何事も知ることが大事!「ウィーログ」と「スナック都ろ美」のコラボを視聴しての感想
こんにちは、サカモトです。
こんにちは、サカモトです。 さて、今回は6月24日(土)に実施されましたウィーログのクラファンの特別イベント、「ウィーログ」と「スナック都ろ美」のコラボNightを視聴してきました、という話です。 ウィーログ代表の織田さんとスナック都ろ美の加藤さくらさんと永峰玲子さんとのオンライン対談イベントです。
予告はこちらのnoteにまとめています。
ウィーログ代表の織田友理子さんの話
まずは、ウィーログ代表の織田友理子さんの話でした。
6月16日からはじめているクラファンの思いについて
どうして今回のクラファンで食事支援の情報を載せることを目的の一つにしたのか
が中心のお話でした。
元々は4年前に食事支援(えんげ食)対応してもらえないかと打診を受けていて、当時は対応方法や資金面などで難しいと判断し、断っていました。しかし、そのことが織田さんの心にずっと残っていて、今年の1月に織田さんの講演会に加藤さくらさんが参加し、お話したことで、ウィーログで食事支援(えんげ食)をしていくことを決意しました。
実はこの講演会には自分も関わっていて、当日は大変でしたが、開催に協力して良かったなと感じました。
「バリアフリー情報があれば世界が変わる」、この言葉を織田さんが実感したのは、かつて大洗海岸のバリアフリービーチの情報を手に入れることで、諦めていた家族での海水浴を実現させたことです。
摂食嚥下障害で困っている人にも、情報を集めることで、同じようにあきらめなくていい社会を実現させたいという思いから、今回のクラファンの目的に掲げたことを説明してくれました。
モグモグエンジンの共同代表の加藤さくらさんと永峰玲子さんの話
モグモグエンジンとは
まずはお二人が代表をしているモグモグエンジンとは、摂食嚥下障害の家族を抱えた人のために立ち上げたスナック都ろ美をスピンアウトした団体です。
モグモグエンジンのロゴはこちらです。
なぜ、モグモグエンジンという名前にしたのかは、摂食嚥下障害というのがとても難しく、モグモグという優しい言葉に置き換えたのと、エンジンは食べることは人間の活力と言う意味が込められているそうです。あと、ロゴのピンクの部分だけ取り出すと、「enge」(えんげ)となるということもポイントの一つです。
お二人の家族
加藤さくらさんと永峰玲子さんの二人はモグモグエンジンの共同代表でありながら、摂食嚥下障害を持つお子さんの母親でもあります。
お二人の目指すべき目標、理念は
「食を通してインクルーシブな世の中にする」
だそうです。この言葉の意味は、一つの空間で、摂食嚥下障害の人もそうでない人も楽しく食べることができるということです。そうすると、障害の言葉がなくなるんじゃないかな。
まさしく、もぐもぐは、それぞれ です
スナック都ろ美
お二人は、同じような家族に摂食嚥下障害を抱えている人たちのコミュニティを作っていて、その名前が「スナック都ろ美」といい、あまり深刻、真面目にならないように、スナックという名前をつけています。会員は460人いるそうです。
このスナック都ろ美の特徴として、楽しく交流を図るだけじゃなく、専門家を招いてえんげについて学ぶ「アカデミック都ろ美」も合わせて活動していることが挙げられます。
摂食嚥下障害の家族を抱える人の願い
交流を通して、摂食嚥下障害の子どもを抱えた家族にとって、望むことは
「気軽に、気楽に、外食を楽しむこと」だそうです。
健常者であれば、普通のことですが、普通ではありません。
摂食嚥下障害の子どもにとっても、症状は様々で、口から直接食べ物を摂取することが難しい場合、人によって、管を口(経口)から、鼻(経鼻)から、胃に直接(胃ろう)と違うようです。
また、口から食事ができるとしても、普通の人に出された食事では食べることができず、ペースト状などとろみがの状況でないと食べることが難しかったりするようです。
そういう状況なので、中々外食は難しいとのことでした。
外食にあたっての壁
では、具体的にどのようなことが外食にあたっての壁は次のようなことが挙げられます。
メニューがない
摂食・嚥下障害の子どもが食べられるようなメニューがない、もしくは少ない
トイレが使えない
多くのトイレのユニバーサルシートが3歳ぐらいまでしか使えないものが多く、おむつ替えができないことが多いそうです。
ウェルカム感がない
何よりも、ウェルカム感が全然ないそうです。困った人というか対応が難しい人が来たというような雰囲気を感じさせるようです。これはなんとなく想像できますが、ウェルカム感がない中での食事って嫌ですね。
では、店側にとってはどのような対応が必要なのかというと、レトルトをOKにしてもらえるだけでありがたいそうです。これはなるほどですね。
分身ロボットカフェDAWNの対応はすばらしい
ちなみに、摂食・嚥下障害について一番対応しているのは分身ロボットカフェだそうです。多くの店にお願いをしてやっと対応してもらうことが多いのに、分身ロボットカフェは店側からどのような準備をしたらいいか、初めから当事者の意見を聞いてくれたそうです。素晴らしい!!
