「負けるデザイン」は全然負けてないぞ!タイトルに騙されては行けない
今日紹介するのは、この本!
タイトル読めるかな?「負けるデザイン」です。
負けるデザイン
負けるデザインは昨年のクラファンで目標額250万円のところ、400万円以上集めたプロジェクトになります。
実は2021年3月に出版された「勝てるデザイン」のスピンオフの小説だったりします。勝てるデザインは、デザインについて書かれたビジネス書です。
前田さんはデザインの民主化を目ざしている
作者の前田さんは元任天堂のデザイナーで、35歳で独立した人です。一言で言えば、デザインの民主化を目指している人で、誰しもがデザイナーになれると考えていて、前田デザイン室というオンラインサロンを運営しています。また、途中のデザイン案はどんどんSNSで発信していくことで有名です。その考え方は次の記事が分かりやすいと思います。
この考え方には賛同していて、勝てるデザインから前田さんの動きを追いかけています。オンラインサロン「前田デザイン室」も魅力的だと思うものの、今は自分のやる事の整理をしないと無理と思って見送っています。でも、いつかは入りたいなぁ!
プロジェクトのきっかけ
作者の前田さんは、勝てるデザインを書いている時、20代のころは何者かになりたい、でもなかなかなれないそういう葛藤を抱えていて、その時の思いがどんどん溢れてきたそうです。その時の思いをできれば小説にしたいということからこの小説プロジェクトが始動したそうです。
負けるデザインのタイトル
負けるデザインのタイトルはクラファンの時このように決まってました。ちょっと変わってるところがありますが、概ねこのとおりでしたよ。
内容
ある化粧品会社のデザイン部門の話。20代の4人のデザイナーの視点から描いた作品になります。
アート系の仕事となるとこんな感じなのかな?みんな自意識過剰で、何者かになれると信じて行動し、上司のちょっとした一言で自信をなくしたり、取り戻したりそんな話です。
このデザインはあの人のデザインみたいに思われたくて、日々努力するも、任される仕事は雑用的な仕事ばかりだったり、いざ重要な仕事を振られ、空回りしたりとそんな話です。
読んでてこそばゆくなるというか、恥ずかしくなってきますね。あと、上司のささいな一言で傷ついたり、褒められて有頂天になったりと登場人物の気持ちのアップダウンが激しいんで、とても疲れました。
若さを感じるというかそんな感じです。自分はそんな感情のアップダウンとは無縁で働いていたので、ある意味うらやましく、ただ、僕はこの職場では何年も働くの無理とか思ってしまいますね。
だから、失敗の小説というより、それぞれの登場人物のあがきがとても愛しく思えました。時が経てばあの時は大変だったけど面白かったよなといい思い出になるんですよ、きっと。
負けるデザインは販売してないので、勝てるデザインを買ってみては
そんなわけで、この本めっちゃいい本です。みんなに読んで欲しいところですが、負けるデザインは凝りにこって一般販売しないそうなので、勝てるデザインを購入してみてはいかがでしょう。ためになること間違いなしです。