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新入生を分かつもの

新学期が始まり、早1ヶ月が経過しました。
ばたばたしていたキャンパスもようやく落ち着きを取り戻し、平常運転になりつつあります。GW以降は、例年のようにキャンパスに来る人が漸減して、学食も込み合わなくなるのでしょう。

さて、キャンパスライフに期待に胸を膨らませて、目をキラキラさせていた新入生も、この時期からその輝きが持続する学生と、そうでない学生に分かれていくような気がします。これを分けるものとは何か、それが今回のテーマです。後者の学生がなぜそうなるのか、この要因として以下の3つがあるのではないかと考えています。

1.大学への期待値とのギャップ

なぜだかよくわかりませんが、巷間で流布している大学生活のイメージって、なぜかとてもキラキラしているように思います。確かに授業さぼり放題、休講なんてざら、経済的には余裕があるみたいな時代はそうだったのかもしれませんが、今の大学は、真面目に授業でて対策しないと単位が取れないし、昔の大学生ほどお金もないので、そんなに遊ぶこともできません。結構、地味な生活を強いられます。ですが昔の大学のイメージはなぜか強固で、現在の新入生もそのイメージを少なからず持って入学してくるように思います。このギャップが大きいと、大学生活に失望してしまうのかもしれません。

2.入学した学部・学科があわない

これはわかりやすいですね。大学の授業は総じて面白くないわけですが、それに加えて興味がないものであればなおさらです。ただ、興味のない学部・学科にそもそも入る方がおかしい、と学生を責めるのは間違いです。なぜなら就活の際、少なくない企業が、学んだことではなくどこの大学を出たかを評価するからです。でも、その「出たか」のためには、興味がなくても授業に出るしかありません。4年間、興味のないことを学ばないといけない苦しみが、学生の目を曇らせていくとのでしょう。

3.仲の良い知り合いができなかった

よほど強い人でない限り、大学に行って一人でずっと過ごすのは辛いと思います。授業の情報は入ってこないし、テスト対策も一人でしないといけないし、なによりご飯は誰かと食べたいものです。以前こんな記事を書きましたが、これだってずっと「ぼっち」であることを勧めているわけではありません。

入学からのスタート1ヶ月で、うまく仲の良い知り合いができなかった場合、やはり目から光が失われていく学生が多いように思います。考えてみたら、興味のない、つまらない授業も友達がいればなんとな凌げるかもしれませんから、これがアルファにしてオメガかもしれませんね。

では、どうしたらよいか。

以上のどれに当てはまるかにもよりますが、入学後、1ヶ月すぎて、入学時のモチベーションを著しく失ってしまった学生には、一度大学生活をリセットして、これまでとは違う考え方や行動をすることが必要だと思います。
具体的は、大学というのは待っていても充実したものにはならないという意識をもつこと、学んでいる学問領域が合わないなら、他学部の授業に潜ったり、思い切って専攻を変えることを検討してみること、いつもとは違う出会いがありそうな場所に行ってみること、などですね。モチベーションを失っている学生はぜひ実践してみてください。

せっかくの貴重な期間ですから、すべての学生が大学に行ってよかった、いい4年間だったと思って卒業して欲しいと思っています。


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