藤井七冠にとって最後のタイトル、王座戦のユニークさについて語ってみる
こんにちは、サカモトです。
8月31日より王座戦が始まります。藤井聡太七冠の八冠制覇に向けての、最後のタイトルということで世間が騒がしくなってきていますね。
8月31日より王座戦が始まる
正直、藤井八冠誕生間違いなしの雰囲気になっていますが、永瀬王座は策士で、簡単に負けるとは思えません。
過去にはAI相手に普通はありえない手を指してバグらせて勝った過去を持つ男です。もう一度言いますが、AI相手に勝っているんですよ。
果たして結末はどうなるでしょうか、楽しみです。
そういえば、以前、王座戦の挑戦者を決めたときの話も記事にしてましたね。あのときの戦いも激戦でしたね。娘の話はどうでもいいですが、よければ読んでください。
王座戦のユニークさ
将棋のタイトル戦は全部で八つあります。
そのうち、二日制が4つ、名人戦、王位戦、竜王戦、王将戦です。
一日制が棋聖戦、叡王戦、棋王戦、そして王座戦です。
その一日制の中でも持ち時間が特殊でして、王座戦以外の一日制は持ち時間4時間に対して、王座戦だけ5時間なんですね。
他の棋戦と1時間持ち時間が違うだけねと思われるかもしれませんが、それだけではないのです。その1時間の違いが大きな違いなのです。
その違いというのが王座戦だけ夕食休憩があるのです。
この違いがめちゃくちゃ大きい。
持ち時間4時間だと、大体将棋が終わるのが夕方の6時とか7時とかです。そうなると、夕食休憩を取らずに将棋を指し続けるのですが、5時間になるともっと遅くなるわけです。そうなると、さすがに夕食休憩を取らざるをえないわけです。
魔の夕食休憩
そういうわけで、夕食休憩があるわけですが、昔から夕食休憩明けの時間は魔の時間帯、逆転が多く出る時間帯と言われてきました。この時間帯を利用して勝っていたのが、現将棋連盟会長の羽生九段です。
羽生九段は王座戦19連覇、通算24期という大記録を持っているのですが、苦しい将棋をこの夕食休憩明けの時間に逆転して勝っていました。この辺りの時間の使い方、展開の持っていき方が絶妙だったようです。
王座戦は一番好きなタイトル戦
王座戦は夕食休憩がある関係もあって、比較的終わる時間が遅めです。夜の8時を過ぎるのはザラで、10時くらいだったりします。
残業で遅くなっても一番の佳境となっていることが多いので、楽しめるのですね。
そうそう、一番長くて印象的なのが、2012年の王座戦第4局、羽生ー渡辺戦です。これは千日手(引き分けで差し直し)が深夜に成立して、終局したのがなんと深夜2時でした。普段11時には寝るのですが、どうにも興奮して最後まで見てしまったんですよね、これはすごかった。
というわけで、あんまり指摘されない王座戦というタイトル戦の面白さについて書いてみました。夕食休憩明けの時間も注目して見てみると面白いかもしれませんよ。
今度、藤井さんの師匠の杉本八段の本が出るそうです。買おうかな、迷ってます。
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