VRChatのワールドを作った話 ~ざっくり思想と感想編
4月ぐらいから、初めてのVRCワールドをちょくちょくと作っておりました。およそ4ヶ月の戦い。
長らく一つのものを作っていると、語りたいネタがたくさん出てくるものです。覚えているうちに乱雑に書いていくのでした。
VRCならではっぽい遊びがたくさんあるので是非遊んでみてね!
制作のきっかけ
実はもともと、なでなで練習ワールドを作ろうと思っていたのでした。
アバターをワールドに設置し、自分の手の動きを鏡のように再現するギミックを作ったらどうだろう…? と思ったのです。
そこで、まずはテスト用にCubeを設置し、鏡のように動くギミックを作ってみたのでした。
VRでテストワールドに入り、箱を持ってみれば、これが中々面白い!
これを利用した遊びができるのではないか、というのがきっかけです。
なぞときへのアンチテーゼ的な
次に思ったのです。
「こういうギミック活用系、あんま無いな~!」と。
いくつかは思い浮かぶのですが、数に限りがすごくある。
なぞとき系はよくやるのですが、自分としてはこういうのが気になってました。
一枚謎系の多さ。嫌いではないが、VRだとなんか勿体なく感じる。
コミュニケーションの乏しさ。フレンドとわいわいする時間になり辛い。
難度の高さ。得意な方の自分でも、当日リタイア率5割ありそう。
もちろん、いくつか 例外が あることは 知っているのですが、それでもやっぱりフレンドを誘いにくいものです。苦手とする人もきっと少なくないはず。
そんなわけで、ゲームを苦手とする人にターゲッティングしてカービィを作った桜井氏のごとく、なぞときが得意でない人でも楽しめるワールドを作ろうと思ったのでした。
無言のコミュニケーションが私のVRCだった
自分にとってのVRCらしさって、非言語コミュニケーションだったりしたのです。
音声やペンだけでなく、身振り手振りやオブジェクトを使ったやり取りで心を通わせると、なんだかとても嬉しくなれる。
そういうところを存分に盛り込みたかったのでした。
こうして、
かんたんめ
ギミック活用
非言語コミュニケーション
のワールドを作ろうと。
あと、自分は制約が強い中でものを作るのが好きなタイプなので、
アセットは極力使わない
できるだけCubeやSphere等の基本的なオブジェクトで構成しつつ綺麗に見せる
というのも裏で持っていました。
ワールド制作はめっちゃ大変で、それはそれで書くことも多いので別記事にて。
好評の裏で心理的プレッシャー
ほんとに幸いなことに、好意的な感想を多数いただいております。なぞときが苦手らしい方もクリアできたという報告も嬉しい。
ただ、公開前はほんとうに気が気でありませんでした。
絵や曲や小説やゲーム等、どれも中途半端に手を出した自分だから分かる。一番辛辣なコメントが来がちなのは、ゲーム制作者なのだから!
例えば、絵や曲といった作品。仮にクオリティが低かったとしても、そっとされがちです。その人なりに表現したかった作品なのだから!
ところが、ゲーム要素が出てきた瞬間、どこまでも批判してもいいとする風潮がある……というか、当然のように見かけます。おそらく、ストレスと表裏一体のコンテンツだから。
こちらとしても、バグ潰しや難易度調整等で最善は尽くしていたのですが、完璧なものは作れない以上、100%安心して世の中に出せるわけではないのであります。
取り組み方によって、趣味というよりお仕事になってしまう……。本当は自由に表現する場が、周囲の空気や制作者の気にしぃ度によって、失われかねない危うい世界。
もっと気楽に投稿できる空気になるよう、ゲーム制作の人に優しくなろう。
改めてそう思った。
ワールド制作の大変だったポイントや、作ったワールドそのもののお話については、また別記事にて。
余談
※文字を読ませる系とか、小説含むストーリー系も辛辣なコメントがきやすい印象。
オモコロウォッチのこの回が印象的。14:50~の"つまんないことへの罪"が頭に残ってて好きな話。