夏の終わりに、この世の愉しみを🍸
金曜夜23時のオフィス。今夜も残っているのは彼女だけ。パソコンの電源を落とし、嫌いな同僚のブランケットに残ったコーヒーをじんわり染み込ませた後、ワインに合うつまみを考えながら、彼女は会社を出る。
最寄り駅から自宅までは恐怖の時間。女であることの不自由さを感じる時間。自宅に入りカギを閉めてようやくホッとできる。なんという理不尽。
軽くシャワーを浴び、シルクのキャミドレスに着替えたら、まずはよく冷えた白ワインを飲む。渇ききった身体に染み渡るアルコール。さきほどまでの緊張と恐怖