ボルテスVレガシー感想

すごいですねこれは。特にいまっぽくするでもなくおそらく忠実な再現に命をかけた作品。結果として最新の昭和アニメを令和に拝めるという稀有な体験となりました。実写+CGだけど昭和アニメ。

一本道を走るバイク(どこだよそれ)。馬に乗って草原を駆け、遠景には基地(どこ?)。棒術でグルグルーッとやったら周囲全員KO(あったこういうの!)。などなど大人の心と子供の心がいりまじって単純なワクワクもつまらないツッコミも両方楽しめます。あと音声認識だから技名を叫びます。

憧れの部分としてはやっぱり基地のイスに座ったら下へシュッて移動していってコクピットに乗り込むやつ。今見てもかっこいいです。基地のシーンからシームレスに発進シーンへ繋がるように製作進行上の理由から生まれたりしたシステムなのかなーとか考えちゃう自分もいます。

合体シーンに満を持して流れる主題歌も盛り上がりました。これまた変なリミックスもなく忠実な再現。むこうの人が歌っているんでしょうねきっと。そして博士の吹き替えは堀江美都子さんでしたね。ニクイ。

博士といえば戦闘機のGとかもメチャクチャ軽減されているだろうし操縦も自動とかだろうし生命維持装置とかありそうだからあのへんは大丈夫ということで納得します。いやしません。百歩ゆずってパイロットならまだしもさすがにないだろそれは。あとタメの長さが昭和。

とはいえジャンプ誌上での悟空vsフリーザほどは進まなくないので楽しめる範囲だと思います。悟空vsフリーザはゴゴゴゴゴってにらみあってるだけでマジで進みませんでしたよね。そのときジョジョは4部だったように思います。3部に比べてグッと地味になったので当時の子供たちには不評だった。

そんなこんなでなんか子供のころを思い出す映画でしたね。大人が鑑賞して損のない一本。熱量もすごい。昭和の日本アニメ直系種族が海外に存在したみたいな。あの戦闘は日本だともっと特撮っぽさに引っ張られるはず。

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