様々なことを行なっていて、レトルト食品の持ち込みはもちろんのこと、ミキサーなどの調理器具の貸し出しなども行なっているとのことです。摂食嚥下障害の方が行かれる際は、かなりいろんなことができるようですが、前もって相談してみてくださいね。
スープストックトーキョーの動きが後に続かない
あとは、スープストックトーキョーが咀嚼配慮食サービスなど食事支援を行なっていることは有名な話です。こうした有名な会社が食事支援を行えば、大手が追随するものですが、中々後を追う企業がないのが現状のようで、気軽に外食するには環境がまだまだ整わないようです。
3人の対談
最後は、ウィーログ代表の織田さんとモグモグエンジンの加藤さん、永峰さんの3人による対談でした。
テーマは
ウィーログにどのように機能を実装したらいいか
でした。
ウィーログアプリでは、スポット投稿という機能があり、飲食店についても情報をあげられるようになっているのですが、そこで評価項目を設けています。ここに摂食嚥下障害の人向けに評価項目をどのように設定すると役立つのかの話となりました。
現状の飲食店のスポット投稿の評価項目は次の通りです。
評価項目の案
評価項目の案として、
⭕️ウェルカム感があるか
これは、客観的に評価が難しいという話に。
⭕️レトルト持ち込みOK
⭕️機材貸し出ししているか
⭕️食形態を加工してくれたか(刻み食、とろみ食など)
などの案が出ました。
ただ、対応も店の人によるという意見も出ました。ある人ならOKだけど、その人でなければダメだったりということが多いそうです。
また、店によってはあまりオープンにしないれでくれというような話もよくあるそうです。摂食嚥下障害の方が大勢来られると困ると言われるそうです。
他にも、食事でこれだけ困るとすると、旅行ができないのではというコメントには、食事支援をしているようなホテルは、コミュニティの中で話題になるので、多くの家族がそのホテルを目的に出かけるそうです。だから、もし宿泊施設が食事支援の対応をすればブルーオーシャン(?)なのにと言った話もしていましたね。
感想
このように、楽しく摂食嚥下障害について学ぶとともに、摂食嚥下障害の子どもを抱える家族の現状を理解することができました。やはり、何より大事なことは知ることだなと感じました。
やっぱり、多くの店にウェルカム感がないのは、こうした問題があることを店側が知らないことが原因だと感じました。食事支援の対応ができるかどうかはともかくとして、問題があることを知っていれば、店側の対応も変わってくると思います。
ウィーログがアプリの機能として食事支援(えんげ食)対応をすることで、少しでも多くの人にこの問題を知ってもらうことにつながればいいですね。
最後に
ウィーログは現在、このような有意義なアプリの改修をするために、クラウドファンディングを実施中です。まだ、目標額に達していません。
アプリ改修をするためには、あなたの支援を必要としています。もし、支援ができないとしても、シェアなどしていただくだけでもありがたいです。
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