのようなリスクは減ると言われています。 もちろん、 10分より20分、20分より30分の方が、 効果はありますが、10分でも効果は得られます。 それ以下になると効果ははっきりしません。 10分間の運動は、 通勤時間中の歩行時間でもOKです。 日本人を研究対象としたもので、 通勤時間の片道の歩行時

          座っている時間を減らそう

          食べることが大切な理由

          「食べること」は、単なる栄養摂取の手段ではなく、 口腔機能の維持、虫歯や歯周病予防、老化の進行を抑えるための 重要な習慣です。 特に高齢者にとって、食べることは健康寿命を延ばすための基本であり、 食べられなくなると老化が一気に進行するリスクがあるため、 日々の食事がいかに重要か再認識する必要があります。 ●食べることでオーラルフレイルを予防する 食べることは、オーラルフレイルの予防に直結しています。 オーラルフレイルは、噛む力や飲み込む力の低下、発音・発語が難しくなるなど

          食べることが大切な理由

          漢方雑談 9/24の振り返りをします

          9月24日(火)21:00〜30分間 今回のテーマは、 高血圧に対する東洋医学的アプローチ 血圧とは まずはそもそも血圧って何?という話から 健診などで血圧測定は誰でもやったことがありますよね? 120/60mmHgなどと結果を伝えられます。 この時の大きい方の数を上の血圧、小さい方を下の血圧といいます。 上の血圧は別名:収縮期血圧といい、 心臓が収縮する(心臓から血液を全身に送り出す)時に、 血液が血管の壁を押す力を表しています。 下の血圧は別名:拡張期血圧といい、

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          養生を生活に取り入れる。

          そもそも 養生(ようじょう)とは・・・ 日々の生活の中で心身を整え、病気を未然に防ぎ、 豊かで健やかな生活を送ることを目指した考え方・概念のこと。 養生の方法 いくつかの分け方がありますが、 食養生・動養生・休養生・心養生を養生の4本柱とすることが多いです。 食養生は、 適切な食事を通して、健康を維持すること。 動養生は、 適度な運動を生活に取り入れることで、健康を維持すること。 休養生は、 適度な休息と睡眠で体を回復させ、健康を維持すること。 心養生は、 心の安

          養生を生活に取り入れる。

          「続ける。」ことで、何か生まれるのか。

          今は、情報が多く、インプット過剰時代。 人の成長には、アウトプットを増やす必要がある。 だから、ここを自分のアウトプットの場にしたい。 そのアウトプットを忘れないために、備忘録。 書くことの中心は健康について。 健康と一言で言っても、 身体的なものだけでなく、精神的なもの、社会的なものも含まれる。 「上医は未だ病まざるものの病を治し、 中医は病まんとするものの病を治し、 下医は既に病みたる病を治す」 最良の医者(上医)は、 病気になる前にその兆候を見つけ出し、 病気の発

          「続ける。」ことで、何か生まれるのか。