![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26784860/rectangle_large_type_2_8812dc212fef7fb8aa49ac1652646d0f.jpg?width=1200)
Flying
Here I am
I'm on my own
For the first time really on my own
So will I make it,will it work alright?
Can I make it through the night?
And I go - Oh Uh
I am Flying
Oh,in open space
And evrything beneath me seems to fade
Without a trace ,without a shade
And I go...
【和訳】(野村伸昭)
僕は一人きりで ここにいる
生まれて初めて 本当に一人きり
うまくやれるだろうか 大丈夫だろうか?
この夜を切り抜けられるだろうか?
そして僕は行く 僕は飛んでいる 広い大空を
下に見える物はどれも 今にも消えてしまいそうだ
跡形もなく 影さえ残さず
そして僕は行く・・・
("Flying",nice little penguins)
この”FLYING”の日本版が発売されたのは1995年のこと。
The CardigansやらEggstoneなどの北欧ポップ全盛期の頃で、nice little penguinsもデンマークのバンドということで、そこそこ注目されていた。
おそらく、当時、試聴コーナーで”FLYING”を聴いたギターポップ好きは、そのイントロのウクレレ音を聴いて、心の中で拍手喝采を贈ったのではないかと思うほど、インパクトのあるイントロと親しみやすいメロディーが印象的であった。
この歌に関しては、単なる好き以外の感情があったりする。
と 言うのも、この曲が発売されたころ、私は大学を卒業して社会人になったばかりのことなのだ。
人付き合いがそれほど上手ではなく、また活動的な性格では無いため、会社という新しい環境に馴染めず、かなり鬱屈した日々を過ごしていた。
おまけに職場で初めて配属されたところは営業職で、人見知りする私に、そんな所は過酷過ぎた。胃が痛くなる思いで、外回りする日々が続く。それでも、仕事はとれず、自分は心底駄目だと思っていた時に、この歌に出会った。
簡単な英語と単純なメロディーだったので、私は、この歌をすぐに憶え、日々口ずさんだ。歌詞とメロディーは私を慰め元気づけてくれた。
「空を飛ぶことは難しいことではない 最初の一歩を踏み出すことが難しいんだ」
この歌は、そう歌っているように感じた。この言葉は、半分正解で半分間違いであると思う。
実際のところは「空を飛ぶことは難しいけど、最初の一歩を踏み出せたなら大丈夫なはず」が正確な答えだろう。
状況変化に順応するのが最も難しいのは確かだけど、現在の状況を維持していくのも大変だったりするのも常である。
それでも、その最初の一歩を過ぎれば、その後は案外楽だということは確かだ。一番、辛い時をやり過ごしたという自信が支えてくれる。
私の場合は、最初の一歩はホント偶然のようなものだった。
勤務して1年、ほとんど仕事はとれず、自分は社会人には向いてないと思っていた時に、飛び込みで入ったところで大口の契約を取ることができた。
それ以後はとんとん拍子とは言わないが、苦労したなりの成果を挙げることが出来た。
初めて仕事が取れた時の、あの時の喜びは、今でも忘れられない。
これから社会人になろうとする人も多いだろう。
それを不安に思っている人も、こんな状況でなくても、それなりにいるのであろう。
大丈夫。私みたいな社会不適応者と言ってもいようなダメ人間でも、そこそこにやっている。心配することはない。
一人きりでも空は飛べる。
そして、その不安なんか、通り過ぎてしまえば、ホントに影さえも見えないちっぽけなものだ。
そして、また次の空を目指す。そうして日々はつながっていくものだ。
いいなと思ったら応援しよう!
![武@ニイガタ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57527946/profile_f041288ce0fd1e124e0145f0bc213311.jpg?width=600&crop=1:1,smart)