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祟りについて少しだけ考える

 日本三大怨霊というと菅原道真・平将門・崇徳天皇であるが、人の祟りは数多い。
 越後国は佐渡を含め、流刑地になることも多く、その怨霊も多い。

 しかし、その他の者も多く、とりわけ新発田藩に於ける中之島の名主で無実の罪で処刑された大竹与茂七などが有名だ。

 江戸時代の話だが現在までに、その祟りの話が残っており、新発田市街では、大きな火事があると、与茂七様の火事だなどと言われている。

 祟るものは人間だけではない。動物でもそうで、化け猫騒動や、狐憑きなども祟りの一つであろう。
 新潟の葛塚というところでは、大きな芋虫を殺したところ、その家の者が祟られて、病にふせるなどという話がある。

 生き物ばかりでなく、植物も祟る。
 道の真ん中に邪魔な木が生えていることがある。
 有名なのは、長野市の戸隠に向かう七曲りの一本松の木だろう。
 これなどは切ろうとした者は祟られ、事故を起こすと言われていた。現在では、伐採されたそうだが大丈夫だったのだろうか。

 命あるものばかりでなく、無機物の石でも祟る。
 よく、墓石が血を流すなどという者もあるが、中には那須の殺生石のごとく、いまだに瘴気を放っているものもある。

(ここまでで10分)

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