今回はこの記事を一緒に見ていこう。
よく、
知り合いに対して『いつでも相談して』と声をかける人がいるが、残念ながらこの言葉にはまったく責任がない」と私は思う。
引用元の筆者である野原裕美さんは
とはいえ『いつでも相談してね』と言う人の心理はわからないでもない。社交辞令と親しみが半々くらいの割合というのが 当たらずとも遠からず といったところではないだろうか。
なお、親しみを込める意味で「いつでも相談してね」と言いたい気持ちはよく理解できる。ただし、親しみそのものは必要だと思うが、社交辞令は意味がないと考える。この箇所は、多くの人が共感される考え方ではないだろうか。
ただ、もし本当に「いつでも相談してね」という発言が責任も効果もないとしたならば、そのような自分自身の発言を見直す必要があると私なら考えるのだが、皆さんはいかがだろうか。
ーーーでは、ここからは、このnoteを見る読者の方々と一緒に考えていきたい。
社交辞令は意味がない
当記事は長いので、最後まで見ている時間がない読者の方々のために、引用元の記事(野原さん著)の結論から先に述べたい。それは、「社交辞令は意味がない」ということに集約することができるだろう。
では、この結論を念頭におきながら以下の当記事を一緒に読み進めていこう。ただし、会社に属していない人も見るだろうから、上司や部下などの用語は自分の組織に適したキーワードに頭の中で変換しながら見ていただきたい。そして、あなたのマネジメントの一助にしていただければ幸いに思う。
なお、当記事の都合上、複数の引用をするが、いずれの引用元URLは上記の通り。
なぜ「いつでも相談して」は無意味なのか
親身に相談に乗る「いつでも相談して」という上司のセリフが、なぜ効果がないのか、部下が頻繁に直面する困りごと別に見ていきましょう。
部下が頻繁に直面する困りごと
1)何を相談すればいいのかわからない(問い自体が立てられない)
よくある話だと思うので、そのまま引用した。
続いて、
2)どこまで正直に悩みを伝えていいのかわからない(問いの解き方がわからない)
3)相談したいけれど上司の忙しさに気後れする
ここまでは非常に良くある話なので、状況は違えど、誰しも経験はあることだろう。実際に家族内などの身近なかんけいせいであってもこのようなことは多々ある。小学生くらいの子供でも親に対して上述した部下のような心境を抱く事はある。
では、指導的な立場の人はどうすれば良いだろうか?参考までに見ていただきたい。
1on1で満足度を高める「四段話法」
1)相手と一緒に「問題」の解像度を上げる
ちなみに、
「問題の解像度」とは、問題をどれだけ細かく、詳細に理解できるかを示す表現です。問題の問題をどれだけ細かく、詳細に理解できるかによって問題の原因や影響、関連する要因が明確になり、曖昧さが減り、的確な判断と根本的な解決策を見つける手助けになります。
これにより、再発防止や長期的な改善が可能になり、問題を深く理解することで効果的な問題解決が促進されます。
2)問題解決のためにすべきことを具体的に合意する
3)アクションの期限を決める
4)次に話すスケジュールを決める
ここまで、概ね私は共感することができた。そして、以下の文章は大いに共感している。
求められるリーダーのスタイルは年々変わってきていると思われるし、実際に多様化するスタイルの中で成果をあげる人たちは以下のような傾向を見てとることができる。
それでは見ていこう。
求められるリーダーのスタイル
あなたはどう感じただろうか?
改善方法について
以上、野原裕美さんの記事を引用させていただいた。URLは冒頭に引用した通りである。
ぜひ、参考にしていただきたいと思うが、私の意見はこう思う。以下をみていただき、みなさんの感想が欲しいなと思う。
無責任な「いつでも相談して」発言
誰しも一度は見聞きしたり、自分自身も昔は言ったことがある「いつでも相談して」という声かけ。
このように声をかける人は、
残念ながらこの言葉には責任が伴っていないことが多い。
このフレーズを口にすることで、相手にとって親しみやすさや安心感を与えようとする意図があるかもしれませんが、その実、具体的なサポートや責任を負う気持ちが欠けていることがある。
例えば、
友人や同僚が深刻な問題を抱えて「いつでも相談して」と言われたとしても、いざ相談に乗ってもらおうとした際に相手が忙しかったり、話を真剣に受け止めない場合、相談者は一層の孤立感や失望を感じることになり得る。
この「いつでも相談して」という言葉が無責任に使われることのリスクは大きい。
実際に助けが必要な時に、頼りになる人がいないと感じさせることで、相談者の信頼感を損なうこともある。相談業務に携わる人ならよくわかるはず。
これは特に、精神的なサポートが求められる場面で顕著になる。
相手が本気で悩みを持ち、その問題に対処するためのサポートを必要としている場合、この言葉が空虚に響くと、相手は「誰も私のことを真剣に考えてくれない」と感じる人は多い。
信頼感を与える発言と 発言の責任の狭間で何を選択するか
「いつでも相談して」という言葉を社交辞令のように安易に使うことで、自分自身が対応できない問題に巻き込まれるリスクもある。あるいは、安易な慰めや気休めと受け取られ、その人の言葉の信頼を失うリスクも潜在的に存在する。トップクラスの厳しい現場では当たり前の事実である。
冒頭にも述べたが、
「いつでも相談して」という言葉は、多くの場合、相手への親しみや安心感を伝えたいという思いやりから使われる。しかし、社交辞令的な側面もあり、必ずしも実際の助けや責任を伴うものではないことが多い。
このため、表面的な優しさや関係の円滑さを保つために使われることもあるが、実際の行動に結びつかない場合もあるだろう。
例えば、深刻なトラブルや法律問題、精神的な病に関する相談を受けた場合、適切な知識や経験がないと、かえって事態を悪化させる可能性がある。
私が言いたいことをまとめるが、
決して「無責任なのだから いつでも相談して という言葉をかけるな」と否定しているのではない。その背後にある責任感や真剣さが問われかねないために、自分自身の言葉の検討をしませんか?ということです。
「いつでも相談して」という言葉に対して、本当に自分が責任を持てるならば、本当にいつでも相談してもらったらいいと思う。ただ、いつでも相談してもらっても相談に乗れるわけではないのならば、
私なら「あなたのタイミングで相談の依頼をしてきてください。方法はメッセージで、そのメッセージを送ることがご負担になる前に連絡をください。その時すでに相談に乗れるかはわかりませんし、内容によっては力になれないこともあるかとは思いますが、あなたの悩みを私の悩みのように真摯に考えて共に解決できればいいなと本心から思っています」と言うようにしている。
いずれにせよ
どんな言葉でも口にするのであれば、それに見合った行動を取る準備があることが大切なのは明白です。言葉の重みを理解し、適切に正しい言葉をかけていくことが指導者にとっては必要不可欠であり、その努力に則って真摯な対応をすることこそ、真のサポートの形と言えるのではないでしょうか。
なお、1on1の会話の際にも体調管理は重要な要素です。その点、以下の動画をご覧いただき、見よう見まねで実践してもらえるならば、体調管理にも1on1にも、社内研修にも有効です。