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映画「仕掛人・藤枝梅安」感想(ネタバレなし)

いや素直に良かったですね。細かいところで気になる部分もあるにはあったのですが観ているうちに気にならなくなるほど。一時代劇ファンとして「今の時代にこんな時代劇っぽい時代劇が観られるとはなぁ」というのが正直な感想です。

まずキャストが良い。主役の二人はもちろんのこと天海祐希は時代劇の悪女としてこれ以上ないほど最高の雰囲気を出していたし、サムライの殺陣が良すぎて誰かと思えば早乙女太一。年配の役者さんたちがこれでもかと時代劇っぽい味を出してくれている中でも完璧と言って差し支えない高畑淳子。

そして柳葉敏郎と板尾創路がまた最高の時代劇顔を見せてくれましてもう鑑賞後の満足度120%です。若い女中さんたちも良かった。梅安にハリをうたれている酒飲みのおっちゃんの奥さんを始め全員良かった。きっと時代劇の登場人物として全体的に丁寧にコーディネートされているのでしょう。

そしておそらくCGも効果的に使用して時代劇っぽい画面を作っているのかなと。ほかにも現代の映像技術によって時代劇の雰囲気そのままにパワーアップされている印象です。かといって変に大袈裟な効果もなく演出で見せる迫力がある。時代劇に本気になればこんなものが作れてしまうんですね。

4月7日には連続して2作目が公開されるそうなのでいまから非常に楽しみです。現在1作目が公開されている劇場一覧へのリンクを貼っておきますので気になったかたは是非ともご覧ください。「時代劇、新時代」のキャッチコピーに偽りはありませんでした。

追記
今夜は湯豆腐です。湯豆腐を作るなんて生まれて初めてかもしれない。そういう映画です。

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