8月29日 沢村貞子の丁寧さに震える
ゆうべは長電話して夜更かししたので寝坊するかと思いきや9時に目が覚めた。子供の頃は、できるだけ省エネで活動する子供だったのにもかかわらず、昼まで起きなかったのに。
エネルギー消費が断然抑えめなのは、子供の頃から変わらないのだった。
夫を誘って喫茶店のモーニングを食べに家を出た。日がさんさんと出ている日は帽子でごまかすことで髪を巻かなくて済むので楽だ。カレートーストサンド、パンがカリッと薄めで具がもりっとしていてとっても美味しい。
元気が出たついでに、近所の本屋さんと図書館をパトロールした。今度夫が雑誌に載せていただくようなので、その雑誌を買い、図書館では沢村貞子の本を2冊借りた。
帰ってきて、涼しい部屋でお茶を飲みながら沢村貞子を読む。女優業をこなしつつも、丁寧に家事をしながら暮らしたさまがエッセイでつづられている。
夫婦共働きのようなのに、家事はまるっきり貞子さんが担当していたような描写で、明治に生まれた女はここまで頑張らないと職を持てなかったのだろうか……と震える。ありがたい時代に生まれたな、と感謝しつつ、なぜかいなり寿司を作っている夫を見やった。
夫は夜の仕事に出かけて行った。きゅうりとなすで晩酌しながら、とたけけのライブを聞いた。